行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ホシミスジ、ミスジチョウ、コミスジ

2018-05-31 20:00:30 | 昆虫
府中浅間山公園で
見慣れないミスジ模様の蝶を見つけました(5/18)。
浅間山公園で昆虫を写していた人に見せると、
ホシミズジと教えてもらいました。、
元来は東京多摩東部には見られなかった蝶ですが
数年前からこの辺り(府中近辺)で見つかるようになったそうです。


ホシミスジ。
コミスジかと思いましたが
少し飛び方がゆったりしています。
眼で追いかけ、とまった場所を覗いて見ると、
コミスジとは異なるミスジ模様の蝶です。


食草はシモツケやユキヤナギなどの園芸植物、
大阪などでは住宅地周辺でも見られる蝶とのこと、
これら園芸植物に卵でもついてきて広がったのでしょうか。
大都市周辺でも生息することができる蝶のようです。


翅を閉じると、後翅裏の付け根に黒点が見られます。
これがホシミスジの名の由来、
この星模様で他のミスジチョウと見分けができます。


コミスジ。
ホシミスジより少し小型、
ミスジ模様を持つ蝶では最もよく目にする普通種、
ミスジ模様のほとんどはこの蝶です。
ホシミスジを写した後、探して見ました。


コミスジ、
いつでも撮れるとあまりレンズを向けませんが
いざ撮ろうとすると結構すばしっこい。


ミスジチョウ、
地元稲城の公園道をゆっくりと滑降していました。
コミスジによく似たミスジ模様、
両者を並べて見ないと違いになかなか気が付きません。


ホシミスジ、コミスジより大型、
ゆったりと飛びます。
その大きさ、飛び方でコミスジとは違うことが分かります。
たまに見つけるとうれしくなります。
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第一化アカタテハ

2018-05-30 20:00:36 | 昆虫
成虫で越冬するアカタテハ、
5月中旬、傷みもなく、色褪せもない個体が姿を見せていました。
越冬した個体たちから生まれた最初の成虫、第一化の蝶たちです。


タテハチョウ科アカタテハ(赤立羽)。
年に数回発生するようです。
それでも食草のカラムシが減っていることもあり、
ここ多摩丘陵では、最近は見ることの少なくなった蝶です。


春に見られる越冬個体は長い間生きていることもあり、
傷んでいるものを多く見ます。
5月中旬、花の終わったコゴメウツギに
傷みのないきれいなアカタテハを見つけました。
第一化が発生したようです。


じっととまっていたので、
逃げられない距離でまず1,2枚写し、
マクロレンズ片手にそっと近づいて見ました。
細かい毛、翅などの質感がしっかりと写りました。
肉眼ではここまでなかなか見えません。


公園のサラサウツギの花にもアカタテハ。
秋に見ることがあるのですが春に見ることは少ない蝶、
そして、発生して間もないきれいな個体です。


翅の裏側も新鮮、
白くて細い網目模様がはっきりと見えます。
このアカタテハ、花にも吸蜜しますが
腐った果実、獣糞や樹液に吸蜜しているのを目にします。


翅表、前翅の先端は黒く、白色の斑点が点在し、
後翅にも橙色の縁取りがありますが
中心部はくすんだ褐色です。
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イチモンジチョウ

2018-05-29 20:00:24 | 花と虫
5月、丘陵の林の中などに
イチモンジチョウが姿を現します。
花によく来ますが、土の上にもとまったりします。


丘陵の公園のサラサウツギの花に
イモンジチョウが吸蜜に来ました。


翅表は黒褐色、
前翅から後翅を通り、反対側の前翅へと一条の白斑列が並びます。
これが名の由来です。


翅を開いてとまることが多いようですが閉じてもとまります。
翅裏は茶褐色、水色も入り、
色合い模様とも美しく、好きな蝶です。


イボタノキの花にもイチモンジチョウがやってきました。
5月中旬、まだ発生して間もなく、
どの個体も翅に傷みが見られません。


イボタの花とイチモンジチョウ、
翅を広げた蝶を裏側から撮れました。


スイカズラの葉にイチモンジチョウ。
スイカズラはイチモンジチョウ幼虫の食草だそうです。


地面にとまったイチモンジチョウ。
前翅、一文字斑列の上部分に白斑がはっきり見られますので
近縁種のアサマイチモンジかとも考えましたが
白紋列の途中が極端に小さくなっていますので、
やはりイチモンジチョウのようです。
この2点が両者の見分け方なのですが、紛らわしい個体がいます。

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サラサウツギと蝶

2018-05-28 20:00:13 | 花と虫
多摩ニュータウンの一角に位置する八王子長池公園、
その駐車場周辺のところどころに
サラサウツギが美しく咲き、
蝶が訪れていました。


サラサウツギ(更紗空木)。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木、
花期はウツギとほぼ同じ時期です。


ウツギの八重咲の品種、
花弁の外側が薄紅色を帯び美しく、
古くから庭や公園などに植えられています。


盛りのサラサウツギの花に
いろいろな蝶が吸蜜に来ます。
アオスジアゲハ、
活動量が多い蝶、そのせいか翅が傷んでいる個体を多く見ます。


翅の青色斑紋列の美しいアオスジアゲハ、
もともとは南方系の蝶、
以前は関東には珍しかったのですが
今はアゲハチョウ科の中では最もよく目にします。


タテハチョウ科テングチョウ。
下唇ひげが長いのがテングの名の由来です。
成虫で冬眠する蝶、
ちょうど、それらから生まれた第一化の成蝶がたくさん飛び回っていました。


タテハチョウ科キタテハ。
これも成虫で越冬する蝶、
秋に発生し、越冬する個体群(秋型)に比べると
色の淡い夏型にいつのまにか変わっていました。


シジミチョウ科アカシジミ。
ゼフィルスと呼ばれる美麗な樹上性シジミチョウの一つです。
年一度、5-6月に限定して発生します。

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日本庭園にて

2018-05-27 20:00:28 | 花,植物
5月7日の昭和記念公園、
雨の降る前にとポピーの丘のあとは
いそいで日本庭園に向かいました。


庭園に入るとすぐ池、
日本庭園にはカキツバタがよく似あいます。


池の隅、
紅い睡蓮が咲いていました。


ときどき風が吹き、
睡蓮の周りに波紋、
水に映った花が揺れています。


新緑の映る水面に
カイツブリがもぐっては顔を出していました。


鳴き声が聞こえたのでもしかしたらと思っていると、
カワセミが姿を現し、
目の前の新緑のカエデの樹にとまりました。
ここでカワセミを撮れるとは思いませんでした。


日本庭園ではありませんが
同じ日の昭和記念公園で、
キビタキが鳴き声をあげていました。
曇天の高所、証拠写真です。

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真っ赤なポピー

2018-05-26 20:00:44 | 花,植物
連休明けの昭和記念公園に
ポピーを見に行きました(5/7)。


この日は午後から雨の予報、
朝から、いまにも泣き出しそうな空模様です。
しかし、ポピーの丘は真っ赤なポピーが花盛り、
人の姿も少なく、花の撮影にはよい日和です。


公園内を巡るパークトレインにも人の姿がありません。
丘のすぐ横の茶店も閉店開業状態、
店のお兄さん、好天の前日はとても忙しかったのにと言っていました。


この真っ赤なポピー、
正式にはシャレーポピー、
一般にポピーというとこの花のことを指すそうです。
雛芥子、虞美人草とも呼ばれます。


ヨーロッパ原産のケシ科の一年草、
毛の生えた茎をひょろっと伸ばし、蕾をつけ、花を咲かせます。
蕾は、初めは下を向いていますが、
咲くと上向きになります。


せっかく持って行ったマクロレンズ、
ほぼ開放にして使って見ました。
背景がボケて、花もほんわかとした感じに撮れました。


真っ赤なポピーの中に花芯の様子が異なる赤いホピーが混じっていました。
アイスランドポピーのようです。


最後に暗い森を背景に
群生する真っ赤なポピー、
どこか外国の景色のようです。
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レンリソウなど紫色の花

2018-05-25 20:00:07 | 花,植物
5月中旬の多摩川河川敷にて。、
レンリソウ、ナヨクサフジ、キキョウソウ、オオカワヂシャ、
いずれも紫色の草の花を写しました。


レンリソウ(連理草)。
多摩川府中郷土の森近くの河川敷、
綱が張られて、管理保護はされていますが
レンリソウが花をたくさんつけていました。


線形の小葉がきれいに対生する姿から連理草、
地域によっては絶滅危惧種に指定されている
見ることの少ないマメ科の多年草です。


踏まれないように保護されていることもあり、
ここのレンリソウ少しずつ分布を広げて、
毎年5月、連理の葉に紫色の花をつけます。


レンリソウのすぐ近くに
同じくマメ科の紫色の花、ナヨクサフジ。
ヨーロッパ原産の外来種、
河川敷を中心に野生化して、増殖しています。


草むらの中に、
キキョウ科キキョウソウが小群落をつくっていました。


5月~7月、ひょろひょろと茎を伸ばし、
青紫色の小さな花をつけます。
北アメリカ原産、もともとは観賞用に持ち込まれましたが
野生化し、道端や河川敷などにしばしば群落をつくります。


オオバコ科オオカワヂシャ、
これも河川敷に見られる外来種、
オオイヌノフグリに似た薄紫色の花がきれいです。

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5月の青い果実

2018-05-24 20:00:55 | 花,植物
5月の散歩道に写した未成熟の果実、
春に花をつけた木々の青い果実たちを集めて見ました。


キブシ科キブシ。
3月に黄色の長い穂状花をぶら下げていました。
雌雄異株の木、実がつくのは当然雌株です。
この実、熟すると黄色味を帯びてきます。


サルトリイバラ科サルトリイバラ、
山野や丘陵の林縁などに自生します。
雌雄異株の木、
いまは青い実ですが、秋に熟すと艶のある赤色となります。
美しいので生け花などによく使われます。


ミカン科コクサギ。
山野のやや湿った谷地などに自生します。
これも雌雄異株の木、
雌株に4個で一組の青い実がたくさんできていました。
昨年の果実殻がまだ残っていました。


カバノキ科アカシデ。
果実が紙垂(シデ)のように連なるので、
シデの名があります。


ついこの間、花を見たミツバウツギ、
青い果実ができていました。
この袋状の果実、秋になると茶色になり、
中から種がのぞきます。


マンサク科モミジバフウ。
丸いトケトゲのある果実の原形がもうできています。
熟し種の抜けた果実はクリスマス飾りやクリスマスリースなどによく使われます。


スイカズラ科ウクイスカグラ。
もう真っ赤な果実ができていました。
ウグイスカグラの青い実は見た覚えがないので、
ほとんど青い時期がなく、すぐに赤くなるようです。

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ガマズミ、コバノガマズミ

2018-05-23 20:00:02 | 花,植物
ガマズミとコバノガマズミ、
葉が違うだけではなく、花もよく見ると違います。
花もコバノガマスミの方が一月ほど早く咲きます。


レンプクソウ科ガマズミ属ガマズミ。
山地や里山によく見られる落葉低木です。
庭木としてもよく利用され、
5~6月に白い小さな花を多数つけます。


ガマズミの葉は円形、
表裏とも全面に毛が見られます。


花は香りますが、あまり良い匂いではありません。
この匂い、昆虫を集めるためには適しているようで、
たくさん小さな虫たちが集まってきます。
発生したばかりのアカシジミが吸蜜していました(5/15)。


同じ日、別のガマズミの花にもアカシジミ。
今年はアカシジミの発生がずいぶん早い。


レンプクソウ科ガマズミ属コバノガマズミ。
山野に普通に見られる樹木です。
写真は4月中旬、
ガマズミより1月近く早く咲いていました。


葉は楕円形でガマズミより一回り小さく、
葉柄が短いのが特徴です。
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ウツギ、エゴの花

2018-05-22 20:00:25 | 花,植物
5月14日、
山道にウツギが早くも花を開いていました。
ホトトギスの鳴き声もします。
まさに「夏は来ぬ」、5月なのに夏日の続く今年の日本です。


アジサイ科ウツギ属ウツギ。
山野でよく見られますが
垣根など庭木としてもよく利用されています。


ウツギの花、
卯の花とも呼ばれ、
これが咲き、ホトトギスが鳴くと、
「夏は来ぬ」と唱歌にあります。


「卯の花のにほふ垣根にほととぎす早も来鳴きて」とあります。
この花、そんな強い香りはしませんが
夏の気配の中、たくさんの小花が一気に咲くと匂うように感じます。


ウツギの名は、
茎が中空(空木)であることから。
アジサイ科のほかスイカズラ科などにも
ウツギの名の付く木が多くあります。


山のウツギの花のすぐ横にエゴノキの花、
大木のエゴノキ、花は終わりに近づいていますが、
まだたくさん咲いています(5/14)。
下向きの白い花、卯の花に少し似ています。


谷戸の公園道に薄紅色のエゴノキの花を見つけました。
ヘニバナエゴノキ、ベニガクエゴノキと呼ばれる園芸種のようです。

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