行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ハグロトンボ

2023-09-30 20:00:33 | 昆虫
7月に入り、
里や河原の草原にハグロトンボ(羽黒蜻蛉)の姿が見られました。


7月2日、
谷戸地の草原、草の葉にハグロトンボ♂がとまっていました。
今年初見でした。


7月5日の河川敷の草原に何匹かのハグロトンボを発見。
近づくとふわふわと飛び、また近くの草の葉にとまります。
アカトンボなどと違い、とまるときはふつうは4枚の翅を重ねて閉じます。


ときどき翅を半分ほど広げます。
その時がシャッターチャンスです。
翅が黒いことから羽黒蜻蛉、
オスは胴体が美しい光沢のある青緑色です。


メスは黒褐色で地味です。


メスが翅を広げたところ、
通行止めのオレンジ色の鉄板を背景にして。


羽化してしばらくの間は水辺から少し離れた草地で過ごします。
成熟して、繁殖時期になると、
水辺で過ごすハグロトンボ、
黒い翅をひらひらさせて、ゆったりと飛ぶ姿はなかなかおもしろい。
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コオニヤンマ、ジャノメチョウ

2023-09-29 20:00:38 | 昆虫
7月3日の公園の散歩道、
コオニヤンマ、ショウジョウトンボ、ジャノメチョウが発生していました。


池外周の金属性の柵に
オニヤンマに似た大型のトンボを見つけました。
こんなところにとまるのはオニヤンマではなくコオニヤンマです。
腹部が太いのでメスの個体です。


オニヤンマとコオニヤンマ、
色形ともによく似ています。
オニヤンマはオニヤンマ科、コオニヤンマはサナエトンボ科と、
科が異なり、種的には離れています。


また、コオニヤンマは写真のように左右の複眼が離れていますが、
オニヤンマでは複眼が接しています。
体長が日本のトンボの中で一番大きいのがオニヤンマで
二番目がコオニヤンマだそうです。


真っ赤なトンボもいました。
ショウジウトンボのオスです。
赤いトンボですが、アカネ属ではなくショウジョウトンボ属。
図鑑を見ると4~5月から発生があるようですが、
よく目にできるようになるのは7月からです。


山道の草原をジャノメチョウ(蛇目蝶)が緩やかに飛んでいました。
年一化性の蝶、7月ごろから発生します。


タテハチョウ科ジャノメチョウ属ジャノメチョウ。
蛇の目模様(眼状紋)がある蝶を代表するような名を持ちますが、
蛇の目は前翅に2つ、後翅に1つと少なめ目
翅は表裏ともに一様に茶褐色と地味な蝶です。


年一回の発生で夏の間だけしか見られないせいか、
最近、少なくなっているような気がします。
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ヤツメカミキリ、アカクビナガハムシなど

2023-09-28 20:00:53 | 花と虫
7月初旬の丘陵の山道に写したきれいな甲虫たちを載せます。


淡青色というには青色の部分が少ないのですが、
山道の草の葉に美しいカミキリムシのカップルを見つけました。
図鑑で調べてみるとヤツメカミキリです。
体色は薄黄緑色と表現されています。


逃げる様子がないので少し角度を変え、
今度はオスの眼付近に焦点を合わせて、さらに近づいて見ました。
体の大きさがだいぶ違いますが、小さい方がオスです。


これも7月上旬、
山道で紅色のきれいなハムシの仲間を写しました。
これも図鑑を当たってみると、
キイロクビナガハムシが一番近そうですが、
どこか違和感を感じました。


さらにWEBで調べていくとアカクビナガハムシにたどり着きました。
これなら写真とWEB情報がぴたっと一致します。
光沢のある上翅の赤褐色がきれいです。


やはり7月上旬の散歩道に、
深緑色に黄色の斑紋が散りばめられているカミキリムシを撮りました。
いままでも何回かお目にかかっているカミキリムシです。


林縁の樹上などに生育、
都市郊外でも広く見られるようです。
中国、台湾からの帰化種です。


トウキョウヒメハンミョウ。
名前のとおり小型で赤紫色を帯びた銅色をしたハンミョウです。
ハンミョウ(ナミハンミョウ)に比べると地味色ですが、
じっくり眺めると光沢のある銅色がけっこう美しく感じます。
東京周辺と北九州周辺に限定して見られ、
トウキョウの名がつくことでは珍しい昆虫です。
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ルリボシカミキリ

2023-09-27 20:00:47 | 昆虫
7月初旬、
今年も南山の散歩道にルリボシカミキリを見つけました。


7月9日の午後から、南山へ。
もういるはずと伐採木や切株にルリボシカミキリを探して歩きました。


毎年ルリボシカミキリを見る辺り、
切株にまず一匹発見。
切株を上下に行ったり来たりしていました。


続いて、伐採木に2匹目を見つけました。
これも単独、一匹だけで伐採木をうろちょろしていました。


午前中は単独で食餌活動、
午後になると複数が集まり、生殖活動をする習性があるルリボシカミキリ、
4~5年前はこの辺りで、倒木に集団でいるのを何ヶ所かで見かけました。
個体数が少なくなっているのか、
ここ2,3年は単独でいる姿を1,2匹見るだけになってしまいました。


ルリボシカミキリ(瑠璃星天牛)、
淡青色の地にはっきりした黒紋がある美しいカミキリムシです。
この黒紋、大きさや形に個体差があり、それぞれ微妙に異なります。
日本の固有種、日本を代表する甲虫、
外見も鮮やかなことから切手の意匠にもされています。


3匹目は伐採木の上の姿を横からも写して見ました。
カミキリムシは漢字では「天牛」。
長い触覚を牛の角になぞらえたそうですが、
この横からの姿がまさしく牛のようです。


ルリボシカミキリを探していた倒木に
ルリボシに比べてずいぶん地味なカミキリムシを写しました。
倒木とほぼ同じ色味、完全に保護色、
ナガゴマフカミキリのようです。

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競馬場の花火

2023-09-26 20:00:44 | 風景
7月6日、府中競馬場で音楽と花火の催しがありました。
多摩川対岸の稲城の高台から、その花火を鑑賞、
今年は三脚とリモコンを使っての花火撮影にも挑戦して見ました。


花火の開始時間は7時半から、
7時過ぎに撮影場所につきましたが、すでに人がたくさん。
見晴らしのよい好位置には三脚がずらっと並んでいました。


三脚と三脚の隙間、高所にどうにか三脚が設置でき、
7時半過ぎ、花火が上がり始めました。


まずMモードにして、絞りを今回はF16に設定、
そして、花火の上がったあたりにピント合わせました。
あとは、花火の様子を観察しながらリモコンを使って適当に、
10~20秒ほどシャッターを開いています。


青緑色の菊花。
地味ですがきれいに撮れました。


多摩川にかかる是政橋、
稲城から府中方面が花火見物でずっと渋滞しています。


椰子の木?が4本。


フィナーレ近く、
何発も同時に盛大に打ちあがりました。
花火は露出過多でうまく撮れていませんが、
ただ、手前に白鳥の湖を踊るマドンナがたくさん出現しておもしろい絵になりました。

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ギンイチモンジセセリ、イチモンジセセリ

2023-09-25 20:00:30 | 花と虫
7月5日の多摩川河川敷にて。
昨日のミヤマチャバネセセリに続いて、
ギンイチモンジセセリを見つけました。


ミヤマチャバネセリとほぼ同時期に発生するとのこと、
河川敷の草原を探して見ると、
イネ科の葉にギンイチモンジセセがいました。


ムラサキツメクサの花に吸蜜している個体もいました。
ここ多摩川の河川敷、
4月に発生の第1化はハルジオンの花蜜でしたが、
第2化はムラサキツメクサの花蜜を食餌するようです。


ギンイチモンジセセリ。
イチモンジセセリに名は似ていますが、姿形はまるで異なります。
ギンイチモンジ(銀一文字)の名は後翅裏を横に貫く銀白色の一帯が由来ですが、
夏に発生する第2化は第1化に比べて、この銀白色が弱く出ます。


そのイチモンジセセリもムラサキツメクサの花に見つけました。
夏の終わりから秋の初めに急増するイチモンジセセリですが、
この時期には多くはいません。
後翅の白紋が4つ一列に並ぶのが名の由来です。


モンキチョウも河川敷には多く見られます。
そして、ムラサキツメクサによく吸蜜しています。


たくさんいたのでヒメウラナミジャノメも一枚。
翅裏にはっきりした蛇の目模様と細かな筋模様が特徴、
河川敷や林縁周辺の草原に広く見られます。


ツバメシジミのカップル。
雌雄で大きさがずいぶん違います。
大きい方がメスです。

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ミヤマチャバネセセリとミヤマアカネ

2023-09-24 20:00:10 | 昆虫
7月5日の多摩川河川敷にて。
ノカンゾウの花を写した後、
草原に小さな昆虫たちを見つけました。


まだ咲き残っているムラサキツメクサに
ミヤマチャバネセセリの姿がありました。
イチモンジセセリやチャバネセセリに似ますが白紋が大きく豪華、
体もチャバネセセリより一回り大きい。


草原を歩きながらムラサキツメクサを探すと数頭ほどがいました。
ちょうど第2化の発生時期のようです。
口吻を弧状に長く伸ばして吸蜜。
蝶や蛾を見て、いつも思うのですが、
よくこんなに長いものをうまく折りたたんで隠しているものだと感心します。


ちょうど口吻を出しているところが撮れました。
丸まった先端をピチッと伸ばし、花の蜜源にピタッと命中、
このコントロールの見事さにも感心させられます。


翅を広げながらも口吻を伸ばし吸蜜。


顔を正面から見ると、口が縦に割れています。
この割れ目に渦巻状、蚊取り線香のように丸められて、
普段は口吻が隠されているようです。


幼虫の食草はススキを主とするイネ科植物、
ミヤマの名がありますが草原や河川敷に生息します。
4月にもここの河川敷で見ているミヤマチャバネセセリ、
年2回、4月と7月に発生があるようです。


一個体だけですが、ミヤマアカネ(深山茜)の未熟を見つけました。
腹部が太目なので多分雌です。
アカネ属のいわゆるアカトンボの一つ、
7月上旬に羽化、羽化後はススキやアシ等の群生した草むらに移動し、
成熟するまでの夏の間はそこで過ごします。
このトンボもミヤマ(深山)の名があるのですが河川敷など平地で見られます。
オスは成熟すると全身が真っ赤になる美しいトンボです。
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ノカンゾウ、カワラサイコ

2023-09-23 20:00:35 | 花,植物
7月5日、
府中郷土の森の修景池で蓮の花を撮った後に
予定どおり、すぐ近くの多摩川河川敷へ。


ノカンゾウが群生して咲いていました。
一月半ほど前にレンリソウが咲いていたところです。


ヤブカンゾウと同じワスレグサ属の多年草。
野原や川岸の少し湿ったところを好み、
花色も橙赤色~赤褐色とほぼ同じです。
美しい花が一日で萎んでしまうところから、
両者ともにワスレグサの名があります。


ヤブカンゾウは八重花ですが、
ノカンゾウは一重の花です。
花の大きさ、草丈もほぼ同じ、葉の形もよく似ています。


花期は7~8月、
ヤブカンゾウに少し遅れて花をつけます。


ヤブカンゾウに比べると個体数は少なく、
散歩道でもあまり見ません。
背景はオレンジの花がよく映える淡緑の草原、
咲き姿のよい花を選んで何枚かシャッターを押しました。


ノカンゾウ花のすぐ近く、
土手の斜面にカワラサイコ(河原柴胡)が黄色の花をつけていました。


バラ科キジムシロ属の多年草。
花期は6-8月、散房状の集散花序に長期間にわたって次々と花をつけます。
日当たりのよい砂礫地を好みます。
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修景池の蓮の花

2023-09-22 20:00:51 | 花,植物
6月下旬と7月上旬、
府中郷土の森の修景池に蓮の花を写しにいきました。
今年は望遠マクロを持参、葉もしっかりと入る構図を心がけて見ました。


大賀ハス(オオガハス)。
古代ハスとも呼ばれています。
1951年に2000年以上前の遺跡から発掘された種から育てられ、
増やされた蓮です。


府中在住だった大賀一郎博士が遺跡から出た3粒の種を与り、
自宅の庭で育成、その1粒からがピンク色の大輪の蓮の花を咲かせました。
当時、「世界最古の花」としてニュースとなり、大賀ハスと命名されたそうです。
その後、各地に根分け、移植され、今はいろんなところで花が見られます。
ここ修景池には大賀博士の像が立てられています。


マイヒレン(舞妃蓮)。
素敵なネーミングの蓮です。
クリーム色の花の先端が淡いピンク色になるのが特徴です。


舞妃蓮と並んで「知里の曙」が白色の花をつけていました。
花茎が長く、葉から突き出てるのが特徴だそうです。


舞妃蓮かとおもいレンズを向けましたが、
紅色が濃く、紅色は先端だけにとどまっていません。
これも「知里の曙」のようです。


「美中心」
昼近くだったので花が閉じてしまいましたが、
濃い紅色、名のように美しい蓮です。


品種は忘れましたが、八重の白蓮。
睡蓮のように水に接して花を咲かせ、
水鏡に花が映っていました。


たくさんの葉に囲まれ、一輪、咲いていました。
ギョザンコウレン( 漁山紅蓮)の名札、
大賀ハスに似た紅蓮、花弁の脈筋がはっきりしています。
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7月初旬、公園の花

2023-09-21 20:00:14 | 花,植物
今年は本当に暑い夏となりました。
9月の彼岸になっても真夏日、
東京ではこの夏、昨日の9月20日で、
気温30℃以上の真夏日が88日を数えるそうです。
実に3が月、1年の四分の一が真夏日ということになります。
地球温暖化は昔のこと、いまは地球灼熱化、笑い事ではないようです。
7月2日もそんな真夏日でした。
まだ免疫のない時期、散歩は近くの公園の花壇にして、すぐに帰ってきました。


公園道にムクゲ(槿)が咲き出していました。
アオイ科フヨウ属の低木。
6月中旬に咲いていたタチアオイに続いて、
7月になるとムクゲ、8月はフヨウ、夏はアオイ科の大輪花が順次花をつけます。


白花で花の中心(底)が紅色の品種、
ムクゲの代表的品種です。
俳句の季語で底紅はこのムクゲのことです。


八重のクチナシの花。
開花直後は真っ白ですが、すぐに黄ばんでしまう残念な花です。
暑さでさらに黄ばむのが早くなります。


公園の花壇へ。
ムギワラギク(麦藁菊)の花。
今年はどこか弱々しい花の咲き方です。
高温多湿にやや弱いとありますので暑さのせいかも知れません。
テイオウカイザイク(帝王貝細工)の別名があります。


ピンク色のルドベキア。
ルドベキアはオオハンゴンソウからつくられた園芸種、
花びらを垂らすのが特徴です。
暑さで「だらっと」しているのではないようです。


フロックス。
古くはオイランソウ(花魁草)と呼ばれていました。
ハナシノブ科の多年草、白色もありますが濃いピンク色が定番色。


ヒャクニチソウ(百日草)、キク科の園芸品です。
属名からジニアとも呼ばれ、いろいろな花色、咲き方のものが開発されています。
これも夏花壇の定番品。
初夏~晩秋にかけての長い期間、
花を咲かせ続けるところから百日草の名があります。
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