北朝鮮リスク。

韓国の哨戒艦が沈没し、その原因がどやら北朝鮮の魚雷らしいと言う。北朝鮮という国は自国を最大限に優位に見せたいためには時折、軍事力を使う。迷惑な話である。過去にも、地下核実験が実施された。規模は推定で、長崎型の１/１０程度だそうだ。さて、2006年10月9日に北朝鮮が核実験を実施したとき、日本は「北朝鮮リスク」をまともに受けた。もともと、日本は北朝鮮という国が隣国であるだけに、拉致事件、核開発、テポドンやミサイルの発射、そして核実験とその動静が伝えられるたびに、その影響を受ける。そして、2006年時には為替が最も大きな影響を受けた。10月３日（北朝鮮が実施の発表をした日）の時点で円は1ドルに対して117.47円だったのだが、それが10日には119.3円までドル高円安が進んだ。わずか６日で1.5%の下落である。日本は安全保障や石油に弱い国と思われているのである。ところで、昨日の円相場や東京株式市場はほとんど、その影響を受けていない。むしろ、遠いヨーロッパのギリシャの影響を受けているようである。北朝鮮の恫喝も、狼少年化し始めたようにも思える。極東は世界の経済を牽引する場になり、世界中の国がその混乱を望まない。唯一、心配されるのは北朝鮮国内の混乱であるが、世界はまだ、時間稼ぎが出来ると思っているようだ。

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