成功を妨げる6つの「時代遅れの思考」というコラムがあった。私達には生きてきた人生がある。その人生経験とは、時代の環境とか、経済状況とかにより、心の中に重く沈んでいる。だから、この思考方法は時代遅れだと思っていても、なかなか、そこから抜け出せないものだ。このコラム自体は、表題ほどの重さは感じなかったが、この感じないこと自体、私自身も時代遅れになっているのかもしれない。さて、経済環境により、私たちの出費の感覚も異なってきた。大家族主義の時代から、多くの人が都会へ出てきた1960年代、私たちは核家族時代に入った。当然、小さな家の家長たちは家族のために、生活を支え、心配を振りほどかなければならなかった。だから、このころの人たちの人生の三大出費は子供の教育費と不動産購入費と生命保険料だった。1960年代の大人たちは、子供をたくさん産んでいたので、老後資金はたくさんの子供たちの世代が年金という形で、十分に負担できる状況だった。だが、その子供たちが老後を迎える時には、老後資金が三大出費の一つになった。金融のビッグバンで、生命保険料は低廉化していた。そして、そのまた、子供たちの時代に入ると、親たちが残した家があり、不動産購入の負担が、誰でも必要という時代ではなくなった。逆に老後のための投資の時代に入ってきたのである。(2017.03.26)