行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

クマシデ、アカシデの果実

2022-07-31 20:00:35 | 花,植物
6月中旬の里の林縁道、藪道、
ちょっと立ち止まって写した草木の花や果実を並べて見ました。


ところどころにクマノミズキの白黄色の花が咲いていました(6/17)。
ミズキ科サンシュユ属、
よく似たミズキから一月ほど遅れて開花します。


シソ科ムラサキシキブ。
これも6月の花、ところどころに花を見つけました(6/17)。


アカメガシワの雄花(6/20)。
春の新芽が赤いのでこの名、
山野によく見られるトウダイグサ科雌雄異株の樹木です。


ヤブレガサの花(6/20)。
芽出しの頃の若い葉の様子がおもしろく、名の由来となっています。
花は地味で見逃しがち、キク科の多年草です。


タケニグサが花から果実へ。
ケシ科の多年草、 成長すると高さ1~ 2mになります。


藪地のクマシデの樹に果実ができていました(6/17)。
果穂は長さ5〜10cmで葉状の果苞が密生、秋に熟します。


公園のアカシデの樹にも果実がぶら下がっていました(6/20)。
花穂はクマシデとほぼ同じ長さ、
葉状の果苞がクマシデに比べて密集しません。
クマシデと同じく、カバノキ科クマシデ属の樹木です。

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カノコガとホタルガ

2022-07-30 20:00:04 | 昆虫
カノコガとホタルガ、
両者とも6月ごろから見られる蛾です。


里の草原にカノコガを見つけました(6/17)。


一見、蝶のようにも見えますが、
ヒトリガ科に含まれるガ(蛾)です。
蛾も蝶もチョウ目、両者を区別しない国も多いようです。


黒地に大き目の白紋を散りばめた翅が特徴です。
白紋は半透明、淡黄色にも見えます。
また、腹部の黄帯も特徴になります。


幼虫の食草はシロツメクサ、タンポポなど、
成虫は昼間に活動し、いろいろな花で吸蜜します。


白いアジサイ、アナベルの葉に
カノコガのカップルを見つけました。
初夏から夏にかけて見られ、年2回発生するカノコガです。


カノコガ、
名の由来は翅の白斑が「鹿の子模様」のようであるところから。


同じ6月17日、
マダラガ科ホタルガ(蛍蛾)も写していました。
櫛歯状の触覚、赤色の頭部、黒褐色の翅の先端近くに白い帯が斜めに走ります。
成虫の出現は6~7月と9月頃の年2回、
昼間に活動する蛾で、森林域の木陰などをひらひらと飛んでいるのをよく見かけます。
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トモエソウにビヨウヤナギ

2022-07-29 20:00:44 | 花,植物
6月初中旬、
トモエソウやビヨウヤナギなど、
オトギリソウ属が黄色の花をつけていました。


長池公園の遊歩道にトモエソウ(巴草)が花をつけていました。
北海道~九州の山地や河川敷の日当たりのよい草地に生える多年草です。
もともとはこの辺りにも自生していたようです。


トモエソウ。
6~8月、黄色の大きな5弁花が開きます。
5枚の花弁が巴形にゆがんだ形になり、名の由来です。
花の中心部には多数の雄しべが集まり、
その中心あたりに、花柱の先が5裂した雌蕊が顔を出します。
たくさんの蕾がありますが、なぜか一日花、
一つの茎に多数の花が同時に見られることはなさそうです。


コボウズオトギリ(小坊主弟切)。
別名はヒペリカム・アンドロサエマム、園芸種の小低木です。
花期は5~7月で、トモエソウやビヨウヤナギに比べて小型の花をつけます。
花が散ると艶のある赤い実が残り、その実が名の由来のようです。


6月中頃、道路や公園の植え込みなど、
あちらこちらにビヨウヤナギ(美容柳)の黄色の花が咲き出します。
中国原産の小低木、約300年前に日本に渡来、
古くから庭木や公園樹としてよく植えられ、
花が見映えするので、花材としてもよく使われます。


花は直径5cmほどの5花弁、
枝先にたくさんの花をつけます。
花弁から突き出た、長い多数の雄しべが特徴の花です。


道の植え込みにビヨウヤナギに見間違う花を見つけました。
調べて見ると、ヒペリカム・カリシウムというオトギリソウ属の品種のようです。
雄しべの様子がビヨウヤナギと違います。
ビヨウヤナギの雄しべが細く、それぞれ高さが違うのに対し、
この花は雄しべがどれもがっしりしていて、高さがそろいます。


キンシバイ(金糸梅)。
中国原産で花期は5月~7月、名は中国名の金糸梅に由来します。
5枚の花弁を梅に、約300本ある雄しぺを金の糸にたとえたようです。

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センダンの樹にエナガ幼鳥

2022-07-28 20:00:20 | 
センダンの樹にエナガの幼鳥が数羽で来ていました。
4月、5月の巣立ちからだいぶ成長し、
成鳥と同じように、活発に動き回り、餌を捕まえていました(6/12)。


樹の枝にエナガ幼鳥が可愛い姿をみせていました。
毛色はまだ成鳥と少し違いますが、
もう大きさは成鳥とほぼ同じです。


翼と尾は成鳥は黒色ですが、幼鳥はまだ黒くならずに褐色です。
背中のサーモンピンクの毛色もまだ見られません。
また、成鳥の頬は白色でまぶたは黄色ですが、
幼鳥の頬は濃褐色、まぶたは赤色と色が異なります。


センダンの葉にもエナガの幼鳥がとまりました。
2,3回羽状複葉と独特の形のゼンダンです。


小鳥は巣立ちした後は、自分の餌は自分で調達します。
青虫を見事にゲットしました。


違う個体も青虫をくわえて枝に下りてきました。
雛の時によく与えられたのでしょうか、
青虫が好物のようです。


センダンの青実には目もくれず、
葉についた虫を探しています。


5月にたくさんの薄紫色の花をつけていたセンダン。
6月青い実がたくさんついていました。
センダンの実にはサポニンなどの毒が含まれ、
冬になり乾燥した実をヒヨドリが啄む以外、
鳥たちは口にしません。
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植田にカルガモ

2022-07-26 20:00:45 | 風景
6月中旬、
田植えが終わったばかりの水田にカルガモが来て、
除草活動をしていました。


まだ水がたっぷりの植田、
ガルガモが2羽、水の中に嘴を浸しながら泳ぎ、
藻や草を食べていました。


カップルでしょうか、
2羽ともにとても楽しそう、うれしそうです。


アイガモ農法というのを聞いたことがあります。
マガモとアヒルとの交雑交配種であるアイガモの雛を
田んぼに放ち、田んぼの雑草や害虫を食べさせることにより、
農薬を使わないでする稲作です。
また、アイガモが田んぼを泳ぐことで水田の土がかき混ぜられ、
稲の生育がよくなる効果もあるようです。


植田に来るカルガモたち、除草をしてくれますが、
雛ではなく、身体が大きい成鳥、
幼苗を傷めたり、土の中に埋め込んでしまう害にもなります。


こちらは里の棚田、
親鳥2羽と雛鳥2羽が除草活動をしていました。
このくらい稲が大きくなると、害は少ないように思われます。


溜池の上がりに、
親離れを始めたガルガモ幼鳥が2羽いました。
兄弟です。顔の模様、表情が全く同じです。


こちらも里の植田、
アオサギが田んぼを眺めていました。
日本の原風景、田舎景色です。
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クロイトトンボ

2022-07-25 20:00:46 | 昆虫
池の水際にイトトンボを数匹見つけました。
クロイトトンボのようです(6/17)。


池の縁の草にイトトンボがとまっていました。
どれもよく似ていて、判別が難しいイトトンボですが、
クロイトトンボのようです。


水に浮いた落葉の上にもいました。


クロイトトンボ、
黒っぽくて、胸部側面と腹部の先が青いイトトンボです。
平地や丘陵地の水草の多い池などに多く、
都市周辺でも見られ、普通に見られるイトトンボです。


成熟したオスは体全体に青白い粉を吹き、
メスは緑色のものと写真のようにオスと同じ青色のものがいるようです。
上写真はオス、オス、メスの順に3匹が並んでいます。
メスの方が腹部が太いので、雌雄の区別ができます。。


水面に浮いた植物体の塊に交尾カップルがいました。
クロイトトンボはこんな浮遊性の植物に産卵するようです。


ちょっと遊んで、
WBを白色蛍光灯にして見ました。
水が青く映り、見栄えがします。


クロイトトンボの近くに
小さなサナエトンボがじっととまっていたので一枚。
多分コサナエです。

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キマダラセセリ

2022-07-24 20:00:37 | 花に虫
住宅地の通路の植え込みにキマダラセセリがいました(6/16)


植え込みのシソ科の紫の花にキマダラセセリを発見。


6月~8月ごろまで見られる小さなセセリチョウ、
今年初見になります。


翅裏が黄褐色と茶褐色の斑模様、
キマダラセセリの名の由来です。


ニチニチソウの白い花に移り、
翅を広げました。
翅表面は黒褐色の地に黄褐色の紋が入ります。


ドクダミの葉の上で翅を立てそして広げたキマダラセセリ、
ステルス戦闘機のようにも見えます。


食草はマダケ、ススキ、エノコログサなど。
草原などに比較的よく見られますが、
斑模様がきれいなので、一部には人気がある蝶です。

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キアゲハとナミアゲハ

2022-07-23 20:00:08 | 昆虫
6月の花壇にキアゲハとナミアゲハを写しました。


花壇の白い花にキアゲハが吸蜜していました。


アゲハチョウ科キアゲハ。
ナミアゲハに似ていまが、
より黄色みが強いので区別がつきます。


食草はセリ、ニンジンなどのセリ科植物、
明るい草原などによく見られます。
ナミアゲハに比べて、警戒心がやや弱く、
吸蜜時はすぐ近くによれます。


翅を広げると前翅の付け根部分、
薄く黒色に塗られたように見えます。


ナミアゲハも花壇の花に吸蜜に来ました。
前翅の付け根部分、キアゲハと違い黒いすじ状となります。


ナミアゲハはアゲハチョウ科の代表選手、
一般にアゲハチョウというとこの蝶を指します。
平地から山地まで広く見られます。

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ノハナショウブ、スイレン

2022-07-22 20:00:54 | 花,植物
6月中旬、
里山の湿地にノハナショウブが咲いていました。
菖蒲園では見なかったハナショウブです。


長池公園は里山の環境につくられた自然公園、
その公園の湿地に、ちょうどノハナショウブが盛りに咲いていました(6/17)。


ノハナショウブ(野花菖蒲)。
水辺近く、湿り気の多い土地に自生するアヤメ科アヤメ属の多年草です。


花期は6月から7月、
赤紫色の花びら、その基部に入る黄色のすじが特徴です。


ハナショウブは昔から楽しまれている園芸品種、
その原種とされるのがこのノハナショウブです。


薄暗い林縁の小さな池、
水に浮かぶ葉の上に睡蓮が輝くように花開いていました。
輝くような白さです。


違う池にピンク色のスイレンがありました。


公園の水鉢にコウホネ(河骨)の花を見つけました。
スイレン科コウホネ属の水草の1つ、
北海道から九州の浅い池や沼に生育しますが、
自生のものは少なくなっています。
日本固有種、夏になると、3~5cmほどの黄色い花を咲かせます。


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オカトラノオ

2022-07-21 20:00:46 | 花,植物
6月中旬の丘陵の林縁道、
ところどころにオカトラノオの白い花が見られました。


オカトラノオ(丘虎の尾)。
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。


平地から低い山地の日当たりのよい草地や道端に、
たびたび群生して見られます。


花期は6月から7月、
白色の小さな花を茎の先に総状に花つけ、下方から開花していきます。
花冠は直径1cmほど、深く5裂します。


草丈は50cmから100cm。
平地から低い山地すなわち丘に見られ、
花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がるのでオカトラノオの名です。


花の少なくなる6月、
蝶などの虫たちにとって貴重な蜜源のようです。
キタキチョウが盛んに吸蜜していました。


今年初見のオオチャバネセセリ、
イチモンジセセリに似ますが、
後翅中央の白紋列に凸凹で少し大きめに感じます。
6月ごろから見られます。


スジグロシロチョウ。
モンシロチョウに似ますが翅に黒い筋が見られます。
夏の個体は春の個体に比べ、その黒い筋が弱いようです。
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