行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

シモツケ、キョウカノコ、ノコギリソウ

2022-06-30 20:00:37 | 花,植物
5月下旬~6月初旬、
シモツケ、キョウカノコそしてノコギリソウの
赤い花をアップに写して見ました。


散歩道の植え込みに
紅色のシモツケ(下野)が咲き始めていました(5/29)。
バラ科シモツケ属の落葉低木、
開花は5~7月、今年枝の先に頂端が平らな散房形花序をつけ、
たくさんの花を咲かせます。


両性花で、花の直径は3~6 mmほど、
花弁は5個で、雌しべも5個、
花弁より長い雄蕊が25~30個つきます。


より濃い紅色の花もありました。
花色には濃紅色、紅色、薄紅色、白色があり、
栃木県(下野)で自生種が最初に発見されたことからシモツケの名が付けられています。


公園の花壇にはキョウカノコ(京鹿子)、
ピンクの小花が群がって、その周辺を美しく彩っていました(5//29)。


キョウカノコはバラ科シモツケソウ属の宿根草。
昔から栽培されていて、シモツケソウが変異したものとされています。
両者はとてもよく似ていますが、
シモツケソウよりキョウカノコ方が花が多く派手、
シモツケソウは自生地がありますが、キョウカノコの自生地は確認されていないそうです。


道ばたの小さな花壇にノコギリソウの花(6/1)。
小花が密集して上から見るときれいな模様になり、
シモツケにもどこか似て見えます。


最初はセイヨウノコギリソウかなと思ったのですが、
葉を見るとノコギリソウのようです。
ノコギリソウもセイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)もキク科ノコギリソウ属の多年草、
花期は夏、白色、薄ピンクまたは紅色の小さな花を固まってつけます。
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アカショウマ、アワブキ、ナルコユリ

2022-06-29 20:00:45 | 花,植物
5月28日、
近くの丘陵の林内に地味な白い花たちを写しました。


アカショウマ(赤升麻)の白い花が咲き始めていました。
ユキノシタ科チダケサシ属の多年草 、
花期は6月、花序がキンポウゲ科のサラシナショウマに似ていて、
根茎が赤黄色であることからアカショウマの名です。
葉は3回3出複葉。


東北地方南部から中国地方にかけての本州、四国に分布、
落葉広葉樹林の林縁などに生育します。


薄暗い林縁にアワブキ(泡吹き)が泡のように白い花を咲かせていました。
アワブキ科アワブキ属の落葉高木、
山地や丘陵の落葉樹林内、林縁などで観察される樹木です。


開花は5~7月で、枝先に直径3ミリほどの小さな花が円錐形に集まって咲きます。
この写真ではよくわかりませんが、
花弁は5枚で外側の3枚は大きく、内側2枚は小さい。
アワブキの名は、白い花を泡に見立てた説と、
生木を燃やすと切り口から泡が吹き出すため「泡吹き」となった説があるようです。


ナルコユリ(鳴子百合)。
キジカクシ科アマドコロ属、本州から九州の山林や草原に生える多年草です。
同属のアマドコロに似ますが、
アマドコロの茎が角張っているのに対し、
ナルコユリの茎は丸くてツルツルしています。


花は4月ごろに咲いたサルトリイバラに青い実ができていました。
秋に熟すと赤くなります。
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池の泥地で

2022-06-28 20:00:22 | 昆虫
5月下旬、
小さな池の淵の泥地に小さな蝶が吸水していました。
ルリシジミ、ウラギンシジミ、コチャバネセセリ、
いずれも発生して間もない個体、光の具合もよく、きれいに映りました。


池の泥地に真っ白な翅裏、ウラギンシジミが吸水していました。
よく見ると手前に褐色のセセリウチョウ、コチャバネセセリのようです。


反対側に回って、同じツーショットを。
こちら側からはコチャバネセセリが順光になります。


少し離れて水気の少ない場所、
ウラギンシジミが翅を広げました。
蝶が湿地で吸水するのはミネラルの補強で、
吸水するのはほとんどが雄なのだそうです。


同じ池の泥地、
新鮮なルリシジミが2頭並んで吸水。


こんどは3頭が並びました。
3頭目の翅が乱れてルリシジミの名の由来、
瑠璃色の翅表が覗いています。


さらに1頭増えて、4頭がそろって吸水していました。


ルリシジミ、
翅の裏面は灰白色でたくさんの小黒紋があります。
個体が並んで気が付きましたが、
その小黒紋、個体によって大きさがけっこう違います。



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ノビルの花

2022-06-27 20:00:20 | 花,植物
5月下旬の河川敷の草原にノビルの花を写しました。
小さな花ですが、ラッキョウに似た美しい花です。


ノビル。
ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属、
日当たりのよい土手や道端に多く生える多年草です。
小さなラッキョウのような根は酢味噌をつけて食べると美味、食用になります。


このノビル、花をつける個体は多くはないのですが、
5月下旬の多摩川河川敷に、そのノビルの花をいくつか見つけました。


ムカゴ(珠芽)の間から四方八方に花茎を伸ばし、
淡紅紫色の花を多数つけます。
ノビルの花を探して歩いて見ると、
ムカゴだけで花をつけないもの、
ムカゴも花もつけないものなどいろいろあることが分かります。


ノビルの花、
花弁は白色、先端や葯が薄紫色、中心部に緑色が入ります。
咲き方はラッキョウの花に似ています。


ノビルの花を写した河川敷の草原、
コゴメバオトギリがところどころに花をつけていました。
ヨーロッパ原産の帰化植物、オトギリソウ科オトギリソウ属ので多年草です。


テリハノイバラの花が咲き始めていました。
ノイバラに比べると大きな花弁、
花の白さが際立ちます。
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サラサウツギの花とコマルハナバチ

2022-06-26 20:00:34 | 昆虫
盛りの少し過ぎたサラサウツギの花に
もこもこの黄色の毛が魅力的、
コマルハナバチの雄が何匹か吸蜜していました(5/30)。


コマルハナバチ。
北海道と沖縄を除く日本全土に生息するミツバチ科のハナバチです。
雌は黒色ですが、
雄は淡黄褐色のきれいな毛で覆われいて、
大きな複眼と相まって、思わずレンズを向けたくなる可愛らしさです。


雌は春から見られますが、
雄は梅雨時期のひと月ほどしか見ることができません。


社会性の蜂であるコマルハナバチ、
巣は梅雨前、初夏に解散し、新女王とオスが巣立ちます。
オスは離巣したあと、ひと月程度しか生きられませんが、
新女王は雄と交尾をしたあと地中に潜って冬を越し、
次の春に新しい巣を創設します。


巣は地中に作られ、産卵を行う一匹の女王蜂と、
それ以外の仕事を行なう多数の働き蜂が存在します。
ミツバチと同じく、働き蜂は全部雌です。


サラサウツギの花にトンボエダジャク。
トンボの名があり、蝶のようにひらひらと飛びますが、
その正体はシャクガ科の蛾です。
トンボエダジャクも梅雨時に現れます。


ゼフィルスでもと探して見ましたが、
蝶はアオスジアゲハだけでした。
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河川敷の雉

2022-06-25 20:00:11 | 
十年ほど前までは、
自宅近くの丘陵地にもよく見られた雉、
いまは多摩川の河川敷に居場所を写したようで、
春になると雄雉の鳴き声があちらこちらから聞こえてきます。


草原の緑の中を赤色が動いていました。
雄雉です。
草の隙間に真っ赤な顔に大きな眼、
「見てるぞ」のポスターになりそうです。


鳴き声がするあたりに行って見ると、
傾いた柳の幹の上に鳴き声をあげる雉の姿がありました。


ときどき羽をばたつかせ、身体を震わせます。
逆光で羽色がきれいに映らないのが少し残念です。


木の幹から下りて、草の中に消えて行きました。


一週間後、同じ場所に多分同じ雄雉が
鳴き声をあげていました。
なかなか雌雉に恵まれないようです。


雉は鳴き声を聞いて訪れた雌が雄を選び、
生殖活動をします。
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ウメモドキの花とテングチョウ

2022-06-24 20:00:47 | 花と虫
5月下旬、
ウメモドキにたくさんの小さな薄紅色の花がつきます。


ウメモドキ(梅擬き)、
モチノキ科モチノキ属の落葉低木、
本州、四国、九州に分布、落葉広葉樹林内に自生しますが、
庭木などとして植栽もされています。


雌雄異株の種、
上写真は雌株の花、雌花です。
花の中心に緑色の発達した雌しべが目立ちます。
名の由来は葉がウメの葉に似ているところから。


そのウメモドキの雌花に
テングチョウが吸蜜にやってきました。


タテハチョウ科としては小型のテングチョウ。
長いパルピ(下唇髭)を天狗の鼻に見立てたのが名の由来です。
地面にとまっている姿をよく見ますが、花にもとまり、吸蜜します。


テングチョウは成虫で越冬する蝶の一つ。
その越冬個体からの第一化が5月下旬ごろから発生します。
年2回発生することもあるようですが、普通は年1回、
夏の暑い間は夏眠し、秋になると再び活発に動き回り、
そのまま越冬し、春をむかえます。
1年近く生きるテングチョウです。


雌花を写した2日後、雄花を見つけました(5/26)。
花の中に退化した雌しべと雄しべが4~5本あるようですが、
たくさんの花粉に隠れて見えません。


花は小さく、雄花、雌花ともに3.5mmほど、
葉の根元に枝にくっつくようにたくさんの花が見られます。
花色は 薄紅色が多く見られますが、白色もあります。

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バイカウツギ、サラサウツギ

2022-06-23 20:00:05 | 花,植物
5月23、24日に写したウツギの名がつく3種、
バイカウツギ、サラサウツギ、ハコネウツギの花を並べました。


里山地区の畑地にバイカウツギが美しく咲いていました。


バイカウツギ(梅花空木)。
梅に似た花をつけ、枝が空洞であり、
枝葉がウツギに似ていることが名の由来です。
花弁と萼片は4枚、直径3~4cmの白色で、ほのかに香ります。


アジサイ科バイカウツギ属の落葉低木。
本州、四国、九州に分布し、丘陵や山地の林内に自生もするようですが、
花が美しく、日本だけではなく、世界中で園芸植物として使われています。


5月23日、
サラサウツギ(更紗空木)も咲いていました。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木です。


サラサウツギはウツギの八重咲き品種。
花弁の外側が淡紅色を帯び、華やかさを感じます。


花期はウツギと同じく5〜6月、
香りのよい花を下向きにつけます。


花弁の外側に紅色がない八重咲きのウツギもありました。
サラサウツギの白花かと思いきや、
シロバナヤエウツギ(白花八重空木)と呼ばれているようです。


ハコネウツギ(箱根空木)の花(5/23)。
タニウツギと同じスイカズラ科のウツギです。
花期は5 ~ 6月、漏斗状の花を咲かせ、
咲き始めの白い花が次第に薄紅から紅色と変化していきます。
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アカボシゴマダラ、春型と夏型

2022-06-22 20:00:22 | 昆虫
5月下旬、
アカボシゴマダラの春型(5/20)と夏型(5/23)を写しました。


5月20日の散歩道、
白い大型の蝶がふわふわと飛んで、木の葉の中にとまりました。
アカボシゴマダラの春型です。


しばらくするともう一羽が現れました。
どちらがどっちが分かりませんが雌雄と思われます。


アカボシゴマダラの春型は白色の中に少しの黒い筋。
春先に発生したものの中にはもっと白さが目立つ個体がいます。
この白さの程度、羽化した時の気温によるとのこと、
定かではありませんが、なにかで読んだ記憶があります。


5月23日、
草の葉の上でゆっくり動いている夏型のアカボシゴマダラを写しました。
翅に傷みがなく、羽化して間もない個体です。
黒白が半分ずつの斑模様、名前の所以の赤い星もしっかり見られ、
春型とは別の蝶のように見えます。


アカボシゴマダラは特定外来生物に指定されている蝶。
20世紀末に神奈川県で大陸産のものが放蝶され、
広がったといわれています。
21世紀になり関東一帯に広がり、今はさらに分布を広げているようです。


同じく5月23日、
木の葉陰に黄色ぽい蝶を見つけました。
今年初見、アカボシゴマダラと同じタテハチョウ科のサトキマダラヒカゲです。
夏になるとよく見られる蝶の一つですが、
5月にもう発生していました。
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コアジサイ

2022-06-21 20:00:21 | 花,植物
丘陵の山道、
コアジサイが花をつけていました(5/23)。


コアジサイ(小紫陽花)、
山地や丘陵など山野の明るい林内や林縁などに自生し、
関東地方以西の本州、四国、九州に分布するアジサイ属の落葉低木です。
日本固有種で、別名はシバアジサイ(柴紫陽花)。


花期は同属のアジサイより少し早いようで、
5月23日にもう咲き出していました。


コアジサイはアジサイ属、アジサイの仲間ですが、
アジサイ属の特徴である装飾花がないのが特徴、
すべてが普通花、真花です。


花は薄青紫色の5弁花、
枝先についた5cmほどの散房花序に小さな花が密集してつきます。
葉は卵形から倒卵形で、先が鋭く尖り、
基部は円形または広いくさび形になります。
葉縁には規則的で大きな鋸歯が見られます。


花色は白色から薄紫色と濃淡の個体差があるようです。
この個体は淡色、白に近い方の花です。
そこで、少し青みが欲しく、全て、WBを白色蛍光灯にして写してみました。
光の具合なのか、この写真は枝がきれいな青紫色に写りました。


花序をマクロで近接して見ると、
1つの花は直径4mm ほどで、雄しべが10本あります。
花色はほぼ白色ですが、雄しべの花糸が青色なので、花色が青く見えるようです。


近くで薄紫の花をつけていたセンダンの木、
これも、WBを白色蛍光灯にして写してみました。


太陽光に比べると、紫色が濃く映り、幻想的に感じます。

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