行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ベニイタドリ、キンエノコログサ

2020-09-29 20:00:19 | 花,植物
昨年10月の台風で土手が決壊するかも知れないというほどに増水した多摩川、
河川敷のほとんどは水の流れと流木や土砂で大きく姿を変えてしまいました。
それからちょうど1年、河川敷を覗いて見ると大型の草がはびこり、
昨年の今頃とは景色がずいぶん変わっています。
土手道、土手下の道を歩きながら、そんな草の花を写しました(9/21)。


土手道にベニイタドリを見つけました。
イタドリの花はふつうはクリームがかった白色ですが、
たまに、紅色の花が見られます。
ベニイタドリと呼ばれ、メイゲツソウという風流な別名もあります。


紅色なのは多分雌花と果実、
白いのは雄花のようです。


土手の斜面にキンエノコログサが群生していました。
気が付けば15時過ぎ、秋の西日で穂にっしり生える毛が、金色に輝いていました。
普通のエノコロクサの穂は黄緑色です。


そのキンエノコログサの中に少し大型の穂が赤紫色に輝いていました。
チカラシバです。
エノコログサもチカラシバもイネ科の草です。


河川敷のところどころに大型の黄色の花が咲いていました。
キクイモです。
昨年までは府中側の河川敷には見られましたが稲城側には見なかったように思います。


土手下の道横にアレチノハナガサの紫色の花、
この花は夏の初めから秋まで、昨年もこの河川敷でよく見ています。
その周囲には白色と紅色のオオイヌタデの花が取り囲んでいました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河川敷の藪原にて

2020-09-27 20:00:19 | 花,植物
久しぶりに多摩川の河川敷を覗いて見ました。
多くの場所は昨年10月の台風による増水で
1年前とはすっかり姿が変わり、
3m近くもある大型雑草で埋め尽くされ、中に踏み込むのが憚れます。
ただ、柵の周囲など水の流れがあまり強くなかった場所は
昨年と同じ蔓草が残り、秋の様子を見せていました(9/21)。


キョウチクトウ科カガイモ。
柵の近くの草原に薄紅色の花のかたまりが数カ所ありました。
雌しべが一本長く伸び、花の内側には毛が蜜集しています。


ニシキギ科ツルウメモドキの青い実がたくさん柵に絡まっていました。
秋遅く熟すと3つに割れ、
橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出すと美しく変身します。


そのツルウメモドキの実に混ざり、
紺色の果実、多分、アオツヅラフジ、落葉つる性木本です。


蔓性雑草の代表、葛、秋の七草の一つに数えられています。
そのクズの花にウラナミシジミが吸蜜していました。
繁殖を繰り返しながら北上、
秋になると東京でも見られるシジミチョウです。


コセンダングサもあちらこちらで花をつけていました。
河川敷では秋を代表する草です。
どうせならと、この季節、
どこにでも現れるイチモンジセセリが吸蜜していた花を探して一枚。


夏の盛りに白い花をつけていたケシ科の多年草タケニグサに果実ができていました。
中に黒色の種が透けて見えています。
そしてその大きなりっぱな葉はもう枯れ色になっていました。


植物ではありませんが、
その近く草原に背中がきれいなピンク色のバッタがいました。
ショウリョウバッタモドキのようです。
普通は背中は褐色、ピンク色のものはめずらしく、たまに出現するようです。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花壇のツマグロヒョウモン

2020-09-25 20:00:26 | 花と虫
秋のお彼岸、
コロナも気になるが体調も今一つ、
泊りの旅は行く自信がなく、また孫たちも遊びに来ないので、
一日一回、自宅近くで軽い運動、ときどきをカメラを持って散歩など、
自宅で年齢を感じながら過ごしました。


やっと暑さの和らいだ近くの公園の花壇にて。
傷みのないきれいなツマグロヒョウモンの雌が
ゆっくりと飛び回っていました。


ヒャクニチソウの花とツマグロヒョウモンの雌。
ツマ(褄)は着物の端(つま)の意、
雌の前翅の翅端が青黒く、翅には豹紋模様があるので、
ツマグロヒョウモンの名があります。


こちらも公園の花壇にて。
ツマグロヒョウモンの雄、
翅を広げてくれるのを待つて一枚。


センニチコウの花とツマグロヒョウモンの雄。


上の雌雄と個体は違うようですが
ツマグロヒョウモンのカップル、交尾をしながら飛んでいました。


花壇には秋を彩る花の一つ、
アメジストセージが咲き始めていました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月の雲空

2020-09-23 20:00:55 | 風景
いつのまに彼岸も終わり、
暑さも治まり、すっかり秋らしくなってきましたが
秋雨前線に台風、なかなか秋晴れの青空になりません。
9月18日、少しの青空の中に、いろいろの雲が現れ出ていました。


自宅を出てすぐ、自転車も通れる歩道橋から南方の空を。
少しの青空の中、白雲がきれいに出ていました。


自転車で少し走り、
上とは異なる歩道橋から、再び南方の空を。
おもしろい形の雲が広がっていました。
よく見ると、一枚目の写真の雲と同じ雲、
形を変えていく秋の雲を眺めるのも面白い。


カメラを少し左に振って、竹林の上の雲を。
夏の雲とは違いやはり秋の雲です。


さらにカメラを左に振って下を通る道路と車と東方の空。


今度は180度回転して反対側、西方面の空を写して見ました。
逆光になるので空の青色が淡く写り、
遠方の空も意図したようにははっきりと写っていませんが
積乱雲が低く広がっています。


「坂の上の雲」ならず丘の上の雲。


谷戸道から丘の上に建てられた住宅とその上の雲を写して見ました。
筋雲とうろこ雲のようです。秋の雲です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルマメ、ツルボ、ツユクサ

2020-09-21 20:00:32 | 花と虫
9月の谷戸の湿地や田んぼの畔道に
小さな草の花たちを写しました。


マメ科ツルマメ。
マメ科ダイズ属のつる性の一年草。
ノマメともよばれ、ダイズの原種とされています。
葉は互生で3枚の小葉からなる複葉、各小葉はほぼ楕円形。


ツルマメ、
葉腋(ようえき)から花序を出して、
小さな蝶形をした赤紫色の花をつけます。


ツリフネソウの花にツルマメが絡まり、
赤紫色の花をつけていたました。
ツリフネソウと同じ赤紫色ですが少し淡色です。


ツルボ。
キジカクシ科の草本、
秋の初めに細長い穂を出し、ピンク色の花を密生して咲かせます。


頭にツの付く草が続いたのでもう一つ。
どこにでも見られる草ですが、青色の花の美しいツユクサ、
6月の終わり頃から咲いていますが、
梅雨草ではなく露草、秋の草の花です。


イボクサ。
田圃のあぜ道などに自生するツユクサ科の一年草。
水田のしつこい雑草として嫌われている草ですが、
薄紫色のちょっときれいな花です。


オモダカ。
これもよく見られる水田の雑草花です。
この花も雑草にしてはちょっと美しく感じます。
雌雄異花、花の中心に雄蕊(黄色)があるのが雄花、
緑の雌蕊があるのが雌花です。


シソ科イヌトウバナ。
トウバナに似ていますがトウバナではない(否)でイヌトウバナです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツリフネソウ

2020-09-20 20:00:03 | 花,植物
京王相模原線のガード下をくぐるとすぐ、
田んぼに囲まれて、ツリフネソウの群生する湿地があります。
9月16日、今年もその群生地をのぞいてきました。


ツリフネソウ。
山地では8月頃から咲きますが、
低地では花期は9-10月、
この花を見るといよいよ秋と実感します。


茎の先端部から花序を伸ばし、
そこに紅紫色の3-4 cmほどの帆掛け船を釣り下げたような形の花を複数つけます。
草丈は、40-80 cmほどに生長し、
葉は鋸歯で互生、楕円形から広披針形です。
茎はやや赤みを帯びるようです。


花は全部がまだ咲いたばかり、
傷みがなく、美しい色形の花です。


マクロレンズで花を正面から。
花弁は3枚で、下に大きな側花弁が2枚、上方に小花弁が1枚あります。
上方から垂れ下がっている白い棒状物は雄蕊、
雄蕊は5個あり、合着して雌しべを中に包んでいます。
この雄蕊、マルハナバチなどの昆虫が花の奥に入り込む際、
ちょうど背中に花粉をつける位置にあり、
何匹ものの虫に花粉をつけた結果、花粉がなくなると雌蕊が姿を現します。
自家受粉を避ける巧みな仕組みです。


ツリフネソウの花で最も目立つ細長い袋状部分は下萼片で、
先端にクルリと巻いた距があり、ここに蜜が存在します。
萼片は上部にも2個あり、あわせて3個あるそうです。


これから10月までが花の盛り、
最初に咲いた花の周囲には蕾がたくさん見られます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キバナコスモスとホシホウジャク

2020-09-18 20:00:43 | 花と虫
9月の晴れ日、
里山の道ばたに咲いたキバナコスモスにホシホウジャクを写して見ました。


ホシホウジャクはスズメガの仲間。
その少し太目の体型はまるで空飛ぶ海老のよう、
昼間に活動し、住宅地周辺にもよく見られる愉快な昆虫です。


体型も愉快ですが、
なんといってもホシホウジャクのおもしろさは
ホバリングしながら吸蜜することです。
高速で翅を動かし、空中にとどまり、そこから口吻を花の中に伸ばします。


オレンジ色と黄色のキバナコスモスも両方が入り、
ホシホウジャクの眼にもピントがあいました。
特徴である後翅の褐色帯もちょうどよくぶれて、
バランスのよい写真になりました。


キバナコスモスの色が反射しているのでしょう、
顔がオレンジ色に写っています。


黄色のキバナコスモスにも吸蜜。


後ろ姿。
花に脚をつくことなく口吻が花の中心に伸びています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミズオトギリとキツリフネ

2020-09-16 20:00:25 | 花,植物
昨日に続いて11日の長池公園にて。
午後3時を過ぎていたのでミズオトギリの花を観察に行きました。


ミズオトギリ(水弟切)、
期待どおり花が開いていました。
オトギリソウの仲間は黄色の花が相場ですが、
なぜかミズオトギリは淡紅色です。


オトギリソウ科ミズオトギリ属の
湿地や溜池畔、河川に生育する多年草です。
8-9月、茎先および葉腋の花序に、
淡紅色で直径約1cmほどの花を少数つけます。


ミズオトギリ、
なぜか3時過ぎに花開き、夕方にはしぼんでしまいます。
写真を撮る機会の少ない、
また、虫たちにとっても密を吸う時間の短い花です。
さっそく黒蟻が吸蜜にやってきました。


淡紅色の花弁もオトキリソウ科としては珍しいと思われますが、
9本の雄蕊が3個ずつが3つの束に分かれているその形も変わっています。


ミズオトギリと少し離れた湿地のキツリフネの群落、
キツリフネがポツリポツリと咲いていました。
こちらは黄色の花、葉の緑を背景に少し明るめに写しています。


キツリフネ(黄釣船)、
ツリフネソウ属の一年草、
花はツリフネソウより若干早いようです。
葉の下から花序が伸ばし、
ツリフネソウに似た唇形の花びらの横長の黄色い花を釣り下げて咲きます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雲も美しい

2020-09-15 20:00:26 | 風景
9月11日の午後、
尾根幹線道を走っていると、
青空の中、白雲が次々と湧き出るように現れ、眼を奪います。
長池公園の駐車場に車を入れ、
雲のある風景を写して見ることにしました。


長池見附橋の上から、
白い教会とその背景の白雲。
積乱雲の上に秋の筋雲そして青い空、
まだまだ暑いですが、秋が来ていることを感じさせます。


レンガ造りの見附橋と青空と白雲。
この見附橋、初代の四谷見附橋(大正2年完成)を移設復元したものだそうです。


再び見附橋の上から、
建物の奥に大きく広がる積乱雲を。


40分ほど時間が経って、
上と同じあたりの雲がさらに成長、大きくなっていました。


険しい山のような積乱雲が4つ並んでいました。


公園の木々の上、
ここにも夏雲の上に秋雲が出ています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の雲、秋の雲

2020-09-13 20:00:12 | 風景
9月11日、遅い朝食を済ませ、
外に出てみると、青空の中、たくさんの真っ白な雲が広がっていました。
一時から比べると暑さもしのぎ易くなり、外歩きも出来そうです。
自宅周辺をうろうろ、雲の景色を写して見ました。


ホームラン橋の上から南の空を。
湧き出たように小さな雲がたくさん、
夏雲と秋の雲が混在していました。


ホームラン橋から
幼稚園の赤と黄色の遊具を手前に空が青い東の空を。
やはり夏の雲と秋の雲が出ています。


自宅の前から南の空。
絞りを思い切り絞って、太陽を写して見ましたが、
もう一つ、昼間の太陽を撮るのは難しい。


空だけを写してもつまらないので
少し高い場所を探して、一枚。
夏雲の中に秋の雲が広がっていました。


雲を撮るときは鉄塔がいいアクセントになりますです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする