行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ムラサキツバメとムラサキシジミ

2020-07-31 20:00:16 | 昆虫
新型コロナ第2波、東京から大阪、名古屋、
人口の多い大都市中心に感染が広がっています。
withコロナの世の中、これからどうなっていくのでしょうか。
そして、今年は7月末日になっても梅雨が明けず、
ほとんど毎日が雨降りの7月となりました。

そんな、梅雨の晴れ間の公園の花壇にムラサキツバメを見つけました(7/19)。


公園の花壇の咲きはじめのセンニチコウに
ムラサキツバメの姿を見つけました。
20世紀までは近畿以西にしか見られなかった蝶、
温暖化のせいもあり、今は分布を関東地方から東北地方まで広げているようです。
そうは言っても東京では、ムラサキシジミほど多くはなく、たまにしか見ません。


翅裏はそのムラサキシジミによく似ていますが、
後翅に一対の尾状突起が見られ、一回り大型です。


ムラサキシジミと同じく成虫越冬する蝶。
春先になると活動をはじめ、食草のマテバシイなどに卵を産み、
第一化が5月下旬から6月に羽化します。
この個体、翅に多少の傷みが見られるので、
多分、5月下旬から6月生まれ、第一化です。


そのムラサキツバメ、翅を広げました。
少し新鮮さにかけますが、雄の個体です。
雄の翅表はほぼ全体が暗い紫色に覆われます。


上とは別の雄も翅を広げていました。
尾状突起がひとつ欠けていますが、
深い紫色のビロードのような輝き、こちらの個体の方が翅表は新鮮に見えます。
なお、雌の翅表は、紫色が翅全面になく、
黒褐色の地色の中に、一部分だけが雄よりもかなり明るい紫色に輝いています。


翅を広げたムラサキシジミ(7/19)。
多分、雌です。
雄は紫色の広がりがもう少し大きく見えます。
いずれにしても、翅を広げると鮮やかなムラサキシジミです。


ムラサキシジミ。
翅を閉じると地味な淡褐色です。
翅裏は雌雄ほぼ同じです。
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7月のアカトンボとルリボシカミキリ

2020-07-30 20:00:55 | 昆虫
7月19日の南山の林縁にて。
コノシメトンボとミヤマアカネそしてルリボシカミキリを撮りました。


今年はじめて見たアカネ属のアカトンボ。
翅の両端に黒褐色斑そして小さな眉斑が見られます。
この特徴はマユタテアカネの雌、
かと思いましたが胸斑が大きく違っていました。


コノシメトンボも翅の両端に黒褐色斑があり、
雌には眉斑が存在するとのこと、
胸斑からもコノシメトンボです。


アカトンボというと秋の昆虫と思われますが、
アカトンボは6月下旬~7月上旬頃から羽化が始まります。
コノシメトンボ、
未熟なうちは雌雄とも体色は黄褐色をしており、
成熟すると、雌は背面の橙色が濃くなる程度ですが、雄はナツアカネ同様全身が赤化します。


ミヤマアカネもいました。
今年初見です。
翅の縁紋内側に太い褐色の帯が特徴です。
羽化したばかりのこの時期は雌雄ほぼ同色ですが、
秋になると雄は翅まで、全身が美しく真っ赤に染まります。


ルリボシカミキリ。
澄んだ青灰色の地に明瞭な黒斑のある美しいカミキリムシです。
夏になると南山に来るのはこれを見るのが一つの目的です。


2,3年前は一ヶ所に数匹いて、カップルも何組かいたのですが、
その場所は環境が変わったせいもあり、今年は見つかりません。
しばらく歩きながら、伐採木の上あたりをじっくり探すと一匹だけいました。


上とは別の伐採木にも一匹見つけました。
ルリボシカミキリ、
午前中は各個体餌を探し回りますが
午後になると繁殖のため一ヶ所に集まる習性があるとのこと、
まだ12時過ぎたばかり、これから集まって来るのかも知れません。


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アオメアブとシオヤアブ

2020-07-29 20:00:24 | 昆虫
緑色の複眼が鮮やかなアオメアブ、
昆虫最強の呼び声もあるシオヤアブ、
いずれもムシヒキアブ科、他の昆虫を捕えて、体液を吸う肉食系です。


アオメアブ。
複眼が鮮やかな緑色、
珍しい虫ではありませんが見つけると複眼目当てで写して見たくなります。


そのアオメアブの複眼、
光の当たり具合(見る角度)によっては赤く見えます。


そして、緑と赤が半分ずつに見えることもあります。
いずれにしても鮮やかな複眼です。


草の上でシオヤアブの雄がカメムシでしょうか、
後ろから組み付いて体液を吸っていました。


こちらはシオヤアブの雌。
自分より体も大きく、スズメバチの中でも狂暴な
キイロスズメバチに後ろから組み付いて首を一刺し、
これでスズメバチも絶命でしょうか。
昆虫最強と言われる由縁です。


シオヤアブの雄。
腹部端に白い毛束があるのが雄です。
日当たりのよい草原や林縁、他の昆虫がいそうなところによく見ます。


オオイシアブ。
これもムシヒキアブ科、
同じく日当たりよい場所によく見られ、
他の昆虫の体液を吸って生活します。
このほかにもムシヒキアブ科の虫は何種類か存在しています。
虫の世界も生き伸びるのがたいへんなようです。
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ハグルマトモエ、ウコンエダシャクなど

2020-07-28 20:00:09 | 花と虫
7月初中旬に
丘陵の山道に見つけた蛾などの昆虫を並べて見ました。


山道の草の上に大きな眼のような巴型紋を持つ蛾を見つけました。
図鑑で調べてみると、ヤガ科ハグルマトモエです。
よく似ているものにオスグロトモエの雌がありますが、
ハグルマトモエの方がより大きな巴型紋が持ちます。


そのハグルマトモエ、
胴体部がきれいな赤色、
そして翅裏も鮮やかな赤色、飛ぶと真っ赤に見えます。


雌雄がつながるマドガ科マドガ。
昼間に活動し、いろいろな花で吸蜜します。
10月ごろまでいるようですが、初夏によく見かける黒地に白紋のある小さな蛾です。


鮮やかな黄色で、翅の周縁に茶色の帯、
はじめて見る蛾です。
図鑑に照らし合わせてみるとウコンエダシャク。
前翅を水平に後翅を少し離してとまるのが特徴とあります。


ジンガサハムシかと思いましたが
ジンガサハムシは金色にか輝くとあるので自信がありません。
いずれにしてもカメノコハムシの仲間です。


少しピントが外れていますが、
黒褐色の地に白色線が網目状に走っています。
セスジナミシャクというシャクガです。


アミガサハゴロモ。
蛾のように見えますがカメムシ目ハゴロモ科の昆虫です。
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7月中旬、山野の草花

2020-07-27 20:00:53 | 花,植物
久しぶりに晴れた7月19日に、
南山の散歩道に写した丘陵の山野草を並べて見ました。


イヌゴマ。
やや湿った場所を好んで生えるシソ科の多年草、
7~8月、ピンク色の唇形の美しい花をつけます。
実がゴマの実に似るが、食べられないので、犬胡麻の名が付けられたとのこと。


道の真ん中の草の中にダイコンソウが花をつけていました。
バラ科ダイコンソウ属 、
山地や丘陵の林のふちなどに見られる多年草です。


ダイコンソウ、
花期は7-8月、まばらに分枝した茎先に径15mmほどの黄色の花をつけます。
花弁は5枚で、多数の雄蕊と雌蕊が印象的です。
痩果は紡錘形となり、先がS字状に曲がり、いがぐり状の丸い実となります。


キク科ヒヨドリバナ。
市街地ではほとんど見られませんが
山地では林縁の道ばたなどによく見られます。
7月ごろから秋にかけて、茎の先に白い管状花をたくさんつけます。
フジバカマと同様にアサギマダラがよく訪れる花です。


アキノタムラソウ。
山野の疎林や道ばたに普通に見られるシソ科の多年草、
名に秋がつきますが花期は7月~10月、
10〜25cmの細長い花穂を伸ばし、薄紫色の花を付けます。
葉は変異が多く、3出複葉、または1〜2回羽状複葉、まれに単葉となります。


ハンショウヅルの果実。
半鐘に似た紅い花はキンポウゲ科とは思えない質感の花ですが、
果実はテッセンに似ていて、やはりキンポウゲ科です。


連日の登場ですがヤマユリ、
この時期、山道には大輪の白い百合の花がところどころに見られます。


ベニバナボロギク
キク科の一年草、アフリカ原産の帰化植物です。
先端に上部はレンガ色、下部は白色の筒状花をつけます。
パイオニア植物の一つ。
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夏の野の花とコチャバネセセリ

2020-07-26 20:00:04 | 花と虫
久しぶりの晴れ日、
7月になって初めての雨の降らなかった日(7/19)、
丘陵の山道で夏の野花とコチャバネセセリ夏型の姿を写しました。


ヤマユリを写していると、
花びらにコチャバネセセリがやってきました。
今年は新型コロナ渦で家にいることが多く、
春から夏の3か月間はなかったように感じますが
いつのまにか夏型が発生する時期になってしまったようです。


ヤマユリの花の中にもコチャバネセセリ夏型。


花びらにとまったコチャバネセセリ、
でも安心して吸蜜していてはいられません。
花の陰からカマキリが鎌を上げてじっと狙っています。


ヤマユリの葉にもとまりました。
コチャバネセセリ、翅の裏面は黄褐色ですが、
春型に比べ夏型の方が明色で白斑もはっきり、
シックでおしゃれな翅色に感じます。
また、翅の縁毛も春型が一様に黄白色であるのに対し、
夏型はそれが黄と黒のまだら模様となります。


ヒヨドリバナもところどころに花が開き始めていました。
昨年の7月はこの場所のヒヨドリバナにアサギマダラがいたのですが、
今年は残念ながらアサギマダラは見ませんが、
コチャバネセセリとダイミョウセセリがいました。


日当たりのアキラタムラソウに
コチャバネセセリがめずらしく翅を開いて吸蜜をしていました。


多摩川の河川敷のムラサキツメクサにもコチャバネセセリ夏型(7/20)。
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セセリチョウ4種の翅の表裏を比較

2020-07-25 20:00:22 | 昆虫
6,7月に写したよく似たセセリチョウ4種、
その翅を閉じた翅裏、広げた翅表を比較して見ました。


ムラサキの花にイチモンジセセリが2頭。
イチモンジセセリ後翅中央の白紋列が一列に並びます。
5月ごろから発生しているようですが、
これから夏から秋になると急激に増え、
市街地から山地まで至るところで見られます。


翅を広げたイチモンジセセリ。


チャバネセセリ、
イチモンジセセリに似ますが
後翅の白紋列は小さく、点のように散らばります。


翅を開いたチャバネセセリ。


オオチャバネセセリ、
イチモンジセセリなどに似ますが後翅中央の白紋列は直線状ではなく、
凸凹で、少し大きめです。


翅を開いたオオチャバネセセリ。


キマダラセセリ、
上の3種と異なり、翅裏は黄褐色と茶褐色のまだら模様です。


翅を開いたキマダラセセリ。
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ヤマユリ

2020-07-24 20:00:17 | 花,植物
7月も初旬を過ぎると多摩丘陵の山道のところどころで
ヤマユリが白い大輪花を開き、芳香を放ちます。


7月3日、裏道を通って図書館へ、
山斜面に早くもヤマユリが大輪花を見せていました。
ここのヤマユリは去年もずいぶん早く咲いていました。


多分、咲きたての花なのでしょうか、
花被片の内側中心の黄色の太い筋、
花被片に散らばる紅色の小さな斑点もまだ色が薄く見えます。


ユリ科ユリ属の多年生植物、
山地に生える日本特産のユリで、花は大型で白く、強い芳香を放ちます。
鱗茎は食用、ゆり根として料理に使われます。


雨が続いて、久しぶりに歩いた山道(7/19)。
ヤマユリがところどころに目立っていました。
花被片は6枚、外に弧を描きながら広がり、
花径は15~18cm 、ユリ科の中でも最大級であり、
その花の重みで茎全体が弓なりによく傾きます。


雨が続いたせいと7月も中旬を過ぎ、
花の盛りは少し過ぎて見えます。
ヤマユリの花被片は6枚、外に弧を描きながら広がります。
花径は15~18cm 、ユリの中でも最大級であり、
その花の重みでほとんどが茎が弓なりに傾き、花が下を向きます。


山道の畑横にたくさんの花をつけている大株がありました。
この大株、支柱がされ、倒れないように支られています。
かなり古い株、年数が経てば経つほど花をたくさんつけるヤマユリです。
久しぶりの太陽を入れ、逆光撮影にトライして見ましたが
難しい条件、なかなかうまく撮れません。
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河川敷の草原で

2020-07-23 20:00:10 | 昆虫
自宅近くの多摩川の河川敷、
多くの場所は昨年の台風19号による増水で道が消え、
入れなくなってしまいました。
それでも、生物、植物相など、昨年とあまり変わらない場所も残っています。
そんな草原を歩きながら昆虫を探して見ました。


翅を広げたツバメシジミ♂。
尾部の突起もしっかり残り、翅色もきれい、
発生して、間もないようです。


ムラサキツメクサの花に吸蜜、ツバメシジミ♀。


ハグロトンボ♂。
黒い翅に青緑色の胴部が特徴、
カワトンボの仲間ですが、
発生してしばらくの間は水辺に近い草原で生活します。


ハグロトンボ♀。
雄に比べて翅色は少し褐色が強くなります。
腹部も褐色です。


河川敷のクズ、早くも花をつけていました。


そのクズの葉にアカボシゴマダラ、
全体的に白っぽい春型からいつのまにか
その名のとおりのアカボシゴマダラになっていました。


ゴマダラカミキリ、これもゴマダラの名のつく昆虫、
光沢のある黒色の地に小さな白紋が散らばります。
柑橘などの木を食べるカミキリムシですが草原で草茎も食べるようです。


じっと動かないコミスジを発見、
羽化した直後なのかと思っていたら、
よく写真を見ると緑色の蜘蛛、多分ハナグモに腹部をしっかり捕まえられ動けないようです。

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梅雨の散歩道の花

2020-07-22 20:00:47 | 花,植物
梅雨の合間に近くを散歩、
7月中旬の草の花を写しました(7/10、12)。


ミソハギが早くも咲いていました(7/12)。
湿地に生えるミソハギ科の大型の多年草、
お盆の頃に咲くので昔はよく仏前に使われた花だそうです。
穂状に赤紫色の小さな4~6弁の花を密生して咲かせます。


アジサイ科ノリウツギ。
アジサイの仲間ですが、花期は7~8月、
アジサイより遅く、円錐形の花序をつけます。
花の少ない夏にはありがたい種です。


アーティチョークの花、
花はもう終わりに近いようです。
アザミの仲間、若いつぼみを食用とする花菜です。


ソクズ、スイカズラ科ニワトコ属の多年草です。
葉がニワトコににているところから別名は クサニワトコ。
中国から薬用に入れたものが野生化したと言われています。
7-8月。茎の先端の大型散房状集散花序に小さい花を多数つけます。
花冠は白色で径3-4mm、花序の中に杯状の黄色い腺体があるのが特徴。


城山公園の北斜面、
ハグロソウの小さなピンク色の2弁花がポツリポツリと咲いていました。
マクロレンズに交換、花に近づいてみました。
キツネノマゴ科、関東以西の本州~九州に分布する多年草、
多分、最初は植えられたものと思いますが、あちらこちらに散らばって増えています。


ヘクソカズラ一番花。
やぶや道端など至る所に蔓を伸ばして生える多年草雑草です。
名前も生え方も雑草そのものですが、
中心部が赤紅色の白い小花はけっこうきれいです。
ヤイトバナ、サオトメバナの名もあります。


花が終わったヤマアジサイ。
この装飾花、落ちずに冬まで残っていることがあります。
枯芙蓉と同じくけっこう味があります。
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