行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

セイタカアワダチソウの秋景色

2020-10-31 20:00:37 | 花,植物
多摩川の土手斜面、
今年はセイタカアワダチソウが目立っていました(10/14)。


「多摩川かぜのみち」、
自然を感じながらウォーキングやランニング、
そしてサイクリングを楽しめる遊歩道です。
府中郷土の森公園に隣接したあたり、
土手の両側ともセイタカアワダチソウで黄色に染まっていました。


土手斜面はセイタカアワダチソウの黄色で埋まっていました。
昭和の後期に比べると、
近年は少なくなってきたように思えるセイタカアワダチソウですが、
昨年10月の台風による洪水が影響したのか、今年は多いように思います。


セイタカアワダチソウ、
北アメリカ原産で、見方によっては黄色の見栄えのする花です。
もともとは切り花用の観賞植物として導入されたそうですが、
繁殖力が強く、一時は3~4mに育ち、河原、河川敷を席巻していました。
ススキなどの在来種がなくなってしまうのでとも心配されました。


セイタカアワダチソウの中に、
ワレモコウが頼りなげに花実をつけていました。
このワレモコウ、ここから来年は消えてしまうかも知れません。


セイタカアワダチソウが咲く土手下の河川敷の一部、
懸命に除草作業をしている若者がいました。
5月にレンリソウ、8月にはカワラナデシコが咲いていた場所です。
この作業をする人がいて、毎年、貴重な花が残されています。


ところ変わって、里の谷戸風景(10/21)。
セイタカアワダチソウとススキがちゃんと棲み分けていました。
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コセンダングサに写した蝶たち

2020-10-30 20:00:22 | 花と虫
急に寒くなった10月中旬でしたが、
河川敷のコセンダングサにはまだいろいろな蝶がいました(10/14)。
どれも年に何回かの発生のある生命力の強い蝶たちです。


ツマグロヒョウモン♂。
なかなか撮らない翅を開いての裏側から写して見ました。


キタテハ。
濃いオレンジ色は秋型、
成虫越冬する蝶、来年の春まで多分ここで過ごします。


どこからかアオスジアゲハが飛んできました。


アオスジアゲハ。
翅に入った青色のラインが美しい、
もともとは南方系のアゲハチョウ科の蝶です。


ウラナミシジミ。
東京では秋になると現れるシジミチョウ、
河川敷のコセンダングサにはまだたくさんいました。


ツバメシジミ。
図鑑には3月~10月までとありますので、
もう間もなく寿命を終えます。
シジミチョウの中でも小型な蝶です。


ベニシジミ。
きれいな紅色したシジミチョウです。
数も多く、3月~11月ごろまで見られます。


セセリチョウからも一つ。
イチモンジセセリも撮りましたが
チャバネセセリの方を掲載。
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イシミカワの果実

2020-10-29 20:00:39 | 花,植物
散歩道にイシミカワの美しい青い果実を見つけました。
全国に分布するつる性の一年草ですが、
稲城で見るのは初めてです。


イシミカワ(石実皮)。
青い果実が美しく印象的なタデ科イヌタデ属のつる性の一年草です。


木が切られ、住宅が建てられ、わずかに残った里道の草地。
その草地に一昨日掲載のヒヨドリジョウゴそしてイヌホウズキと
縄張りを争うようにイシミカワが蔓を伸ばし、
青そしてピンク色の果実をつけていました(10/24)。
この果実に見えるのは実際には厚みを増し、多肉化した萼で、
中にはつやのある黒色の固い本当の果実、痩果が入っています。


7-10月に薄緑色の花が短穂状に咲き、
花後の萼が薄緑色からピンク色そして熟すと鮮やかな青色へ変わります。


まだ花の状態のものもありました。
タデ科植物、やはり花は目立たず、花冠はなく、5深裂した緑白色の萼に包まれています。
熟するとこの萼が美しい青色に変化します。
葉は互生し白緑色、長さ2~4㎝でほぼ3角形。


丸い皿状の苞葉の上に花がつき、果実になるので、
このできたての果実は皿に盛られたように豆のように見えます。


茎には鋭い棘があり、触るとかなり痛い、
その棘は同属のママコノシリヌグイに比べても鋭く感じます。
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ヒヨドリジョウゴとイヌホオズキの花、よく似ています。

2020-10-27 20:00:47 | 花,植物
ヒヨドリジョウゴとイヌホオズキの花。
同じナス科、こうして並べて見るとよく似ています。


ヒヨドリジョウゴとイヌホオズキが同じ場所に花をつけていたので、
花が並んで咲いているところを探して写して見ました(10/24)。
花の形はよく似た両者です。


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)。
ナス科ナス属のつる性の多年生草本、
日本全土の林のふちなどに、他の樹木等に絡み付いて育ちます。


ヒヨドリジョウゴ、花期は8-9月とあります。
花は終わりに近づいていますが、
10月も終わり近くにまだ咲いていました。


10月初旬のヒヨドリジョウゴの花。
花冠は白色で深く5裂し、大きく外に反り返ります。
花冠の基部に緑色の腺体があり、アクセントになっています。
雄しべは花柱を取り巻いて5個、
葯は黄色で楕円形、花糸は太く短い。


葉はアサガオに似た三裂したものから、
卵状のものまで部位によっていろいろな形が見られます。
全草に柔らかな毛を持ち、
秋の終わりに1cm程度の球形の実が赤く熟します。


イヌホオズキ。
ナス科ナス属の1年草。
日本全土の畑や道ばたに見られ、
花は白いナス状の花びらに、黄色いおしべが突き出ます。
葉は互生し、長さ3〜10cmの広卵形。
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南山の山道にてウドの花など

2020-10-26 20:00:20 | 花,植物
ちょっと古くなりますが、
10月3日の南山の山道に写したウド、キクイモ、アカネなどの花を掲載。


ウド(独活)。ウコギ科タラノキ属の多年草、
若い葉や茎は香りが強く、山菜や野菜として使われます。
今年は花が遅いようで、
10月初旬ですがまだ花をたくさんつけていました。


そのウドの花に秋型のキタテハが
鮮やかな紅色の翅表を見せて、吸蜜していました。


ウドの花、
茎枝にたくさんついた球状の散形花序に
白色もしくは薄緑色の小さな花がたくさん付きます。


キクイモ。
キク科ひまわり属の多年草。
多摩川の河川敷にはよく見ますが、南山では初観察です。
この塊だけなので、栽培しているとも思えません。


アカネ(茜)の花。
アカネ科アカネ属のつる性多年草。
夏から秋にかけて、茎の先端か上部葉腋から花序を出し、
多数の淡い黄緑色の目立たない3~4mmのごく小さな花をつけます。
上、写真はマクロレンズで写して、さらにトリミングしています。
アカネの名は「赤根」の意で、
その根は染料(茜染)として古くから使われています。


アシタバ(明日葉)。
セリ科シシウド属の多年草で花期は夏から秋、
日本原産で、房総半島から伊豆諸島の太平洋岸に自生しています。
伊豆諸島ではスーパーの店頭などで野菜として普通に販売されているそうです。
食用にするのは主に若葉、
名の由来は、強靱で発育が早く、
「今日、葉を摘んでも明日には芽が出る」と形容されるほど生命力が旺盛である」ところから。
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ツリフネソウにトラマルハナバチ

2020-10-24 20:00:12 | 花と虫
咲きはじめの頃には姿を見なかったトラマルハナバチ、
ツリフネソウの群落の花が盛りになり、姿を見せてくれました。


きれいに咲いたツリフネソウにトラマルハナバチがやってきました。
飛んでいる個体少しボケてしまいしたが
早くも口吻を長く伸ばしています。


トラマルハナバチ。
背中が黄褐色の毛でおおわれているのが特徴です。
いかにも花粉をたくさんつけて運んでくれそうな柔らかそうな毛です。
ツリフネソウの花をよく見ると、
花筒の上にぶら下がるの白い組織があります。
その白い組織が蕊、そこに雄蕊が雌蕊を包むように存在しています。
雄性期には雄蕊から花粉が出ていて、ハチの背中の毛に花粉をつけます。
そして、その花粉は雌性期の花に受粉されます。


トラマルハナバチが
翅を動かしながらツリフネソウの花の上にとまりました。
ツリフネソウの蜜源はくるくると巻かれた距の中、
長い花筒のさらに奥です。


花の中に潜ったトラマルハナバチ、
お尻だけが確認できます。
長い口吻を伸ばしてもここまで潜らないと蜜にはありつけません。


9月早めに咲いた花からはもう果実ができています。
花横の緑色の槍状のものが果実です。


前にも載せましたが
ツリフネソウにはホシホウジャクも吸蜜によくやってきます。
花筒の長く、蜜源が花奥の距にあるツリフネソウ、
長い口吻の持ち主でないと蜜にありつけません。
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キバナアキギリ、カシワバハグマ

2020-10-23 20:00:24 | 花,植物
公園の山の上り口に
キバナアキキギリとカシワバハグマの花を見つけました(10/5)。


キバナアキギリ(黄花秋桐)。
主に山の木陰に生えるシソ科アキギリ属の多年草、
コトジソウという別名があります。


花色は淡黄色、花冠は長く、
上唇は前に突き出し、下唇は先が3裂して垂れています。
よく見ると花冠より長く伸び、
先端が2つに分かれた紫色の糸のようなものがあります。
雌しべです。


花冠の中にある紫色は仮雄しべ、
虫がそこを押すと上唇の先までのびた本雄しべが傾いて、
花粉が虫の背中につく仕掛けになっているそうです。
ちなみにキバナアキキギリには蜜線はなく、
花を訪れた虫たちはご褒美なしで、受粉をすることになります。


カシワバハグマ(柏葉白熊)。
キク科コウヤボウキ属の多年草です。
花期は9-10月で日本固有種、
主に本州、東日本の太平洋側のやや乾いた林縁や林下に生育しています。


茎は硬くて細く、直立して高さは30-90cmになり、
頭状花序は茎上部に穂状または総状につき、
花序分枝に数個の花が咲きます。


頭花は10個ほどの筒状花、
花冠の先は5つに切れ込みくるりと反り返ります。
総苞は長さ2㎝ほどで円柱形で、
うろこのように重なり合う総苞片がどこか恐竜の肌のようです。


こちらはコウヤボウキの花、
カシワバハグマの近くで同日撮影。
カシワハグマと同属、茎の形などは違いますが花はよく似ています。
かつて高野山では、弘法大師の教えで果樹や竹などの植栽を禁じられていたため、
この植物で箒を作ったのが名の由来だそうです。
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シソの花、シモバシラの花

2020-10-21 20:00:02 | 花,植物
多分、植栽されたものと思いますが、
近くの公園の雑木林にシモバシラの花を見つけました(10/7)。
シモバシラ、
枯れ茎に霜柱のような氷柱ができることで名のあるシソ科の植物です。


シモバシラ。
冬、氷点下になる場所では、枯れ茎に氷柱(霜華)ができ、
それがおもしろく見事なのでよく知られるシソ科の多年草です。
花の形も見方によっては霜柱のようですが、
この冬にできる霜華が名の由来です。


年末に高尾山で霜華は何度か見たことはありますが
シモバシラの花を写したのは初めてのこと。
ここはよく来る公園の林間ですが、
こんなところにシモバシラがあるのを知りませんでした。
多分、植栽されたものと思いますが、
いい具合に花をたくさんつけていました。


シモバシラの茎は寒くなって枯れても、根は活動を続けています。
冬、枯れた茎の道管に吸い上げられた水が
氷点下になると、道管内で凍って、茎から霜華ができるそうです。


シモバシラと同じシソ科シソの花。
梅干しや漬物の色づけに使われる葉が赤い赤紫蘇の花です。
これから葉がより赤くなってきます。


紫蘇(シソ)には青紫蘇と赤紫蘇があり、
葉が緑の青紫蘇は白色、赤紫蘇は紅色の花が咲きます。


香味野菜、薬味として使われる青紫蘇の花、
マクロレンズで写して見ました。
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クモガタヒョウモン

2020-10-20 20:00:44 | 昆虫
ツマグロヒョウモン以外のヒョウモンチョウの仲間、
年々、出会うことが少なくなり、
この秋はミドリヒョウモンさえ見ませんでした。
それでも10月になって、長池公園で、雌雄のクモガタヒョウモンを写しました。


草原の中をゆっくりと飛ぶヒョウモンチョウを発見、
翅を広げてとまったところを狙ってシャッターを。
図鑑、ネットで調べて見ると、クモガタヒョウモン♀のようです。
クモガタヒョウモンは初撮りです。


クモガタヒョウモン、
「翅表はヒョウモンチョウ類では一般的な豹紋柄で、
後翅裏側は模様がなく、一様なオリーブ色、
雌は前翅表先端付近に白紋がある」とあります。
写真をよく見るとその通りです。


食草はタチツボスミレ・オオタチツボスミレなどの野生スミレとのこと。
ここは、春にはタチツボスミレがたくさん咲きます。
産卵に来たようです。


キバナコスモスにヒョウモンチョウ発見、
こちらはクモガタヒョウモン♂のようです。


成虫は5月ごろ、ミドリヒョウモンより少し早く発生、
盛夏はミドリヒョウモンなどと同じく夏眠、秋に再び姿を現します。
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ミゾソバ、シャクチリソバ、アキノウナギツカミ

2020-10-19 20:00:48 | 花,植物
10月初旬の谷戸の湿地、河川岸で
ミゾソバ、シャクチリソバそしてアキノウナギツカミの花を撮りました。
いずれもタデ科イヌタデ属の小さな愛らしい花です。


ミゾソバ。
水辺に群落をつくる1年草です。
白色の花の上部が紅色に染まり、
思わずレンズを向けたくなる可愛らしい花です。


葉の形が牛の顔に見えるところから、
牛の額(ウシノヒタイ)という別名がつけられています。


花の上部の紅色には個体差があり、
ほとんど紅色のものからほとんど白花のものまでが存在します。
完全に白花となったものはシロバナミゾソバの名がつけられているようです。


アキノウナギツカミ。
葉が茎を抱くのが特徴、
花が開いているところをなかなか見せてくれないのも特徴かもしれません。


アキノウナギツカミの名は、
葉や茎に細かく鋭いトゲが生えていて、
ぬるぬるしたウナギもつかむことができるというところから。
同じように花を付け、トゲのある同属のママコノシリヌグイに比べると、
トゲは短く、傷みを感じるほどではないようです。


シャクチリソバ。
ヒマラヤ原産の多年草、薬用植物として導入されたものが広がり
現在では草原などに野生化しています。
写真は小河川の岸辺に咲いていたの。


花はソバによく似ています。
ソバは3ヶ月で成長する1年草ですが、
シャクチリソバ(赤地利蕎麦)は多年草、
漢字は茎の根元が赤いソバの意味だそうです。


ソバの花。
9/30の昭和記念公園にて。

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