行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

7月初旬のアキアカネ

2019-07-31 20:00:27 | 昆虫
7月9,10日の散歩道、
なぜかアキアカネ(未成熟)と
違う場所で10個体ほどに遭遇しました。


アカトンボというと秋の風物でありますが、
どの種も、だいたいは6月ごろに成虫が発生しています。


7月9,10日の2日間だけでしたが
あちらこちらでアカトンボに遭遇しました。
胸部側面の黒条からいずれもアキアカネです。


里山などでは秋になると最もよく見られるアカトンボがアキアカネです。
アキアカネも実は、平地の水辺に6月に発生しています。


このアキアカネ、
発生してすぐに、高所の山や高原に移動します。
そこで避暑、涼しく夏を過ごすのです。
我々庶民から見ると贅沢な夏を過ごします。


今年は7月になっても梅雨寒が続き、
避暑に移動する時期を遅らせたようで、
7月初旬にまだいました。
例年では7月にはなかなか見られないアキアカネです。


高原などで夏を過ごしたアキアカネ、
赤味を増して、秋に平地に再び下りてきます。
この個体群が稲架などにとまる景色は日本の原風景の一つです。
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コチャバネセセリとキマダラセセリ

2019-07-30 20:00:30 | 昆虫
7月初旬に写したセセリチョウ、
今日はコチャバネセセリとキマダラセセリです。
茶褐色で後翅に白紋列のあるイチモンジセセリなどとは翅色が異なり、
識別しやすい2種です。


コチャバネセセリ夏型。
発生して間もないと思われる個体がヒメジョンの花に(7/5)。
シックな褐色の翅色、筋模様がすてきです。
年2回の発生、
4月に発生する春型は全体的に暗色、
夏型は明るい褐色、よりシックに見えます。


夏型は翅の縁毛が白と黒とのまだら、
春型はこの縁毛が淡黄色一色になります。


コチャバネセセリ、
このスティルス戦闘機のような姿は
セセリチョウ共通です。


キマダラセセリ。
オレンジ色から褐色の斑模様が美しいセセリチョウです。
6~9月に林縁や河川敷などでよく見られ、
市街地にはあまりいません。


ハルジオン、ヒメジョンは小さな蝶たちの蜜源、
スティルス戦闘機のような姿で、
キマダラセセリも吸蜜していました。


花にもよく来るキマダラセセリ、
ムラサキツメクサに吸蜜していました。
その後姿を。


キマダラセセリ、
年2回、6~7月(第一化)と8~9月(第二化)に発生があり、
第二化の個体は第一化に比べて小型に出ます。
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ミヤマチャバネセセリ、イチモンジセセリ、ギンイチモンジセセリ

2019-07-29 20:00:22 | 昆虫
河川敷に写した
ミヤマチャバネセセリ、イチモンジセセリ、ギンイチモンジセセリ、
昨年は8月初旬でしたが、今年は7月初旬に見つけました。


ミヤマチャバネセセリ。
茶褐色で白紋列のあるセセリチョウの一つです。


その白紋列は大きくはっきり、
その点は昨日掲載したオオチャバネセセリに似ています。
特徴は白紋列の上部、後翅中央付近に見られる大きな白紋、
この白紋はミヤマチャバネ独特です。


4-9月にかけて年2回、成虫の発生があります。
7月に見られるのは第2化です。
この蝶は第1化、第2化で大きな違いはないように思います。


幼虫の食草はススキなどのイネ科。
ミヤマ(深山)の名がありますが河川敷などでよく見られます。
平野部には姿を見ません。


イチモンジセセリ、
後翅の白紋列が一列に並びます。


イチモンジセセリ、
春5月ごろからいるようですが、
夏から秋にどっと発生します。


一頭だけですがギンイチモンジセセリも見つけました。
名前の由来であり、特徴でもある後翅の銀白色の帯が
薄くあまり目立たないので、夏型です。
春型も夏型もミヤマチャバネセセリとほぼ同じ時期に発生するようです。

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オオチャバネセセリとチャバネセセリ

2019-07-28 20:00:14 | 昆虫
7月初旬、
ウツボグサの花に吸蜜するオオチャバネセセリ、
ムラサキツメクサに吸蜜するチャバネセセリを写しました。


オオチャバネセセリ。
イチモンジセセリに代表される
茶褐色の翅に白紋列のあるセセリチョウの一つ、
その中では最も白紋がはっきりしていて、
メリハリのあるのがこのオオチャバネセセリです。


6月ごろから発生オオチャバネセセリ、
これは7月1日の撮影、
発生して間もないと思われるオオチャバネセセリの第一化です。
美しい紫色の野花、シソ科ウツボグサに吸蜜していました。
絶好の被写体です。


シソ科ウツボグサ、
日当たりのよい山野の草地に群生する多年草、
茎の先端に角ばった花穂をつけ、
紫色の唇形花を密集して穂の下から上へと順に咲かせます。


オオチャバネセセリ、
体長は16~22mmとイチモンジセセリよりほんの少し大きめです。
オカトラノオの葉にとまっていたこの個体、
早めに発生したのか、翅が少しすれています。


チャバネセセリ。
これも茶褐色の翅に白紋列のあるセセリチョウの一つです。


チャバネセセリ、
その白紋列は小さく、個体によっては見えないほどです。


翅に白紋列のあるセセリチョウ、
見つけるとどの種か確認するため、
白紋列を中心に撮ってしまいますが
これは顔にピントを合わせて見ました。
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アサギマダラ

2019-07-27 20:00:57 | 昆虫
7月10日、
近所の山道で早くも咲いたヒヨドリバナ、
そしてそれに吸蜜するアサギマダラを撮りました。
ここ稲城でアサギマダラを見るのは珍しいこと、
しかも夏の時期に見るのは初めてのことです。


梅雨の曇り日、
鬱陶しい天気に山道をふてくされて歩いていると、
眼の前、咲き始めたヒヨドリバナにアサギマダラの姿を見つけました。
翅を広げると10cmほどの大きさ、
タテハチョウの仲間ではオオムラサキと並んで最大級です。


褐色と濃い茶色、
そこに透けるような浅葱色の斑紋様の翅色、
頭部からあご下の黒と白の斑模様も魅力的です。


このアサギマダラ、
何千キロもの距離を移動することが知られています。
春から夏にかけて、適温の24℃を求めて
八ヶ岳や軽井沢などの涼しい高原地帯に移動します。
そして秋、気温の低下と共に南方へ移動を開始、
遠く九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで
海を越えて2000キロ以上移動するものも、いることが確認されています。


アサギマダラ、
フジバカマとこのヒヨドリバナが大好物です。
令和元年、今年の7月は太陽が姿を見せず、
涼しい日の続いた東京です。
アサギマダラの高原への移動もゆっくりとなったのかもしれません。
移動中に大好物のヒヨドリバナを見つけて、吸蜜に下りてきたようです。


このアサギマダラ、
近寄っても逃げずに、たくさん写真を撮らせてくれました。
幼虫の食草はキジョランなどのガガイモ科植物、
これら植物は、どれも毒性の強いアルカロイドを含み、
アサギマダラはこれらのアルカロイドを体内に取りこむことで
警戒心があまりなくとも、天敵から襲われることが少ないのです。


ヒヨドリバナ。
キク科の多年草、
日本各地の林道の脇、草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生します。
花期は8~10月。
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ヤブレガサとチダケサシの花

2019-07-26 20:00:28 | 花と小鳥
6月下旬から7月初旬に山野の散歩道に
ヤブレガサ、チダケサシの花を写しました。


キク科ヤブレガサ属ヤブレガサ。
山野のやや乾いた斜面などに生える多年草、
芽出しの頃の若い葉は様子がおもしろく、
破れ傘(やぶれがさ)に似ているのでこの名があります。


そのヤブレガサ、
6月下旬から7月にかけ、茎の先の円錐花序に白っぽい頭花をつけます。
芽出しの頃の若い葉は目をひきますが花は地味、
春に葉を見ていなかったらヤブレガサの花とは気づきませんでした。


ヤブレガサ、
若い個体は根出葉1枚のみで、花茎が出ません。
年数が過ぎ、芽が2枚の葉をつけるようになると花茎が出て、
真っ直ぐに伸び、先端にまばらに花をつけます。


ユキノシタ科チダケサシ。
山野のやや湿り気のある草地に生える多年草です。
6月下旬から7月、長い花茎を伸ばして、
淡いピンク色の小さな花をびっしりと咲かせます。


花穂はほぼ垂直、花は下から上へと咲き上がります。
信州地方ではチチタケというキノコを採ると
このチダケサシの茎に刺して持ち帰ったことから
乳茸刺の名が付いたとのこと。


チダケサシ、
近寄ってみると、
花は直径4ミリほどで花びらは5枚、
葯も淡いピンク色を帯びています。


ヤブレガサ、チダケサシともに花が地味で色気が足りないので、
最後に6月下旬に写したネジバナのアップを掲載。
日当たりの良い、芝地など背の低い草地によく見られるラン科の小さな花です。
小さな花が多数、花茎に巻き付きながら咲きます。

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オカトラノオそしてクサレダマ

2019-07-25 20:00:27 | 花,植物
6月下旬、野のところどころに、
オカトラノオが尾の付け根から先に向かって白い花を咲かせます。
そして、少し遅れて、湿地にクサレダマの黄色の花。
知りませんでしたが、
両者ともサクラソウ科オカトラノオ属の多年草なのです。


サクラソウ科オカトラノオ。
全国の日当たりのよい草地などにに生える多年草、
早いものは6月初旬から咲き始めます。
茎の先に10〜30cmの総状花序を出し、白い小さな花を多数つけます。
その長い花序が虎の尾に似て、丘地に見られるので「丘虎の尾」です。


花冠は直径約1cmで深く5裂します。
葉は互生し、長楕円形または狭卵形で、先端が尖ります。


地下茎をのばしてふえ、
しばしば、群生して見られます。
白い虎の尾が同じ方向に向いて一斉に咲く姿は絵になります。


池の縁に小さく咲いていた白い花、
同じオカトラノオ属のヌマトラノオです。
茎の先に直立した総状花序を小さな白い花を密につけます。


7月初旬、
小雨降る長池公園の湿地によく目立つ黄色の花が咲いていました。
オカトラノオ属クサレダマ、
昔は多摩丘陵でもよく見られたという湿地に生える大形の多年草です。


クサレダマ、
腐れ玉ではなく、草連球、
マメ科の熱帯植物レダマに似ており、草であるところからの名です。
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オトギリソウ科の花

2019-07-24 20:00:49 | 花,植物
6月から7月に写した
オトギリソウ科の花たちを並べて見ました。


雨の長池公園にて、
花弁が下を向いていますがトモエソウが花をつけていました(7/1)。
7月~8月、山地、丘陵の明るい草地、林縁に見られるオトギリソウ科の大輪花です。
開いた状態では5枚の花弁は少しねじれた卍形に見えます。
ともえとは卍のような形をしたうずまき模様のこと、和名の由来です。


これも7月上旬、
雨上がりの山道に、咲きはじめのオトギリソウを見つけました。
花や蕾に多数見られる黒い油点(黒点)が特徴、
日当たりの良い山地や丘陵地に生える多年草、
7~8月頃、茎頂の花序に淡黄色の花を多数つけます。


コゴメバオトギリ(小米葉弟切)。
多摩川の河川敷、6月に花をつけていました。
花は黄色で直径2cmほど、大きさ、形ともオトギリソウによく似ます。
葉がオトギリソウに比べて小さいのでコゴメバオトギリ。


コゴメバオトギリ、
ヨーロッパ原産の帰化植物で多年草、
荒れ地や造成地などに生育し、
オトギリソウに比べて繁殖力が高く、
しばしば群生して見られます。


コボウズオトギリ(小坊主弟切)
5月から花をつけ始め、6月には花とともに実がつきます。
花よりもこの実のほうに面白さがあり、
観賞用としてよく栽培されている小低木です。
実は黄色から赤そして黒に変わり、
コボウズの名は、この実の形から。


6~7月に蕊が特徴の美しい花をつけるビヨウヤナギ、
これもオトギリソウ科の小低木です。
6月の晴れ日、マクロレンズでその蕊を写して見ました。
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花壇の花

2019-07-23 20:00:56 | 花,植物
いくら梅雨といっても
今年は1月近くも晴れ日のない東京です。
そんなわけで、今日は、
6月下旬の晴れ日に写した公園の花壇の花を掲載。


フウチョウソウ科クレオメ。
セイヨウフウチョウソウとも呼ばれます。
太くて長い雌しべ、さらに長い雄しべが突出している姿がユニークです。


キク科シロタエギク。
白い毛が生え、白色の葉が特徴、
花より葉を楽しむ草のようですが、
黄色の花も脇役として見どころがあります。


アガパンサス。
夏日、真夏日の声が聞かれはじめる頃、
さわやかな涼感のある美しい水色の花を見せてくれます。


ヘメロカリス。
日本や中国原産のユウスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウを元として、
品種改良で生まれた園芸品種をヘメロカリスと呼びます。
様々な花色が開発されているようです。


キンポウゲ科ニゲラ。
クロタネソウの名もあります。
花後には、風船のように膨らんだユニークな形の果実ができます。
果実の中には黒いゴマのような種が入っており、
クロタネソウ(黒種草)の名の由来です。
地中海沿岸地域を中心に分布している一年草です。


アジサイ。
ガクアジサイから変化し、
花序が球形、すべて装飾花となりました。
他のアジサイと区別するためホンアジサイとも呼ばれます。


様々な花色の花壇の一画、
傷んだ花も多いのでピントをぼかして色模様にして見ました。
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ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、コムラキ

2019-07-22 20:00:20 | 花,植物
7月上旬、
コムラサキの花が咲きだし、
ムラサキシキブ一族3つがそろいました。


ムラサキシキブ。
シソ科ムラサキシキブ属の落葉広葉小高木、
6月中旬、里山の野道のとことろどころで花が開きだしていました。


秋に紫色の美しい小さな果実がつき、
その雅な風情からムラサキシキブの名があります。
花も薄紫色、蕊が突き出ている筒状花です。


ヤブムラサキ。
やはりムラサキシキブ属の落葉広葉小高木です。
比較的暖かい地域の山地に自生、
ムラサキシキブより少し早く、
5月下旬から6月上旬に花が開いていました。


ムラサキシキブに似ていますが
花色はこちらの方が濃色、
萼片にびっしりと白い毛が見られるのが特徴です。


コムラサキ、
ムラサキシキブ属の落葉広葉低木です。
ムラサキシキブを小さくしたような姿でコシキブの名もあります。
3者の中では一番遅く、7月初旬に花を写しました。


秋に紫色の小さな実を細い枝に
びっしりとつける姿は見事です。
ムラサキシキブより実付きがよく、色づきも早く、
庭木としてよく利用されています。
ムラサキシキブは山野に自生していますが、
コムラサキの自生はほとんど見られません。

コメント (2)
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