行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ハナイカダとカマツカ

2021-04-30 20:00:38 | 花,植物
丘陵の山道に
雌雄ハナイカダとカマツカが花をつけていました(4/16)。


ハナイカダ科ハナイカダ。
丘陵から山地の林内のやや湿り気のある場所に生育、
葉の主脈に花をつけるので知られる落葉性低木です。
葉は互生、楕円形で長さ6-12cm、先端が少し突き出て、
葉の縁は低い鋸歯になります。


雌雄異株。
雄花をマクロレンズで写して見ました。
雄株につく雄花、一つの葉に数個の花がつきます。


まだ蕾が多いですが、花数の多くついた葉がありました。
数えて見ると8個あります。
雄花の雄しべは3〜4個で花柱は退化しています。


雌株には雌花、
葉脈(主脈)にふつうは1個、花がつきます。
花の直径は4〜5mmで花弁は3〜4個、
花柱は3〜4裂し、雄しべは見られません。
雌雄ともに花色は淡緑色。


ハナイカダの近く、
カマツカが白い花をつけていました。
山地の林縁に見られ、高さ5〜7mほどに成長します。


バラ科カナメモチ属の落葉低木。
花は小さな5弁、花弁は丸く、長い蕊がよく目立ちます。
秋に赤い楕円形の果実が付きます。


材が堅くて丈夫、鎌の柄に使われたことから
カマツカの名があるそうです。
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ホタルカズラ

2021-04-29 20:00:00 | 花,植物
山道に見つけたものでないのが少し残念ですが、
公園の野草園にてホタルカズラ。
何株もあり、ちょうど咲きはじめ新鮮な花、
赤紫から青色へ、花色が変化していく過程が観察できました(4/15)。


ホタルカズラ。
ムラサキ科ムラサキ属に分類される多年草の1つ。
花期は春の盛りが過ぎた頃、林縁や山野に鮮やかな青色の花を咲かせます。


名は、草むらの中に点々とつける花の色をホタルの光にたとえ、
花後に基部からつる状に走出枝を伸ばすことからカズラとつけられたとのこと。
別名、ホタルソウ、ホタルカラクサ、ルリソウ。


茎は細く直立し、高さ15-20 cm。
咲き始めは赤紫で、次第に鮮やかな青色に変わっていきます。
この花、赤紫から青色に変わる途中、
両方が混じった微妙な色合いです。


数年前、裏高尾に案内されて自生のホタルカズラをはじめて見ましたが、
自生地がかなり少なくなってきていて、
野生種を見るのはなかなか難しくなってきているようです。


この株、青色と赤紫の花の両方が並んで咲いていました。


青色の花が並んでいる株もありました。
赤紫から青色への変化は咲き始めてすぐのようです。
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タニギキョウとヒメウズ

2021-04-28 20:00:28 | 花,植物
4月中旬に写したタニギキョウとヒメウズ、
いずれも愛らしい小さな花をつけいました。


丘陵の散歩道、
今年の春は気温が高いので、
ひょっとしたら花が見られるかもしれないと、
以前教えてもらった場所を覗いて見ました(4/18)。
この辺りでは珍しいタニギキョウが群生していた場所です。


群生地帯が以前に比べかなり小さくなっていて、
見つけるのに少し手間取りましたが、
タニギキョウがいくつか花をつけていました。


タニギキョウ(谷桔梗)。
山地の木陰などに生える草丈10cmほどの多年草、
花冠が5〜8mm、小さな白い花を初夏につけます。
小さくてもキキョウの仲間です。


公園の遊歩道、
形のよい葉に小さな花を多数つけている草が目につきました。
マクロレンズを取り出し、その小さな花をねらって見ました(4/16)。


調べて見ると、ヒメウズ(姫烏頭)、
人家周辺の畑地などから山間部まで広く見られるキンポウゲ科の多年草です。
花期は3~5月、5~6mmほどの小さな花をやや下向きに咲かせます。
草丈は20~30cmほど、
形のよい根出葉は1回3出複葉で花茎が根出葉より高く伸びます。


正面から花が撮れました。
同じキンポウゲ科のオダマキにどこか似ています。
花弁に見えるのは萼片で5枚、
その内側に黄色みを帯びた花弁が筒状に並んでいます。


参考にこれも4月中旬に写したオダマキの花。
オダマキはオダマキ属の総称とのことなので、
正しくはオダマキの一つ。
一番よく目にする青色の花、ミヤマオダマキの園芸品種のようです。
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ラショウモンカズラ、カキドオシそしてコバノタツナミ

2021-04-27 20:00:49 | 花,植物
3月下旬から4月中旬に写した
ラショウモンカズラ、カキドオシそしてコバノタツナミ。
いずれもシソ科の草本、唇型のよく似た花を咲かせます。


ラショウモンカズラ。
山地の林の中などに生育、草丈30cmほどになる多年草、
花の長さは4~5cm、筒状で前面が唇形、鮮やかな紫色です。
下唇が大きく、白地に濃い紫色の斑が見られ、
一方向にそろい、段々に花がつきます。


3月下旬、まだ蕾のラショウモンカズラ。
名の由来は、大きくふっくらとした花を
謡曲「羅生門」などに登場する渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に見立てたとのこと。
そういわれてこの花を見ると、半分が切り落とされた腕に見えてきます。


正面からのラショウンカズラの花。
この唇形の花、シソ科とすぐわかります。
葉は卵形で対生、葉の先は尖り、縁には鈍い鋸歯が見られます。
コバノタツナミ、カキドオシに比べると花は大きく見栄えがします。


カキドオシ。
少し湿り気のある野原や道端などによく見られる多年草、
3月下旬ごろから花をつけはじめ、
薄紫色の唇形の花と腎臓形の葉を増やしながら、
横に這うように広がり、成長していきます。


花は1.5〜2.5cmの淡紫色、葉腋に1〜3個がつきます。
下唇は中裂し、側裂片は小さい。
中央裂片が大きく前に突き出て、濃紫色の斑紋がよく目立ちます。


4月中旬、コバノタツナミソウが早くも花をつけていました。
例年は初夏の花と記憶しています。
シソ科タツナミソウ属の多年草、
タツナミソウの変種とされ、全体に小さく毛が多いのが特徴です。


海岸沿いの道ばたや野原に生える草ですが、
園芸用と栽培されたものが、市街地の道端や石垣などに野生化しています。
ビロードのような質感の葉と小さな青紫色の唇形の花が目をひきます。


白花のコバノタツナミソウも咲いていました。
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ハナミズキ

2021-04-26 20:00:00 | 花,植物
ハナミズキ、
例年は4月中旬過ぎの花と記憶していますが、
サクラと同じく、今年はずいぶん早い開花でした。


自宅近くの公園、
早くも紅色のハナミズキが咲いていました(4/8)。
庭木や公園木としてよく見られるハナミズキ、
葉がまだ少ない咲きはじめは特に美しく見えます。


新緑を背景にして。


花曇りそして逆光、
空が青く写りませんでしたが後方の花をぼかして一枚。


紅いハナミズキを背景に白いハナミズキ(4/10)。
白い花は葉がしっかり出てきていした。


ハナミズキ、
ミズキ科の落葉小高木、
1915年ワシントン市からサクラの返礼として
東京市に送られてきたのが日本での始まり、
花が美しく、秋の紅葉や赤い果実も楽しめるので人気の樹木、
庭木や公園などに景観木として広く利用されています。


花びらのように見えるのは萼片が変化したもの。
本来の花は中心部にまとまっており、
花びらように見える萼片が開いてから、少し遅れて咲きます。


ついでにナツグミ、
花を樹いっぱいに付けていました(4/8)。
この花も例年は4月中旬過ぎ、
5~6月に赤い楕円形の実がつきます。

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ホウチャクソウ、ミヤコナルコユリ、アマドコロ

2021-04-25 20:00:49 | 花,植物
ホウチャクソウ、ミヤコナルコユリそしてアマドコロ、
4月~5月、釣鐘状のよく似た花をつける3者です。
今年は3者とも4月に花をつけていました。


ホウチャクソウ。
チゴユリと同じイヌサフラン科、
少し湿り気のある林の中などに普通によく見られる多年草です。


ホウチャクソウ、茎の高さは30~50cmほど、
上部で枝分かれして、枝先に1~3個の筒状の花を下向きに付けます。
花は下部が少し膨らみますが、筒状のままで開きません。
咲き始めは緑、次第に白くなり、先端だけ緑が残ります。
葉は楕円形で先が尖り、平行した3行の脈が目立ちます。


完全に咲いたホウチャクソウの花を下から覗いて見ました。
筒状の花被片の中に包まれて、雄しべが6個、雌しべが1個。


ミヤマナルコユリ。
キジカクシ科アマドコロ属、
日本全土の山野の林内に見られる多年草です。
茎はやや細く、高さ30~50cm、上部がややジグザグに曲がります。
葉は楕円形で互生し、
その葉腋から花柄を葉の葉面に沿って伸ばし、
先端に白い筒状の花を左右に振り分けられて、垂れ下がってつきます。
花期は5~6月、4月中旬の写真、花はまだ未熟で緑色でした。


振り分けられた花の片方だけが葉の表に出ているミヤマナルコユリがありました。
たまにこんな個体が存在します。


これもミヤコナルコユリのようです。
斑入りの葉の個体が数本、並んでいました。


アマドコロ、
キジカクシ科アマドコロ属、
野原、河川敷、林縁、山地などに広く見られる多年草です。
花期は4月ごろ、
葉腋から花柄が出て下に曲がり、
長さ2cmほどの白い筒形の花を1~2個ぶら下げます。


アマドコロ、
花の先端は緑色で浅く6裂し、少し開きます。
外見がとてもよく似たものにナルコユリがあります。
茎を触ると角ばっているのがアマドコロ、
丸くてツルツルしているのがナルコユリといわれています。
花時期もナルコユリの方が遅く、ナルコユリの方が花数が多いようです。
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チゴユリとヤブレガサ

2021-04-24 20:00:21 | 花,植物
公園の山道にまさしく破れた傘のような姿で
ヤブレガサが並んで葉を出し、
そして、その近くにはチゴユリが小さな白い花をつけていました(4/8)。


ヤブレガサ、
キク科ヤブレガサ属の多年草、
出芽した若葉が破れた傘のよう形になります。
春の野山の愛すべき景色の一つです。


花は夏7月ごろ、
茎頂の円錐花序に白色の管状花、地味な花をつけます。
花より、春の若葉に見どころがあるヤブレガサです。


そのヤブレガサの若葉の横に、
チゴユリが群生し花をつけていました。


チゴユリ、
イヌサフラン科チゴユリ属の多年草、
種子繁殖のほか、地上茎基部に生ずる地下茎により繁殖、
山野の林内などに群生して見られることが多い小さな草本です。


草丈は20~30cm ほど、
小さくて可愛らしいことからチゴ(稚児)ユリの名。


茎の先端に1 cmほどの白い花を1〜2個斜め下向きに咲かせます。


花被片は長さ1.2〜1.6cmの披針形、
雄しべは6個あり、雌蕊は柱頭が3裂します。
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メギ、ヤブサンザシそしてレンプクソウ

2021-04-23 20:00:03 | 花,植物
今年の3月下旬~4月上旬、
公園道などで、名も知らずに写した小さな花たち、
メギ、ヤブサンザシそしてレンプクソウ。
図鑑、WEBなどを調べて知った草木の花を並べて見ました。


公園道に、低木についた淡い黄色の花が目に入りました(4/7)。
下向きに咲く、カップ型の愛らしい花です。
家に帰って調べて見るとメギ科メギ属メギ。


山野に自生もしていますが、
庭木としてもよく利用されているとのこと。
昔、茎を煎じて洗眼薬に使ったことからメギ(目木)の名が付けられたそうです。


4-5月、単枝から小形の花序を出し、
直径約6 mmの淡黄色の花を2-4個下向きに付けます。
全縁でヘラ型の小さな若葉も花によく似あいます。


3月下旬、自宅近くの公園で、
低木に咲いた小さな花を写しました。
名もわからずにいましたが、
メギを調べている中で、ヤブサンザシと知りました。


ヤブサンザシはユキノシタ科スグリ属の落葉低木。
山野に稀に自生もしていますが、
若木の内からよく実が成るため、盆栽や庭木として使われいます。
果実の様子がバラ科のサンザシに似ることからヤブサンザシの名があるそうです。


カタクリやニリンソウなどが咲いている公園の山地、
おもしろい草の花があると教えられて知ったレンプクソウ。
山地、林内などに生える小さな多年草、
花は地味で、小さな黄緑色、
教えてもらわなければ見過ごしてしまうことはほぼ確実、
少し離れて、望遠ズームで撮って見ましたがなかなかうまく写りません。


別名、ゴリンバナ(五輪花)。
茎先に上に1個側面に4個、計5個の花が5面に咲きます。、
花の付き方が不思議でおもしろい植物です。
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コゲラとアマガエル

2021-04-22 20:06:37 | 花と虫
新緑の林にコゲラと青緑色のアマガエルを写しました(4/8)。


春の野草を探してながら歩いていた公園の林間、
コゲラが近くに来てくれました。


とまったのはエノキ、
新緑の葉に蕾がたくさん付いています。


冬鳥がすっかり姿を消し、
新葉が茂り出し、難しくなったこともあり、
林の中では久しぶりの鳥撮りです。


コゲラが好きそうな枯れ木、
キノコらしき物体が幹にたくさんついています。


落葉の隙間から新緑の野草があちらこちらに芽生え出した林の中、
美しい青緑色をしたアマガエルを見つけました


周囲の環境に応じて、
体色を変えることのできるアマガエルです。
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黄色のカタクリとオドリコソウ

2021-04-21 20:00:56 | 花,植物
カタクリが終わった公園の山斜面に
黄色のカタクリが豪華に花をつけていました(4/8)。


黄色のカタクリの花。
黄花カタクリ、西洋カタクリ、エリスロニウムなどの名がある外来品種、
日本のカタクリと同じユリ科カタクリ属、
カタクリの花には違いありません。


少し前までカタクリが咲いていた野草園に
この花があるのがいいのかは疑問もありますが
きれいな黄色の花、
私もその一人ですが、何人も人が写真を撮っていました。


日本のカタクリは一つの茎に花が一つですが
黄花カタクリは一つの茎に花が複数つき、
花数が多く、豪華に見えます。
一方、日本のカタクリに比べて春の趣がないようにも感じます。


日本のカタクリよりも開花は少し遅く、
草丈が高く、花弁も大型、丈夫で繁殖力も強いようです。


黄色のオドリコソウの花も咲いていました。
その名もキバナオドリコソウ(黄花踊子草)、
シソ科オドリコソウ属、
ヨーロッパ原産の多年草です。


4~5月、日本のオドリコソウと同じように、
上部の葉腋に唇形の花を数個つけます。
別名、ツルオドリコソウ、
花後、株の基部から匍匐枝を伸ばして広がって増えます。


最後に日本のオドリコソウの花。
シソ科オドリコソウ属の多年草です。
上部の葉腋に白色または淡紅色の唇形花を輪生してつけます。
野山や野原の半日陰になるような道路法面などに生えます。
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