行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ネジバナとオオチャバネセセリ

2018-06-30 20:00:43 | 花と虫
ネジバナ、
日当たりのよい草地や芝地に生える野生の小型蘭です。
そのネジバナにオオチャバネセセリが吸蜜していました。


草原に3本が並んで花をつけた捩花(ネジバナ)。
初夏から夏にかけ、
細い花序をらせん状に捩れて10~20cmほどに伸ばし、
薄紅色の花をつけます。


双子のように、よく似た形に伸びたネジバナ、
この2本、上の方で少し捩れているだけ、
ほぼ真っ直ぐです。
捩れのないネジバナもあるようです。


そのほとんど捩れていないネジバナに、
オオチャバネセセリが吸蜜していました。
ネジバナに蝶の姿、あまり見ない景色です。
慎重にマクロレンズを近づけて見ました。


オオチャバネセセリ、
イチモンジセセリに似ますがそれより少し大型、
翅の白紋は大きさ、並びに変化があり、
そしてくっきり、ゴージャス感があります。


探すと河川敷、山道そして公園の芝の中と
いろんな場所に生えているネジバナ、
花も開き、捩れ具合もよいものを選んで大写しに。
花は他のランと同じく、
外花被片(萼片)が3枚、内花被片(花弁)が3枚(側花弁2枚と唇弁1枚)、
計6枚の花被片が見られます。
写ってはいませんが白い唇弁の奥には蕊があります。


この2本のネジバナ、
互いに捩れながら絡まり伸び、
捩れて花をつけていました。
縦撮りが続きますがおもしろいので掲載。

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ハラビロトンボ

2018-06-29 20:00:28 | 昆虫
6月2日、
短い時間でしたがあきる野市横沢入へ。
ここは東京都里山保全地域となっていて、
素晴らしい里山風景が広がり、
多くの動植物が生息しています。
今日はそこで写したハラビロトンボを掲載。
多摩丘陵のいつもの散歩道ではなかなか見られないトンボです。


ハラビラトンボ♂
すぐ近くまで寄って撮れました。
腹部の幅が広いのでハラビラトンボ、
その腹部、オスはきれいな青色です。


前から顔面を。
複眼は光沢のある焦げ茶色、
その下に光沢のある青色が見られます。


「未熟なうちは雌雄とも黄色を基調とした体色をしているが
成熟するにつれて雄は全身が黒化したのち、
腹部背面がシオカラトンボのように青白い粉を帯びるようになる」(wikipedia)
このオス、成熟途中のようです。


ハラビロトンボ♀
黄色と黒のまだら模様が美しいトンボです。


メスの腹部はオスよりさらに幅広く、
ポッチャリ型美人です。


平地から丘陵地の水生植物の多い池や湿地に見られ、
発生場所からあまり離れずに生活します。

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トラフシジミ(夏型)

2018-06-28 20:00:10 | 昆虫
咲きはじめのリョウブに夏型トラフシジミ、
トラフシジミには珍しく複数がいたようで、
産卵している姿、翅を広げている姿が撮れました。


公園の山道に植えられたリョウブ、
5mほどの樹高で横にも広がり、
咲きはじめの花、今にも咲きそうなたくさんの蕾がついていました(6/13)。
そのリョウブにトラフシジミ夏型の姿。


トラフシジミ夏型、
翅裏面、春型は茶褐色に明確な白帯が見られますが
夏型はその帯が不明瞭です。
(トラフシジミ春型は本ブログの2018年4月26日参照)


帯が薄茶色で少しはっきりしているこの個体、
リョウブの蕾に産卵しています。
調べてみると、
トラフシジミは蕾に産卵し、花や実を食草とする生態があるようです。
リョウブも食草の一つです。


これも産卵するトラフシジミ、
葉や花ではなく、やはり蕾に産卵しています。


帰り道、再びそのリョウブを覗いて見ると、
翅を広げているトラフシジミを発見、
鈍い紫青色、今までなかなか見られなかった翅表です。


しばらくリョウブの木を離れずにいると、
木の下の草にトラフシジミが下りてきて、とまりました。
少し翅に傷みがありますがすぐ近くで撮れました。


そのトラフシジミ、
翅を半分広げて、青色の翅表をちらっと見せてくれました。
青色は構造色、光の具合で色合いが微妙に変化するようです。


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6月、木の白い花

2018-06-27 20:00:34 | 花,植物
6月中旬、
丘陵の散歩道に写した樹木の花たち、
リョウブ、クマノミズキ、モッコク、トウネズミモチそしてナンテンとナツメ。
いずれも白ぽい花です。


リョウブ科リョウブ。
山野に自生し、庭木や公園木としても利用されています。


リョウブ。
円錐形花序についたたくさんの蕾が開き始めました(6/16)、
開くとウツギのような白い花です。


ミズキ科クマノミズキ。
山道の木陰に白い花をたくさんつけていました(6/16)
花も樹形もよく似たミズキに約一月遅れての花です。


サカキ科モッコク。
樹形が美しいので庭木としてよく使われています。
花は下向きに咲く白い花、淡く匂います。
匂いにつられて、咲きはじめの花に虫が集まっていました(6/18)。


モクセイ科トウネズミモチ。
原産地は中国、街路樹や公園木として多く見かけます。
花は花序に房になり、白い小花がたくさんつきます(6/18)。


メギ科ナンテン、
花弁が白色、中心が黄色の小さな花が開き、まだたくさんの蕾があります(6/16)。
秋遅く、花すべてが実になったかと思われるほどの
たくさんの赤色の実ができます。


クロウメモドキ科ナツメ。
花は白色というか淡い黄色、葉の付け根に咲きます(6/18)。
実は乾燥ナツメとして、食用にされています。
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ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、コムラサキ

2018-06-26 20:00:23 | 花,植物
よく似た花そして名の
ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、コムラサキ、
初夏に淡赤紫色の花をつけますが
花の時期はそれぞれ少し異なります。


シソ科ムラサキシキブ属ムラサキシキブ、
山野に自生し、庭木としても使われる落葉広葉低木です。
秋に美しい紫色の実をたくさんつける姿を
源氏物語の作者である紫式部に喩えて、名がつけられたと言われています。


実は紫色ですが、花は淡赤紫色、
花も木の花にしてはそこそこきれいです。


ムラサキシキブの花、
今年は6月の初旬に咲きだしました。


シソ科ムラサキシキブ属ヤブムラサキ。
比較的暖かい地域の山地に自生します。
同属のムラサキシキブとよく似た花ですが
花色はムラサキシキブより少し濃い赤紫色、
ガクにびっしりと毛が生えているのが特徴です。


ヤブムラサキの花、
5月17日の撮影、
ムラサキシキブより少し早く咲いていました。


ムラサキシキブを小型にしたような木なのでコムラサキ。
長い雄蕊の赤紫色の花、ムラサキシキブによく似た花です。
ムラサキシキブより実が多くつき、丈夫なので、
庭木としてより多く利用されています。


コムラサキの花、
6月18日の撮影、まだ蕾がたくさんありますが
咲き始めた花を写しています。

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雌雄アカメカシワとキマダラセセリ

2018-06-25 20:00:10 | 花,植物
トウダイグサ科アカメガシワ、
パイオニアツリーとして知られ、
山野の明るい場所に雑草のように生え出す落葉高木です。
6月初旬、雌雄の株の花を写しました。


アカメガシワ、
雌雄異株の樹木、
雌株についた雌花です。


アカメガシワ雌花、
花弁は無く、雌しべの柱頭は3裂しています。


雄株に咲く雄花。
やはり花弁はなく、
淡黄色の花が集まり、雄しべが多数見られます。


若い雄株の花、
この木、名の由来である紅い新芽(新葉)がまだ見られます。


咲きはじめの雄花に
キマダラセセリが吸蜜にきていました。
望遠レンズでねらって見ましたが
体長1cmほどの小さな蝶、写がは今一つです。


そこで、草の花に吸蜜するキマダラセセリを
近くからマクロレンズで写しました。
翅を閉じると、黄褐色と茶褐色のまだら模様がきれいです。


翅表は黄褐色の地に茶褐色の斑、
セセリチョウが見せる戦闘機のようなポーズをしてくれました。
6月中旬になり、姿をよく見かけるキマダラセセリです。


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ネムノキのハナ

2018-06-24 20:00:08 | 花,植物
多摩丘陵の散歩道、
今年は梅雨入りとほぼ時を同じくして、
ネム(合歓)の花が咲きだしました。
「象潟や雨に西施がねぶの花」(芭蕉)。
合歓の花、雨にも青空にも映える梅雨時の花です。


大木のネムノキ、
今にも降り出しそうな空模様の中、
木全体に花を咲かせていました。
葉の緑に薄紅色の花がよく映えます。


マメ科ネムノキ属ネムノキ、
秋の初めには豆形の果実ができます。


ほぼ盛りの花、
1花に見えるのは10~20個の小花の集まり、
紅い糸状の突き出ているのは雄蕊です。


下から裏側から見た花と葉。
葉は形のよい羽状複葉、
夜になると複葉の小葉と小葉が合わさるように閉じ、
眠っているように見えるのでネムノキ。


その葉をアップに。
ルリシジミが少し翅を広げてくれました。


ネムノキの花にはアゲハチョウの仲間がよく集まります。
ナミアゲハが数頭、吸蜜していました。


梅雨の晴れ間、
青空とネムノキのハナ。
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ハナショウブ

2018-06-23 20:00:13 | 花,植物
6月8日、
町田薬師池公園にてハナショウブ、
アジサイと並んで梅雨時の代表的な花です。


ハナショウブ、
ノハナショウブを原種として、
特に江戸時代の園芸ブームにのって、
たくさんの品種が生み出されたようです。


そのためでしょうか、
紫色が多いようにく思えますが、
他に白、桃、青、黄といろいろな花色があります。


この日は梅雨らしからぬ晴天日、
梅雨時の花を撮るには日射しが強く、
コントラストがきつくなります。
露出オーバーにハイキーにしました。


薄紫色の花にオオシオカラトンボがとまりました。
露出がプラス補正のままでした。


縦の写真を一枚、
青色の花はなぜか素敵に思えます。


望遠レンズ圧倒的の圧縮効果でたくさんの花を。


強い日射しの逆光、
背景を黒くして、遊んで見ました。




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青色・青色アジサイ

2018-06-22 20:00:45 | 花,植物
カメラの設定をちょっと変えて、
青いアジサイをより青く、深味のある素敵な青色となりました。


ホワイトバランスをオートから白色蛍光灯に変更、
露出も大きくマイナス補正にして、
薄い青色のガクの花を写して見ると、
深味のある青色のガクアジサイに変化しました。


中央の本花もより濃い青色、
魅力的な花に写っています。
葉も濃い緑色、素敵に写りました。
WBを白色蛍光灯にしても緑色は変化しないようです。


雨の日に写した同じ種のガクアジサイ。
中央の本花がすっかり咲いています。
本花、どれも花弁、雄蕊、雌蕊があります。


アジサイの青い花もWBを白色蛍光灯にして、
これもより青い花に変化しました。


視覚では淡赤紫色の花でした。
濃青紫色に映りました。


白い装飾花を、
WBを白色蛍光灯で撮ってみると、
淡い青色に。
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ガクアジサイ、ヤマアジサイ

2018-06-21 20:00:44 | 花,植物
中心にたくさんの小花(本花)が集まり、
その周囲をガクが変化した大型の装飾花が取り囲む、
よく似た姿のヤマアジサイとガクアジサイ、
花を見ただけでは区別が難しい2つです。
両者ともたくさんの変種、園芸品種があり、
6月を彩る花として同じように愛好されています。


稲城南山に見つけたヤマアジサイ、
林縁に美しく咲いていました(6/1)。
ヤマアジサイの花色はいろいろあるようですが
この辺りに自生しているものはどれも白色です。


紅白の装飾花のアジサイ、
5月下旬に早くも本花(両性花)が咲いていました。
ヤマアジサイです。
ガクアジサイは6月~7月、ヤマアジサイは5月~6月の開花、
ヤマアジサイの方が早く咲くそうです。


装飾花が紅くなっていますが
上と同じ品種のようです。
ヤマアジサイとガクアジサイ、
葉で区別するのが確かです。
ヤマアジサイの葉はガクアジサイに比べて光沢に乏しく、先端が細く尖ります。


これもヤマアジサイのようです。
一般に装飾花がヤマアジサイの方が小さく、
野趣味があります。


矮化された小さなヤマアジサイ、
可愛らしくきれいだったので一枚。
ヤマアジサイといえどもたくさんの園芸品種が開発されています。


ピンク色の大きな装飾花のアジサイ、
6月初旬を過ぎて本花が開き始めました。
葉に光沢があり、ガクアジサイです。


白い装飾花のアジサイ、
青色の本花も開き始めていました。
これもガクアジサイと思われます。


ガクアジサイ、
装飾花の真ん中にも両性花があります。


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