行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

セージの花とホシホウジャク

2018-10-31 20:00:58 | 花と虫
10月アメジストセージが花の盛り、
そして、メドーセージとも呼ばれる青いセージもまだ咲き続けています。
その花にもホシホウジャクがホバリングして吸蜜をしていました。
思わず撮りたくなるその姿です。


アメジストセージ。
シソ科の多年草サルビアの仲間になります。


日本には明治時代後期に渡来し、
アメジストセージ、メキシカンブッシュセーシなどの名で流通していますが
正式にはサルビア・レウカンサ、
花期は9月初旬~11月中旬と長い間咲いています。


花期をむかえると、
茎の上部または枝先に、総状花序を形成し、
花径2㎝程度の唇形花を多数穂状に咲かせます。
萼は鮮やかな紫色、
花色は基本は白と紫色です。


そのサルビア・レウカンサの紫色の花に
ホシホウジャクがよくやってきます。
ホバリングをしながら長い口吻を伸ばして吸蜜、
筒状の花から吸蜜するのが得意です。


青いセージの花、
メドーセージとも呼ばれることがあるようですが、
正しくはサルビア・グアラニティカ。
夏の初めから秋まで咲き続けています。


この花にもホシホウジャクがよく吸蜜にやってきます。
当然、ホバリングをしながら、
長く口吻を伸ばして、花芯に差し込みます。


クマバチ、
体が太いので筒状の花に潜り込めず吸蜜ができません。
ツリフネソウでもそうでしたが、
花の付け根本に穴をあけて、そこから蜜を採ります。
花にとっては花粉を運んでくれず穴を開けられ、
蜜だけ盗られるやっかいものです。

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ホトトギスとホトトギス(杜鵑と杜鵑草)

2018-10-30 20:00:03 | 花と小鳥
ホトトギス(杜鵑)、
野鳥とユリ科の多年草、
鳥と草で同じ名があります。


ヒヨドリ大の鳥が行く道の先にとまりました。
小型の鷹?と、300mmの望遠ズームにつけかえて遠くから証拠写真を一枚。
嘴から、猛禽類ではありません。
実物を見たことは少ないのですがホトトギスと思われます。


しかし、すぐに飛び立たれてしまい、
結局、ピントの来ていない証拠写真だけの掲載となりました。
カッコウ科ホトトギス、
杜鵑、不如帰、時鳥などいろいろな表記がある、
日本には初夏に渡来し、冬は東南アジアに渡る夏鳥です。
「てっぺんかけたか」「特許許可局」などと聞こえる鋭い鳴き声をあげます。


鳥のホトトギスに逃げられたので、
草のホトトギス(杜鵑草)を。
山野の林下や林縁、崖や傾斜地など、
日当たりの弱いところに自生するユリ科の多年草です。
園芸用に栽培もよくされています。


草のホトトギス(杜鵑草)、
花にある斑点を
鳥のホトトギスの胸から腹にかけて見られる縞模様に見立てて
名がつけられたとのことです。
別名は油点草。


長池公園の園芸地に黄色のホトトギスの花。
キバナノホトトギスと思われます。
九州南部に自生しています。


タイワンホトトギスあるいはその交雑品です。
台湾に普通に自生しているタイワンホトトギス、
ホトトギスと交雑品が園芸用によく用いられ、
野生化もしています。
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カマキリとジョロウグモ

2018-10-29 20:00:34 | 昆虫
10月中旬、
ジョロウグモのお腹が膨れ、貫禄を増してきました。
そして、カマキリもそろそろ産卵時期、間もなく命を終えます。


オオカマキリ、
秋も深まり、完熟です。


滑稽にも見えるカマキリの顔ですが
どこか寂しくも見えます。


ハラビロカマキリ、
前脚に黄色のイボ状の突起を持つ緑色のカマキリです。


ハラビロカマキリの顔、
オオカマキリとは異なり、
眼が顔の三角形の中にしっかり納まっています。


ジョロウグモ。
大きな網を張るよく知られたクモ、
秋も深まると雌は成熟し、腹部が太く、大きくなります。


成熟した雌の腹部には黄色と緑青色の横縞模様があり、
腹部下面に鮮紅色の紋が見られます。


腹部下面から糸を出します。

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ウコギ科の花と果実

2018-10-28 20:00:05 | 花,植物
10月も中旬を過ぎ、
キヅタ、ヤツデに花がつき始めていました。
いずれもウコギ科の初冬に咲く花です。
そして、同じウコギ科のウド、カクレミノは果実が熟し、
黒い実となっていました。


キヅタ。
ウコギ科キヅタ属のつる性木本、
落葉性のツタに対し、
常緑性で冬でも葉が見られるのでフユヅタとも呼ばれます。
花期は10~12月、茎の先に散状花序をつけ、
黄緑色の5弁花を咲かせます。雄蕊は5本。
春に黒く熟した果実をつけます。


ヤツデ、
ウコギ科ヤツデ属の常緑低木、
10月中旬、咲き始めの花を写して見ました。
晩秋から初冬の花、
球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序になります。


葉が掌状で八手(ヤツデ)の名ですが、
7つまたは9つ(奇数)に切れ込みます。
別名はテングノウチワ。
果実は翌年の春、やはり黒く熟します。


ウド(独活)。
ウコギ科タラノキ属の多年草、
8月~9月にかけて散形花序に咲いた花が
10月中旬、黒い果実となっていました。


カクレミノ。
ウコギ科カクレミノ属の常緑の小高木です。


カクレミノ、
7月~8月、散形花序に淡黄緑色の小さな花をつけ、
10月、果実が黒く熟し始めます。


シャリンバイ。
こちらは春に梅に似た白い花をつけるバラ科の常緑の低木ですが、
10月、カクレミノとよく似た黒い果実がついていました。
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どれもシュウメイギク

2018-10-27 20:00:05 | 花,植物
シュウメイギク(秋明菊)、
菊の名がつきますがキンポウゲ科の多年草です。アネモネの仲間になります。
散歩道に写した4種のシュウメイギクを集めました。


八重の紅花、
10月に咲きだします。


シュウメイギクの別名はキフネギク(貴船菊)、
京都の貴船地方に自生していたのでつけられとのことですが
この八重の紅花がその自生ものに近いようです。
この花なら菊の名に納得です。


白花
シュウメイギクの中では一番よく目にします。
八重でも一重でもなく、二重の花です。


黄色の花芯に純白の花弁が鮮やかです。
庭の花、生け花の材料としても重宝されます。
花弁に見えるのは萼片、
花弁は退化しているようです。


一重の紅花、
花弁の大きさが異なる品種です。


雑草に負けずに咲いていました。
毎年、草の中に花をつけています。


淡い紅色の二重花。


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谷戸の秋景色そしてクロコノマチョウ

2018-10-26 20:00:49 | 風景
民家はないのですが
わずかながらの田んぼと果樹園のある稲城の小さな谷戸、
ちょっと前までは湿地にツリフネソウが群生して咲いていました(10/16)。


稲も刈り入れが終わり、
竹を組んだ稲架で自然乾燥、
大規模稲作地帯では見ることの少なくなった景色です。
稲架(はさ、いねかけ、とうか、はざ、はぜ)と
地方によりいろいろな呼び方がされるようです。


この辺りの稲の刈り入れは10月中旬、
休耕地はセイタカアワダチソウの黄色、
柿畑はたくさんの柿の実で色づいています。
まさに秋盛りの谷戸景色です。


谷戸の小さな土道、
奥には梅や葡萄畑があります。
この道を軽トラがたまに通り、
轍で道が凸凹です。


その谷戸道を歩くと、
大型のタテハチョウが藪からふらふらと飛び出し、
また、近くの物陰にとまります。
クロコノマチョウです。


クロコノマチョウ、
もともとは南方系の蝶、
近年分布を北に広げ、
ここ東京稲城の林の中でも時々見かけます。
上2つは雄、顔や翅の付け根付近が黒づきます。


クロコノマチョウ雌。
全体的に茶色、雄に比べると汚れがないように見えます。
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ニシキギの紅い実、紅くなった葉

2018-10-25 20:00:36 | 花,植物
街路のニシキギが早くも美しく紅葉、
そして紅い種子ができていました(10/16)。


ニシキギ。
ニシキギ科の落葉広葉低木、
紅葉は濃い紅色、ひときわ鮮やかです。


錦は美しいものの例え、
錦木(ニシキギ)はその紅葉の鮮やかさからつけられた名です。


果実は熟すと裂けて、
紅色の仮種皮に包まれた種子が現れます。


種子は1果から1~2個、
仮種皮が剥がれると茶色の種子が現れます。


ニシキギに似たものにコマユミがあり、
紅葉も果実もよく似ていますが、
ニシキギには枝にコルク質の翼がつくので区別できます。
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メナモミ、キバナアキギリなど黄色

2018-10-24 20:00:45 | 花,植物
10月の長池公園、
望遠マクロで小さな黄色の花を写しました。


キク科メナモミ。
枝先に頭花が散房状に集まって咲く。
頭花は直径約2cm、まわりに舌状花、内側に筒状花が見られます。
総苞片には腺毛が密生し、マクロで撮るとおもしろい景色です。


シソ科アキギリ属キバナアキギリ。
山地の木陰などに見られ、
秋、茎の先に花穂をだし、淡黄色の唇形花を段状につけます。


キク科ヤクシソウ。
日当たりのよい山野に見られる越年草、
秋、ジシバリに似た花をたくさんつけます。


アオイ科カラスノゴマ。
道端や明るい草地などに見られる草、
夏の終わりから秋、
葉腋に1つずつ黄色い花をつけます。
大きな葉もきれいで、黄色の小さな花ですが眼をひきます。


花は俯きに咲き、
真ん中に5本の長い突出物、仮雄蕊が目立ちます。
雄蕊は仮雄蕊よりずっと短く、基部に10本あります。
カラスノゴマの名は蒴果の形が角状の円筒形でゴマのそれに似るところから。


ツリフネソウ科キツリフネ。
まだ咲いていました。


花ではありませんがキミノガマズミ。
ガマズミの園芸品種だそうで、
黄色の実が枝いっぱいに付いていました。
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イヌザンショウの実

2018-10-23 20:00:11 | 花,植物
平成30年10月10日の長池公園にて。


10月10日は特異的晴れ日、
今年もどうにか青空が覗きました。
長池公園に行って見ると、筑池、水の中から木が生えていました。
いつもと異なる景色にレンズを向けて見ました。


10月1日の未明、
東京でも記録的な暴風となった台風24号によるものと思われます。
よく見ると池の周囲の木々もだいぶ倒れています。


長池の水辺に黒い木の実(種)、
果柄の赤色がよく目立ちます。
イヌザンショウかカラスザンショウです。


ちょうど逆光で光玉が入りきれいなのでもう一枚。
家に帰って、図鑑やWEB情報と比較、
葉や全体の様子から多分イヌザンショウと判断しました。


別の場所にも(多分)イヌザンショウの実、
こちらは近づいて撮れる場所に実が、
サンショウと同じような赤い果実、
熟して裂けると黒い種子が現れるようです。


長池公園の里山エリアにはチャノキの花。
ツバキ科チャノキ、
サザンカ(山茶花)に似ていますが、
サザンカよりはずいぶん早く花が咲きます。
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10月の赤い果実

2018-10-22 20:00:15 | 花,植物
10月の散歩道に写した
ゴンズイ、サネカズラ、シロダモ、モツコク、イイギリ、コブシそしてクサギ。
木の赤い実を並べて見ました。


ミツギウツギ科ゴンズイ。
山野に見られる落葉小高木。
赤い袋果、熟すと裂けて、黒い種子が顔を出します。


マツブサ科サネカズラ。
山野に自生し、庭木として垣根などに利用される常緑のつる性木本。
小さな赤い実がいくつか集まり、球状になります。
別名ビナンカズラ。


クスノキ科シロダモ。
林の中などによく見られる常緑の落葉高木。
秋に赤い実が見られますが、
前年の晩秋に咲いた花が一年経って熟したもの、
よく見ると、赤い果実の上方に今年の花の蕾があります。
11月になると花と実が同時に見られそうです。


サカキ科モッコク。
自生もしていますが、樹形がよいことから庭木としてよく見ます。
秋、紅くなった果実は熟すと不規則に裂け、
中から赤い種子が現れます。


ヤナギ科イイギリ。
雌雄異株の落葉広葉高木、
昔はこの大きな葉で飯を包んだところから飯桐(イイギリ)。
雌株に房状に垂れ下がり、たくさん実がつきます。
秋、だんだんと赤くなった実が、葉が落ちた後も枝に残り、
初冬、枝いっぱいに花が咲いたように美しい姿となります。


モクレン科コブシ。
春、葉が芽吹く前に白い花を咲かせる落葉小高木。
実は薄紅色の袋果、熟して裂けると赤い種子が現れます。


シソ科クサギ。
山野の日当たりのよい場所に自生する落葉小高木。
実は艶のある青色、ガクは艶のある紅色です。

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