昨日のイラン大統領の続報である。ヘリコプターは不時着ではなく、墜落であった。ライシ大統領は死亡、その他にも、同乗していた外相や東アゼルバイジャン州知事などが死亡した。ライシ大統領は保守強硬派と知られ、国内的に反対派を弾圧するなど一部には批判も多い人だったのだが、反政府関係者の多くが国外に脱出している今、反対勢力は抑え込まれている状況だ。マサ・アミニさん、当時22歳が頭髪を覆うスカーフを適切に着けていなかったとして道徳警察に逮捕され、その後死亡した事件は2022年のことだ。一時、自由を求めて、市民の多くが立ち上がったが、結局、道徳警察は廃止されたものの、運動自体は封殺された。今回は90日以内に、大統領選挙が実施される。保守強硬派は候補者選びに入っている。弔い合戦の意味もあるから、保守強硬派にとっては有利だ。もちろん、この期間は国内政治優先だろうから、積極的に対イスラエル戦に向かうことはない。ガザの戦いが90日以内に収束するかどうかが、当面の課題だ。（くちなし亭、2024.05.21）
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