地下鉄は地震に強いと言われる。土中は揺れの中に居るからだ。もう一つ強いのは空だ。飛行機は地震に強い。それならばと思うのはリニアである。リニア新幹線は、静岡の川端知事の退任で、進捗がはかどるのではないかと言われているのだが、リニア自体は走行中、レールと接触していないので、いわば、空中を飛んでいるようなものだ。だから、地震に強いのではないかというものだ。だが、実際には違うようだ。現在の新幹線もそうだが、リニア新幹線も、早期地震警報システムが地震発生をとらえると、走行中の列車は急減速し支持車輪で普通の鉄道列車と同じように接地走行となる。だから、その時に、激震の揺れを感じれば、空中を飛んでいる状況ではないので、他の電車と同じである。さらに、リニア新幹線の品川－名古屋間約286キロの約86％がトンネルである。トンネルと地下鉄とは違う。地震により、地下水があふれることもあるだろうし、何よりも、土砂崩れである。まあ、私はリニアの推進に賛成なので、リニアと言えども、一般の電車と同じくらいに地震には危険性があるのだということを言いたいだけである。（くちなし亭、2024.05.09）
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