行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

雌雄ホオジロ

2020-01-31 20:00:29 | 
多摩川河川敷の草藪によく見られたホオジロ、
しかし、昨年10月の台風により河川敷の草藪がほとんど消滅、
この冬はホオジロの姿を見ません。
それでも、全くいなくなったわけではありませんでした。


この日は大寒とは思えない暖かさ、
深夜の激しい雨も上がり、久しぶりに青空が広がりました。
その青空に誘われて、自宅近く、多摩川の河川敷まで。
すっかり荒れ地となった萱藪にホオジロの姿を見つけました(1/29)。


せっかく姿を見せてくれたホオジロ、
逃げられないように、そこそこの距離まで近づいてシャッターを。
ホオジロのオスがしっかりと写りました。
小さな小鳥、当然トリミングをしています。


喉・頬・眉斑の白がよく目立ちます。
ホオジロ(頬白)の名の由来です。
その白い頬を横に走る過眼線、オスは黒色です。


ホオジロのメス、
オスの近く、やはり藪の小木の枝にとまっていました。
オスの過眼線は黒色ですが、メスは褐色、
頬もオスほど白くありません。
過眼線、頬の色を観察すれば雌雄が区別できます。


日本では種子島、屋久島から北海道まで分布する身近な野鳥の一つ、
基本的に長距離の渡りはしない留鳥とのことですが、
多摩川の河川敷では冬に見ます。
夏は山地に移動しているのかも知れません。

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カシラダカ

2020-01-30 20:00:51 | 
多摩川の河川敷、
台風19号による洪水で川岸近くの藪、林は流されてしまいましたが
岸から離れていたニセアカシア林はどうにか残りました。
今日はそのニセアカシア林に写したカシラダカを掲載。


スズメほどの小鳥が2羽、
林の中央につくられた道横の木に飛んできました。


河原の藪や林が消滅して
今年は多摩川河川敷では眼にすることのなかったカシラダカです。


オオジロ科の小鳥、
日本には、カムチャッカ半島などから冬鳥として九州以北に渡来します。
冬羽は頭部と体の上面が淡褐色、体の下面は白色。


カシラダカの名の由来は、
興奮すると頭頂部の羽(冠羽)を立たせることから。


体上面(背面)、羽の下に赤茶色のウロコ模様が見られ、
ホオジロなどと識別するポイントとなります。


カシラダカがとまった
ニセアカシア(ハリエンジュ)の枝に
ハリエンジュの豆殻がまだ残っています。


こちらは里山の谷戸の草藪、
カラスウリの実の下方にカシラダカがとまっていました。
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アオジの雌雄

2020-01-29 20:00:45 | 
藪の中に逃げ込まれてしまい、
なかなか撮れなかったアオジ、
数はいるので、鳴き声のする藪の近くでねばって見ました。


アオジ♂1。
ホオジロ科ホオジロ属、
全長約16㎝で、スズメとほぼ同じ大きさの小鳥です。


アオジ♂2。
雄の成鳥の頭部は緑灰色、
目と嘴の周りが黒くなります。
青鵐の名はこのオスの色彩に由来、
「青々とした木々」、「青信号」などの言葉が残っているように、
日本ではアオは緑色を指していました。


アオジ♂3。
この個体、頭部の緑灰色が足りませんが雄のアオジです。
多分まだ幼い個体です。


アオジ♂4。
やはりホオジロ科、怒ったり、警戒すると
カシラダカのように冠毛を逆立てます。


アオジ♀1。
メスは黄色の眉斑がはっきりと見られ、
頭部は緑褐色の羽毛で覆われます。


アオジ♀2。
これは雌雄共通ですが、
喉下から腹部が美しい黄色の羽毛で覆われます。


アオジ♀3。
日本では初夏のころ、主に東北地方や北海道の山地で繁殖、
冬になると積雪のない低地の林や藪に移動し、生活します。


アオジ♀4。
藪や草むらの近くの地上で植物の種子や昆虫類を採食しますが
用心深い性質で、
人が近づくとすぐに藪の中に身を隠します。
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青い鳥ルリビタキ

2020-01-28 20:00:02 | 
昨日のカワセミに続いて、
今日はルリビタキの雄、
やはり青い鳥は写したくなります。


1月の薬師池公園、
古民家の庭で待っていると、
今年も美しい瑠璃色のルリビタキ♂が姿を見せてくれます。


公園内に移設された古民家、
三方が傾斜地の林に囲まれ、小さな流れもあり、
小鳥が餌を探しに現れるいい環境がそろっているようです。


木陰の薄暗い場所で見返りポーズのルリビタキ。
ピントが甘くなってしまいました。


今回は木の枝、
枝被りしていない場所にとまったものを集めてました。


冬芽が膨らみ出した紫陽花の枝にもとまりました。


木の枝に移動したルリビタキ
小さな毛虫をくわえていました。


背景が抜ける場所にとまりました。
その後姿を一枚。


近くで写したルリビタキ、
トリミングをしてアップにして見ました。
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近距離からカワセミ♂

2020-01-27 20:00:54 | 
水辺のカエデの樹にカワセミ♂の姿、
近くまでよれて、ピントも眼にしっかりと合いました。


キキッーとカワセミの鳴き声、
声のした方に向かって見ると、
岸辺のカエデにカワセミ雄の姿がありました。


薬師池のカワセミ君、
岸辺のカエデの樹が特にお気にいり、
よくここにとまります。


しばらく見ていると、
大きく嘴を開き、キッーと一声。
嘴の中は腹部と同じようなオレンジ色です。


このカワセミ君、
かなり近づいても、逃げずにいてくれました。
明るいとは言えず、ピントも遅い安価な望遠ズームですが、
近くからしっかりピントを合わせればきれいに映ります。


思い切りトリミング。
頭部の模様や毛並みがよくわかります。

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昆虫館で南国の蝶その3

2020-01-25 20:00:14 | 昆虫
多摩動物公園の昆虫館、
1時間弱の滞在でしたが鮮やかな南国の蝶をたくさん撮りました。
普段は見られない蝶たち、
ウェブなどで名前を調べて、3日連続の掲載になります。


ツマムラサキマダラ。
中型のタテハチョウ科の蝶です。
以前は日本にはいませんでしたが、
1990年頃から沖縄で見られるようになり、
現在では奄美から八重山諸島にかけての地域に定着しているそうです。


翅を広げると、翅表の翅先に美しい青紫色、
顔はアサギマダラと同じような、白黒の斑模様が見られます。


アオタテハモドキ。
翅表の青色の美しい、やや小型のタテハチョウ、
この個体、翅が傷んでいたのが少し残念です。


翅を閉じたアオタテハモドキです。


リュウキュウムラサキ、
大型のタテハチョウです。
翅を広げると特に雄は美しい紫色が見られます。


モクセンナでしょうか、
黄色のマメ科の花にリュウキュウムラサキ。


シロオビアゲハが2頭で絡み合っていました。
やや小型のアゲハチョウ、
沖縄、八重山諸島、奄美群島では普通に見られるアゲハチョウとのことです。


ピントが甘くなってしまいましたがカバタテハ。
樺色の地味な翅色ですがれも南国の蝶です。
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昆虫館で南国の蝶その2

2020-01-24 20:00:58 | 昆虫
多摩動物公園昆虫館で南国の蝶、
その2はタテハモドキとツマベニチョウを選びました。


タテハモドキ。
翅を開くと橙赤色の地の中に大きな目玉模様、
東京で見る蛇の目模様のある蝶たちとは一味違う鮮やかさです。
この目玉模様、鳥に脅威を与え、鳥から身を守る効果があるようです。


名にモドキとつきますが、れっきとしたタテハチョウ科、
タテハチョウ科としては珍しく、
翅を広げたままとまることが多いのでモドキの名がついたとのことです。


南西諸島に生息していましたが、
いまは分布を北方へ広げ、九州にも定着しているようです。
翅の裏面は地味な褐色です。


ツマベニチョウ。
前翅の先の鮮やかなオレンジ色が眼をひきます。
垂れ下がるように咲く紫色の花にとまり、
さらに美しく映っていました。


シロチョウ科に分類される蝶、
シロチョウ科の中では世界最大級の大きさだそうです。
開張約9- 10cmとモンシロチョウの倍近くになります。


ハイビスカスにもとまりました。
さすがに赤いハイビスカスの中では存在が薄くなります。
日本では宮崎県が北限で、鹿児島県や沖縄県に分布する蝶です。
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昆虫館で南国の蝶その1

2020-01-23 20:00:25 | 昆虫
10月の多摩動物公園、
動物を見た後、昆虫館にもよって見ました。
東京では見られない南国の蝶たちが温室の中を飛び回っていました。
まずは、オオゴマダラ、イシガケチョウ、ベニモンアゲハの3種を掲載します。


オオゴマダラ。
白黒のまだら模様が特徴的、
日本に生息している中では最大級の蝶です。
羽を広げると大きいものでは15cmほどになります。


熱帯アジアなど暑い地域に生息、
日本においては喜界島以南の南西諸島にしか生息していない蝶です。
しかし、ここ多摩動物園の昆虫館には何匹もが飛び交っていました。


写真を撮りに来ていた人の頭に止まろうとしたオオゴマダラ、
間違いに気づいたようであわててターンをしました。
ソニーの文字がよく目立ち、ソニーの宣伝に使えそうな一枚。


イシガケチョウ(石崖蝶)。
イシガキチヨウ(石垣蝶)とも呼ばれるタテハチョウの仲間です。
白地に、美しい黒色の細かい筋模様、
名はこの模様を石崖・石垣模様にたとえたとのことです。


イシガケチョウも南方系の蝶ですが、
近年、少しずつ分布を北に広げつつあります。
現在、紀伊半島以南には定着が見られるようです。
渓流沿いの林縁で見られ、湿地で吸水したり、花で吸蜜します。
昆虫園でもピンクのランタナの花にひらひらと翅を広げながら吸蜜していました。


ベニモンアゲハ。
アゲハチョウとしてはやや小型、
翅は黒いが、後翅の中央に白の大きな斑点があり、
その周囲に赤からピンク色の斑点が並びます。
雄より雌のほうが全体的に色がくすんでいるとのこと、
上写真は雌と思われます。


ベニモンアゲハの幼虫は姿形がジャコウアゲハにそっくり。
そして、ジャコウアゲハと同じく、スマノスズクサ類を食草として、
体内に食草由来のアルカロイド系毒物質を蓄えます。
成虫になってもこの毒が外敵から身を守ることに役立ちます。
毒を有すること、体側が赤いことなど、成虫もジャコウアゲハに似ています。
台湾からの迷蝶が八重山諸島に定着した後、
急速に北に勢力を広げ、現在は奄美諸島以南で生息が見られる蝶です。
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動物園フォト4、ネコ科の猛獣たち

2020-01-22 20:00:00 | 動物
10月の多摩動物公園での動物フォト、
今日はネコ科の猛獣、トラ、ユキヒョウ、チーター、ライオンです。


トラ(虎)、
アジア大陸に分布するネコ科最大の動物です。
アジアの文化の中では力や威厳を象徴する動物、
生息実態のない日本でも古くから様々形で登場します。
思い出すだけでも、一休さんの屏風絵、加藤清正の虎退治そして十二支など。
「虎視眈々」や「虎の威を借る狐」などの四字熟語、諺もよく使われます。


トラには現在、9つの亜種があるそうで、
多摩動物園のトラはシベリアトラとも呼ばれるアムールトラ、
9亜種の中で最大の大きさのトラです。
かつては朝鮮半島にもいたとのこと、
加藤清正の退治した虎はアムールトラということになります。


ユキヒョウ、漢字で書くと雪豹、
ネパールや天山山脈、パミール、カシミールなど、
内陸アジアの山岳地帯に生息するネコ科の肉食獣、
冬期は獲物の移動とともに1000m近くまで下りてくるそうですが
夏期は3,500~6,000mの高地に生活します。
淡い灰色からクリーム色、黄色を帯びた灰色と淡い体色です。


自然での生息数は減少しており、全世界で数千頭ほどとのこと、
絶滅危惧種に指定されています。
自然界では餌を求めて、山地を何キロも歩きまわりますが、
動物園では歩きまわることもなく、緊張感もなく、欠伸が出てしまいます。


チーター、
アフリカ大陸やアラビア半島の草原や半砂漠・藪地などに生息するネコ科肉食獣、
脚の長いスマート体型、淡黄色の毛に黒い斑点模様、
その美しい姿に見とれてしまいます。
そして、獲物を追って走る姿形も美しいスピードランナー、
瞬間的には時速100kmに到達、地球上で最も走るのが速い動物です。


最近の動物園は見せる工夫がされています。
チーターも草木の中を歩いていて、自然にいるように撮れました。


ライオンバスがなくなってから、
住む場所も狭くなり、いつ見ても寝ている多摩動物園のライオンです。
この日も雌雄そろってじっと横になっていました。
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動物園フォト3、オランウータン

2020-01-21 20:00:14 | スナップ
人気者オランウータン、
空中散歩(スカイウォーク)も見せてくれました。


ボルネオ島やスマトラ島、
アジアの熱帯のみに生息するヒト科オランウータン、
マレー語で森の人という意味です。


現在、多摩動物園にはボルネオオランウータンが
9匹いるようです。
これは多分雌、カメラを向けると「きれいに撮って」と訴えるかのように
カメラをじっと見つめました。


ガラス越しに写したフランジ雄。
頬にある特徴的なひだをフランジ(Flange)と呼びます。
フランジは強い大人のオス限定で発達し、
フランジを持つオスをフランジ雄、ひだのない弱いオスをアンフランジ雄と呼びます。
強いオスがいるあいだはアンフランジ雄はずっとひだがないまま過ごし、
強いオスがいなくなり、トップに躍り出ると、
すぐにフランジが発達してフランジ雄へと変身を遂げるそうです。


そのオランウータンの3匹が空中散歩を見せてくれました。
多摩動物園の見どころの一つです。
若い雄でしょうか、わんぱくぶりを発揮、
軽々とすばやい綱渡りをしていました。


母子で空中散歩、
幼い子供は怖そう、ママに抱きついて離れません。
オランウータン、
毛衣は赤褐色から褐色で、全身が長く粗い体毛で被われます。
顔には体毛がなく、顔面の皮膚は黒色、
若齢個体は頭頂部の体毛が逆立ち毛衣が明橙色で眼や口の周りがピンク色です。


「見物するなら金をくれ」と言っているわけではないでしょうが
指で丸をつくっていました。


腕の方が長く、脚の2倍の長さがあり、
そして指とつま先が曲がっていて、
綱や枝を上手につかむことができるオランウータン、
空中散歩が得意な所以です。
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