行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

八重の桜

2022-04-30 20:00:57 | 花と虫
今年は八重桜の咲くのも早く、
4月の初旬に咲き始めていました。


近所の公園、
まだソメイヨシノも咲き残る中、
ピンク色の八重桜が咲き始めていました(4/9)。
多分、カンザン(関山)といわれる種です。


4月13日の長池公園にて。
築池と姿池の間に濃いピンク色の八重桜がきれいに咲いていました。
池の上にちょうどよい空間、背景に風景がぼけて写りました。


花の間に、
長池四谷橋と白壁のレストランにピントを合わせました。


八重桜は野生の山桜に対して、
人里の桜ということから里桜、
また花の形から牡丹桜 とも呼ばれます。


自宅近く、ウコン(鬱金)ザクラも咲いていました(4/11)。
里桜の一つです。


花びらが鬱金色、黄色ぽい八重桜です。
浅黄桜(アサギザクラ)とも呼ばれるようです。
よく似た桜に御衣黄(ギョイコウ)がありますが、
御衣黄の花色は葉っぱと間違うほどの緑色で、一目で見分けがつきます。


ウコンザクラと並んで
淡いピンク色の八重桜もたくさんの花をつけていました(4/11)。
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山吹、八重の山吹、白山吹

2022-04-29 20:00:06 | 花,植物
4月上旬、山野の緑に鮮やかな黄金色、
ヤマブキの花が目を楽しませてくれます。


4月6日、
公園の林間にヤマプキが咲き出していました。
山吹色とも言われる鮮やかな黄色の花です。
花の直径は4cmほど、花弁は5枚で多数の雄蕊が見られます。


バラ科ヤマブキ属の落葉低木、
ヤマブキ属はヤマブキだけ、一属一種とのことです。
花期は4~ 5月、低山や丘陵地に普通に見られます。


庭木や公園木としてもよく使われています。
山吹色と称される黄色の花が美しく、
万葉集にも詠まれるなどして、古くから愛でられている植物です。


4月も中旬になると、
当年枝の枝先に多数の花がつき、見事な景色を見せてくれます。


ヤマブキには八重咲きのものもあります。 
ヤマブキの八重咲き品種です。
一重のものより、少し遅れて咲き出し、
生育が旺盛で株立ち状になります。


一重のヤマブキを背景に八重のヤマブキを写しました。
八重花の方が少し濃色です。
八重のヤマブキは雄しべが花弁化、
雌しべは退化しているため結実はしません。
「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」
若き日の太田道灌にまつわる逸話に出てくる平安時代に詠まれた和歌です。
実の(蓑)ひとつもないヤマブキ、
ここに詠まれているヤマブキは八重のヤマブキということになります。


八重ヤマブキとほぼ同じころ、シロヤマブキ(白山吹)も咲き出します。
バラ科シロヤマブキ属、ヤマブキとは属が異なり、
シロヤマブキは4弁花(ヤマブキは5弁花)、
ヤマブキは葉が互生ですが、シロヤマブキは葉が対生します。
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フデリンドウ、キュウリグサ

2022-04-28 20:00:02 | 花,植物
近所の公園の散歩道、
フデリンドウが青い花を咲かせていました。
去年は3月下旬に見たように思いますが、
今年は遅く、4月8日の初見でした。


フデリンドウ(筆竜胆)。
リンドウ科リンドウ属に分類される越年草、
山野の日当たりのよい場所に生え、
4~5月、漏斗状の青紫色の花を茎の上部に1~10数個上向きにつけます。


近所の公園道、
4月初旬、そろそろフデリンドウが咲いているはずと、
昨年フデリンドウがあったあたりを探してみましたが見つかりませんでした。


4月8日、いくらなんでももう咲いているはずと探していると、
「フデリンドウならこっちにたくさん咲いています」と教えてくれる人がいました。
昨年の場所から、10mほど離れた草地に20株ほどが青い花をつけていました。
草丈が6〜9cmと小さく、晴れていないと花が開かないフデリンドウ、
見逃してしまっていたようです。


4月11日、再び公園道を散歩。
4月8日はホワイトバランスを「曇り」にしていたので
この日は青色の現物に近づけようと「晴天」にして見ました。


咲いてからの時間それとも個体差なのか、
淡い青色と少し濃い青色の花が並んでいました。


たくさん花をつけている株があったので、
ホワイトバランスを「蛍光灯」にして青色の変化を楽しんでみました。


青色の花ということで、
さらに小さなキュウリグサをマクロレンズで写してトリミング。
道ばた、野原、畑地などいろんな場所に
ごく普通に生えるムラサキ科の1~越年草です。
小さな花ですが、拡大して見るとワスレナグサに似ています。


比較のため花壇のワスレナグサ(勿忘草)を写して見ました。
ヨーロッパ原産のムラサキ科の植物です。
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スギタニルリシジミとルリシジミ

2022-04-27 20:00:02 | 昆虫
公園の山地に設けられた野草地帯、
春にはカタクリ、スミレ、ニリンソウ、ヤマブキソウなどが花をつけます。
そんな場所で花を写していたら、
偶然にもスギタニルリシジミと思われる蝶が撮れました(4/10)。


ヤマブキソウの花びらに小さなシジミチョウの姿。
絵になりそうと思いレンズを向けて見ました。
2枚ほど写して、液晶で確認して見ると、
ルリシジミでもヤマトシジミでもない。
スギタニルリシジミのようです。
翅を広げてくれないかと待っていましたが、
すぐに森の中へ飛んでいってしまいました。


残念な思いで、とまっていたヤマブキソウの花を一枚。
スギタニルリシジミをWEBなどを調べて見ると、
ルリシジミに似るが、翅裏面はルリシジミより色濃く、
特に翅の基部が毛深く、黒っぽくなります。
また翅の黒紋がルリシジミよりやや大きく、不明瞭な白色輪状紋で囲まれるとあります。


実は昨年も稲城市内の山地で、
スギタニルリシジミと思われる個体を写していました。
あらためて見ると、上の特徴にぴったり合致しています。
トチノキを食草とし、3月~5月に山地の渓谷沿いに発生するとされるスギタニルリシジミ、
東京稲城では見られないと思っていましたが、
関東南部において分布範囲が拡大していると書かれているものがありました。


4月の最初、
ほぼ同じ場所で写したルリシジミ、
翅の裏面は明るい灰白色でスギタニルリシジミとはずいぶん違います。
スギタニルリシジミは春に一回だけ発生しますが、
ルリシジミは年に数回発生し、3~11月の長い期間、姿を見せます。


少し翅を広げたルリシジミ♀。
翅の裏面は雌雄同じですが、
表面は少し異なり、雌は灰水色で周縁部が黒色となり、
雄は輝くような淡青色、名の由来となっています。


4月10日、同じ場所でムラサキシジミを写しました。
成虫で越冬する蝶の一つです。
冬眠から目覚めたばかりのようで、地面付近を飛び、盛んに吸水していました。


翅の裏面は少し模様があるものの茶色で地味。
しかし、翅を広げた表面は美しい青紫色の紋があります。
残念ながら翅を広げてくれませんでした。


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イチリンソウとヒトリシズカ

2022-04-26 20:00:42 | 花,植物
例年ニリンソウより少し遅れて咲き出すイチリンソウ、
今年は4月上旬、ほぼ同じ時期に咲き出していました。


キンポウゲ科イチリンソウ属イチリンソウ。
花茎の先に花を一輪咲かせることからイチリンソウ(一輪草)、
わかりやすい命名です。


イチリンソウ、
花色は白色ですが、
咲き始めは薄っすらピンク色がかかって見えます。


イチリンソウ、
ニリンソウと同じく花弁状に見えるのは萼片、
特に咲き始めはこの萼片の裏側が紅色を帯びます。


花期は4~5月、
直径4cmの花弁状の萼片の花を花茎の先端に1個咲かせます。
花茎の高さは20-30cmほど、よく群生して見られます。


イチリンソウの横にゼンマイが生えていました。
落葉広葉樹林の林床や林縁に生育するイチリンソウです。


ニリンソウと同じく、スプリング・エフェメラルといわれる植物の一つ、
広葉樹の葉が広がり、
日が当たらなくなる初夏には地上部は姿を消します。


(一)つながりでヒトリシズカ(一人静) を一枚。
イチリンソウとほぼ同じころ、
同じように森林の湿った場所に見られるセンリョウ科の多年草です。
茎の先端付近に4枚の艶のある葉が輪生状につき、
その中央から白いブラシ状の花序を1本まっすぐに伸ばす様子を
静御前の舞姿にたとえての名です。
花弁はなく、花序についた白いのは雄しべだそうです。
ヒトリシズカもスプリング・エフェメラル、春の妖精です。
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ニリンソウ

2022-04-25 20:00:00 | 花,植物
4月上旬から中旬、
公園の林縁などのあちらこちらに、
ニリンソウが可愛らしい小さな白い花をつけていました。


ニリンソウ(二輪草)。
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草、
3月下旬から4月になると咲き出す、春の代表的な山野草です。


1輪だけのもの、3輪の花をつけるものも稀にありますが、
多くは特徴的に2輪の花をつけます。
ニリンソウの名の由来です。


花は最初に1輪が咲き、遅れて少し控めに2輪目、
径2cmほどの白花が花茎の先端に咲きます。


ニリンソウの花、
実は花弁のように見えるのは萼片で5枚から7枚あります。
そして、花の真ん中にはたくさんの雄しべと10本くらいの雌しべが見られます。


ニリンソウは種子によっても増えますが、
地下茎を伸ばして栄養繁殖でも増えるので、よく群生しています。


深く裂けた根生葉と茎に輪生する葉はいずれも濃い緑色、
群生すると地面が見えないほどに繁ります。


ニリンソウの隣にヤマエンゴサク。
両者とも春の妖精、スプリング・エフェメラルに数えられます。
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ミツバツチグリ、キジムシロそしてヘビイチゴ

2022-04-24 20:00:49 | 花,植物
散歩道によく似た黄色の花、
ミツバツチグリ、キジムシロそしてヘビイチゴを写しました(4/13)。
ほぼ同時に花が見られるこの3者、
並べて花を比較して見ました。


ミツバツチグリ。
バラ科キジムシロ属の多年草です。
4月の声を聞くころ、山野の日当たりのよいところに黄色の5弁花、
まだ野の花の少ない山地に緑の葉と黄色の花がよく目立ちます。


ミツバツチグリ(三葉土栗)の名は、
葉が3小葉で、ツチグリに似て地下に肥大した根茎があるところから。


草丈は15~30cmほどに伸び、花は直径1.5~2cmほど。


バラ科キジムシロ属キジムシロ。
草の中心部の葉が放射状に伸び、
その草姿を雉が休む筵にたとえて雉筵(キジムシロ)の名が付けられています。
花はミツバツチグリによく似ますが、この草姿の違いで区別ができます。
花の大きさもミツバツチグリより少し小さく、1~1.5cmほど。


キジムシロの花にビロウドツリアブが吸蜜。
尖った長い口吻でホバリングしながら吸蜜する春限定の虻です。
ちなみに昆虫図鑑によると、ビロードツリアブの体長は8~12mmとなっています。


ヘビイチゴの花も写しました。
バラ科キジムシロ属、
黄色の小さな花、ミツバツチグリやキジムシロに少し似ますが、
花弁間が離れていることなどで見分けがつきます。


バラ科キジムシロ属ヤブヘビイチゴ。
林縁の道端などあまり日の当たらないところによく見られる蔓性の多年草です。
5弁の花はヘビイチゴに似ますが、
副萼片と呼ばれる部分が花弁を包み込むように発達しています。
また葉は濃い緑色でがっしりしています。

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4月の谷戸の田んぼにて

2022-04-23 20:00:09 | 花と虫
4月9日、この日は暖かくなり
谷戸の小さな田んぼのあぜ道にはさまざまに草の花が開き、
蝶など虫も姿を現しました。


昔ながらの小さな田んぼにはレンゲソウが花盛り。
マメ科ゲンゲ属に分類される越年草、
レンゲソウは緑肥と呼ばれ、このまま漉き込むと、
田んぼの優秀な肥料になります。


そのレンゲの花の中にツチイナゴ、
昨年の夏に生まれ、成虫で越冬し、春をむかえます。
そんな生態のバッタはツチイナゴだけ、
春に成虫のバッタがいたら、それはツチイナゴです。


あぜ道に咲いたケキツネノボタンにヤマトシジミ。
カタバミを食草として、年に4,5回発生するヤマトシジミ、
翅の裏面は灰色とされていますが、
この個体、春の個体のせいでしょうか、
夏のものに比べて、茶色味が強いようです。


同じくあぜ道に咲いたニホンタンポポにベニシジミ。
タンポポの黄色に紅色が鮮やかです。
この蝶も春から秋遅くまで見られます。


ヒメオドリコソウの花にスジクロシロチョウ。
モンシロチョウに似ますが、翅に黒いすじが見られます。
特に春の個体は黒色のすじがはっきり出ます。


田んぼの中にコオニタビラコの花。
春の七草の一つ、七草のホトケノザはこのコオニタビラコのことです。
水田地帯以外には見られない、ある意味貴重なキク科植物です。


ゴマノハグサ科サギゴケ。
あぜ道に地を這うように白い花がたくさん。
花姿が白鷺が飛んでいるように見え、
苔のように地を這うのでサギゴケの名があります。


ムラサキサキゴケ。
花は色形ともトキワハゼによく似ますが、こちらの方が大型です。
地を這うように紫色の花が密集して生え、あぜ道に紫色のじゅうたんを作ります。


シソ科カキドオシ。
田んぼだけでなく、やや湿った野原に
群生して花をつけ、見栄えします。
この草も地を這うように広がります。


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タマノカンアオイ、ヤフレガサ、バイモ

2022-04-22 20:00:12 | 花,植物
4月8日の多摩の丘陵地にて。
タマノカンアオイが花をつけ、
ヤブレガサの若葉が土から顔を出していました。


山道にタマノカンアオイ(多摩の寒葵)。
葉をめくってみると、特徴のある花が咲いています。
ウマノスズクサ科カンアオイ属のタマノカンアオイ、
関東地方西南部の丘陵や低山の林内にはよく見られますが、全国的には珍しい種です。
多摩丘陵で最初に見つかったことから、この名が付けられたとのこと。


花期は他のカンアオイより遅く4~5月、
花弁は無く、暗紫色の萼裂片が花弁状になり、
葉柄の基部に、半ば土に埋もれるように付きます。


やはり丘陵の山道、
ヤブレガサ(破れ傘)が土から顔を出し、
破れ傘にたとえられる若葉を少し広げていました。


ヤブレガサはキク科ヤブレガサ属の多年草。
7~8月、茎頂に円錐花序をつくり、地味な頭花をつけますが、
その花より、芽出しの頃の若葉が尊重され、知られる山野草です。


やはり4月8日、
公園の庭地にユリ科バイモの花を写しました。
江戸時代に渡来した中国原産の薬用植物ですが、
この花もスプリング・エフェメラルの一つとされているようです。


バイモ(貝母)、
花色は淡黄緑色、
内側には紫色の網目模様があります。
花の形が編み笠に似ていることから別名はアミガササユリ(編笠百合)。
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新緑景色と芽吹きの木々

2022-04-21 20:00:52 | 風景
4月上旬、
木々が芽吹き、山は美しい新緑風景に変わります。


城山公園の山道から(4/7)。
3月下旬、カタクリを写したころにはまだ茶色だった景色が
あっという間に木々が芽生え、新緑景色となっていました。


その山道から道路を挟んで東側の山(丘)斜面。
山桜と木々の芽吹きで山が笑っていました。


公園の脇道を歩いて見ると、
小さなホウノキから大きな葉の芽吹き。


アカメガシワから紅い新葉を見せていました。


カツラの木からも新葉、形のよい葉です。
よく見ると、紅い糸状の花(雌花)が咲いています。


歩道橋から街路のケヤキの新葉の芽吹き。
まさに若葉色です。


河川道のオニグルミ、
新緑の葉の中に緑色の尾状の雄花ができていました。



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