行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

マルバウツギとタニウツギ

2022-05-31 20:00:15 | 花,植物
5月7日の丘陵の散歩道、
マルバウツギの白色、タニウツギの薄紅色が咲いていました。


丘陵の山道、緑の中に白い花が輝くように咲いていました。
マルバウツギ(丸葉空木)です。


アジサイ科ウツギ属の落葉低木、
山野の日当たりのよい場所に自生し、
花期は5月初中旬、同属のウツギより少し早く花開きます。


枝先から円錐状の花序を出し、白い花を上向きに多数つけます。
花は直径1.5センチほどで星形の5弁花、
花びらの中心の黄色い輪が特徴的です。


同属のウツギより葉の形がまるいことからその名、
葉の縁には細かい鋸歯が見られます。


山の遊歩道にタニウツギ(谷空木)の淡紅色の花が咲いていました。
マルバウツギと同じくウツギの名がつきますが、
こちらはスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木です。
別名ベニウツギ。


花期は5~7 月となっていますが、
多摩丘陵では開花は毎年ゴールデンウィークの頃です。
枝の先端か葉腋に散房花序を出して、多数の花をつけます。


花冠は淡紅色の漏斗状、
内側より外側が色が濃く、開花しているものより蕾のほうが色濃い。
花色が薄紅色ということもあり、遠くから見ると緑色に映えてきれいです。
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チョウジソウとフタリシズカ

2022-05-30 20:00:04 | 花,植物
城山公園の山道散歩、
チョウジソウ、フタリシズカが花をつけていました(5/5)。


チョウジソウ(丁字草)
キョウチクトウ科に分類される多年生草本。
茎の先に集散状に咲く、淡青紫色の花はどこか神秘的で目をひきます。


もともとはやや湿った草地に自生していた多年草ですが、
環境変化などにより減少、いまは絶滅危惧種。
しかし、園芸品として種が保持されていて、出回っています。


ここ、山の野草園のチョウジソウも
最初は植栽されたものでしょうが、
少しずつ増え、毎年5月初旬になると花をつけてくれます。


花の上部5裂して平開し、白色に近い淡い青色、
根元は筒状で濃色、この色あいがすてきです。
葉は互生し、長さ6~10cm、幅1~2cmの披針形で先端は鋭く尖ります。


フタリシズカ。
こちらは林縁に普通に見られる多年草です。
同じセンリョウ科チャラン属のヒトリシズカに対し、
花穂が2本なのでフタリシズカ(二人静)の名。


フタリシズカの花穂、
2本のものが多いのですが、
実は1本のものから4本以上あるものなど、バリエーションがあります。


葉の付き方はヒトリシズカ同じく十字対生、
上から見ると4枚の葉が十字形になり、
同じところから出ているように見えます。
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ユリノキそしてプラタナスの花

2022-05-29 20:00:59 | 花,植物
街路樹のユリノキが花をつけていました(5/7)。


ユリノキ。
北アメリカ原産で日本には明治時代に渡来、
モクレン科ユリノキ属の落葉高木です。


チューリップに似た形、
樹木の花としては大型できれいな花です。
歩道橋に上がって、その花に望遠レンズを向けて見ました。


ユリノキの花の中を。
雄しべは長さ 4–5 cmの線形で30–50個が輪生し、
雌しべは円錐形の花軸に60–100個がついています。


ユリノキの花にミツバチが来ていました。
英名は tulip tree、そのまま訳してチューリップツリー、
また、葉の形が着物の半纏(はんてん)をイメージさせることから、
ハンテンボクの別名があります。


5月初旬に写したプラタナス、
すっかり葉が展開し、盛りを過ぎた丸い雌花がぶら下がっていました。
プラタナスは街路樹としてよく用いられ、葉はユリノキに似ています。
そのせいか、この両者、混同されることが多く、
プラタナスの花を検索すると、ユリノキの花がよく出てきます。


正確に表現すると、
プラタナスとはスズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称であり、
上写真の木は、まだら模様の樹肌からモミジバスズカケノキと思われます。
アメリカスズカケノキとスズカケノキの交雑種といわれ、
日本で最もよく見られるプラタナスです。
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トチノキの花

2022-05-28 20:00:36 | 花,植物
城山公園の高台から、
トチノキの花、ハリエンジュの花を写しました(5/7)。


城山を10mほど上った遊歩道、
そこから下道に植えられた高木のトチノキの花がちょうどよい高さに見えました。


トチノキ(栃の木)はムクロジ科トチノキ属の落葉広葉高木。
日本で自生している樹木の中ではもっとも大きくなり、
25mほどになるものがあるようです。
都市部にも街路樹、公園木として植えられています。
ただ、花がつくのはある程度の樹齢となった成木です。


今年は見逃してしまいましたが
4月上旬、花と葉が芽吹く姿の美しいトチノキです。
花期は5~6月、穂状の花序を円錐形に伸ばし、
そこにたくさんの花をつけます。


そのトチノキの花にアオスジアゲハが吸蜜に来ていました。


上とは別の場所で、近くからトチノキの花。
花弁は乳白色、長い蕊がよく目立ちます。
花弁には斑点があり、
咲き始めの3日間は黄色で、4日目以降は赤色に変化するとのこと。


ハリエンジュにもいつのまに花がついていました。
マメ科ハリエンジュ属、
北アメリカ原産の落葉高木です。
明治時代初期に渡来していますが、繁殖力が強く、
各地の川岸、土手などに野生化しているものが多くみられます。


別名はニセアカシア、
一般にアカシアと呼ばれるのはこの木のこと。
重要な蜜源であり、アカシアの蜂蜜はこの花の蜜です。
5月~6月、たくさんの白い花穂を垂れ下げている姿は目をひきます。
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稲城手づくり市民まつり

2022-05-27 20:00:39 | 風景
ゴールデンウイークの後半、
今年は3年ぶりに「稲城手作り市民祭り」が行われていました。


5月5日、城山公園の広場に行って見ると、
舞台ができて、模擬店も出て、3年ぶりにお祭りが開催されていました。。
久しぶりの舞台で演者もノリノリの様子です。


稲城市民にとってゴールデンウィークの風物である「稲城手づくり市民まつり」、
行政が手を引いた後も、
小規模になりましたが、市民の手で続けられている手づくりのお祭りです。


まだwithコロナ、そして3年ぶりということもあり、
模擬店も人出も以前に比べて少ないようです。
今年は同じ場所で、夏祭りも3年ぶりに行われる予定とのこと、
いろんなことが徐々にコロナ禍から脱却していく年になりそうです。


お祭り広場のすぐ横、
公園の山地の法面にツツジの花壁できていました。


水平に広がる花はよく見ますが、
垂直に広がる花は目にしないので新鮮、きれいです。


その花壁の下、
コトネアスターが白い小さな花をたくさんつけていました。


お祭りをちょっと見て、城山公園の山道を歩くと、
新緑の向こうに是政橋の青い塔が目をひきました。
天気に恵まれた今年のゴールデンウィーク、
緊急事態宣言も蔓延防止措置法もなく、
観光地などにも多くの人出があったようですが、
コロナの感染者数の増加が想った以上に少なかったのは朗報です。
長かったコロナ禍も出口が見えてきたように感じます。
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鯉幟とアヤメ、カキツバタ

2022-05-26 20:00:47 | 風景
ゴールデンウィークの一日、
上谷戸親水公園に鯉幟を見に行きました(5/3)。


稲城上谷戸親水公園、
毎年ゴールデンウィークになると、
上谷戸大橋の下にたくさんの鯉幟が飾られ、
多くの人の憩いの場になります。


5月5日は「こどもの日」
鯉幟を飾って祝うのは
大空を悠々と泳ぐ鯉のぼりのように、
子供たちが元気に大きく育ってほしいという願いが込められています。


筍のようにすくすく育って欲しいとの意味が込められて、
鯉幟の下に10個ほどの大きな筍が置かれていました。
ここには竹林があり、朝堀りしたものと思われます。


水車と池と鯉幟のある景色。


その池の岸にカキツバタ(杜若)、
アヤメと同じくアヤメ属、花色も同じような紫色ですが、
アヤメと違って湿地に育ちます。
外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央にある白の斑紋が特徴です。


橋の下にはアヤメ(菖蒲)も咲き始めていました。
アヤメ科アヤメ属の多年草、
カキツバタやハナショウブと違って、比較的乾燥している草原などに好んで生えます。
花色は紫、外花被片の網目模様が特徴でです。


水車小屋の横にオオデマリ。
レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木です。
ヤブデマリの園芸品種といわれ、
丸くボール状の白い花をたくさんつけます。
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紅白のユウゲショウ、マツバウンラン

2022-05-25 20:00:43 | 花,植物
4月末日の散歩道、
紅白のユウゲショウとマツバウンランが咲いていました。


ユウゲショウ(夕化粧)、
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。
熱帯アメリカ原産でもともとは観賞用に持ち込まれたとのことですが、
いまは広く野生化して、5月の声を聞く頃になると、
野道や草原などいろいろな場所に花が見られます。


花はひし形で直径1~1.5cmの4弁花、茎の上部の葉腋につきます。
花色は薄紅色で花弁に紅色の脈があり、
中心部は黄緑色で雄しべの葯は白色と色鮮やかです。


めったに見ない、珍しい存在の白花のユウゲショウが
一輪だけ花をつけていました。


5月15日、同じ場所を通ったので、
白花を探して見ました。
撮影条件、レンズが異なり、色合いが少し違いますが、同じ個体です。


同時に赤花のユウゲショウも写しました。
昔はアカバナユウゲショウと名付けられていましたが、
いまはユウゲショウに変更されています。
夕暮れ時に花が開くのでユウゲショウ(夕化粧)の名が付けられたそうですが、
実際は朝から昼にも花開いています。


4月30日、
道ばたに咲くマツバウンラン(松葉海蘭)を見つけました。
ゴマノハグサ科の一年草または二年草、
葉の形が松葉、花がウンランに似ていることからこの名がついています。


この草も北アメリカ原産の帰化植物、
日当りの良い瘦せ地に茎をすっと伸ばし、
茎の先に薄紫色の花を疎らにつけます。
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ノアザミ、キツネアザミ

2022-05-24 20:00:21 | 花,植物
4月下旬の散歩道、
ノアザミとキツネアザミが咲き出していました。


ノアザミ(野薊)。
キク科アザミ属の多年草、
日当たりのよい山野に生え、初夏から夏に花を咲かせます。
アザミは秋に咲くものが多く、この時期に咲くアザミはノアザミです。


草原に何株かのノアザミを見つけましたが、
まだ4月の下旬、どの株も咲いて間もない花や蕾の状態です。
マクロレンズにつけ換え、その蕾と萼片の模様を写して見ました。


アザミの花はいくつもの小さい筒状花の集まりです。
その筒の中から雄しべが伸びてくると開花の始まり、
外側から中心に向かって咲きます。


花序は頂に上向きに直立してつく頭状花序で、
すべてが筒状花(管状花)で構成されます。
花色は紅紫色、まれに白色のものもあるようですが、
見たことはありません。


5月になって撮ったノアザミ。
筒状花から雌しべが現れた雌性期の花です。
雄性先熟のアザミ、咲き始めは筒状花から雄しべが現れ、
昆虫などの刺激により、雄しべが花粉を出す雄性期。
そして雄しべが引っ込むと、雌性期、雌しべが顔を出してきます。
他の花からの花粉をつけた昆虫がそこにとまり受粉します。


4月の田んぼに群生したキツネアザミに
春の小さなアゲハチョウが吸蜜に来ていました。


キツネアザミ(狐薊)はキク科キツネアザミ属の2年草。
4月~ 6月、道ばたや田畑にごく普通に見られるいわゆる雑草です。
花がアザミに似ますが、キツネアザミ属でアザミとは属が異なります。
名はアザミのようであるがアザミではない、
まるでキツネに化かされているようだというところからつけられたとのこと。
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コゴメウツギ、ニガキの花

2022-05-23 20:00:20 | 花と虫
4月末日の里山の散歩道にて、
コゴメウツギの小さな白い花が咲き始め、
ニガキの黄緑色の花には紅い虫こぶが色を添えていました。


山道に何本か並んだコゴメウツギ(小米空木)の木、
どの木にもたくさんの花序ができ、
蕾が膨らみ、花が開き出していました。


バラ科コゴメウツギ属の落葉低木、
ウツギの名がつく唯一のバラ科植物です。
樹高は2.5mほどでよく分枝し、
5~6月、今年枝の先端または葉腋から花序軸を伸ばし、
散房状に花序をつくり、径4~5mmの黄白色の5弁花を多数咲かせます。


萼片も白色で5個、長さは花弁より短く、
長短の花弁が5個ずつ交互についた10弁花のようで、
拡大して見るとけっこう素敵です。
雄蕊は10本あり、花弁より短く、雌蕊は1個で直立します。


葉は枝に互生し、形は三角状広卵形、
葉の先端は尾状に伸びて尖り、基部は心形または切形になり、
どこか菊の葉に似ます。


ニガキ科ニガキ、
雌雄異株の落葉高木です。
この木は雄株、たくさんの雄花が咲いていました。


その雄花の中心部に紅い果実のようなものがついていました。


雄花ですので果実がつくわけがないので、
虫えい(虫こぶ)です。
調べて見るとニガキハナフクレフシ。
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いずれもキンポウゲ科

2022-05-22 20:00:27 | 花,植物
4月30日、
久しぶりの南山の散歩道へ。
そこに写したウマノアシガタとハンショウヅルそしてセリバヒエンソウ、
花の形は全く違いますが、いずれもキンポウゲ科の植物です。


日当たりのよい山野に生えるキンポウゲ科キンポウゲ属の植物、
日本全国に分布しますが、市街地にはほとんど見られません。
4~5月、直径1.5-2cmほどの黄色の5弁花をつけます。


花弁に独特の光沢が見られます。
草丈は30~60cmほどで花は茎頂、
花と根生葉をなかなか一緒に写せませんが、
名の由来はその根生葉を馬の蹄に見立てたとのことです。


ハンショウヅル(半鐘蔓)、
キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性の低木、
温帯地域の林縁や林内に生育し、
4月~6月、花柄の先端に紅紫色の鐘形の花を下向きに付けます。


名は、下向きに咲く花の形を半鐘にたとえたことに由来します。
葉は対生し、卵形の三出複葉。


この姿からは花というより果実のようですが、
中を覗くと蕊がぎっしり、やはり花です。


ハンショウヅルの果実(5/18撮影)
果実はキンポウゲ科テッセンやボタンヅルによく似ています。
この果実を見ると、キンポウゲ科であることに納得です。


セリバヒエンソウ( 芹葉飛燕草)。
キンホウゲ科ヒエンソウ属の越年草。
中国原産、園芸植物として栽培されていたものが逸出、
明るい林内、林緑によく生えています。


いまは外来の雑草ですが、葉や花が山野草のように綺麗です。
葉がセリのように細く切れ込み、
花の姿が飛んでいる燕のようということで名が付けられています。
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