前回の「バイオレンスニボ@ヘルズキッチン」が宮城に居ながらにして食することが出来る”濃厚青森煮干し系”インスパイアと言うことで、煮干し好きなら是非一度食べてみて頂きたいメニューな訳ですが・・・
そのルーツを辿って行くと青森県弘前市にある「たかはし中華そば店」にたどり着くと思われます。ラーメンフリークには割と有名で”高橋インスパイア”なる言葉も生み出されたお店なんですが、弘前市の中でも郊外にあり基本的に雑誌やTVに出ない方針のようです。
「中華そば」700円
ベースは豚骨と鶏ガラの合わせで半濁の濃いめ、油量はさほど強くありません。そこに「駐車場まで香る」と言われる煮干しがこれでもかと大量投入されています。表面に浮いた煮干粉の色がエグくて最高ですね。
煮干しは酸味も苦味も隠す気がさらさらない様でまさにバイオレンス度数MAXながら、強めの塩気で芯を作り豚骨の丸さと醤油ダレの芳香と相まって、食べ進めるうちにこの上ない鮮烈な旨味に昇華されていくのが感じ取れると思います。元祖店ながらインスパ店に負けないインパクト有り!
「たかはし中華」のルーツは昭和57年の屋台がスタートで店舗営業開始は昭和62年。こんなにアグレッシブなラーメンが(ブラッシュアップされてきたとはいえ)昭和の時代から根付いているという津軽のラーメン文化に改めて驚かされます。
青森の人気店「長尾中華」「ひらこ屋」もこの”高橋インスパ”にカテゴライズされるようですが、どちらも青森市の店舗なんですよね。「たかはし中華」のお膝元・弘前市よりも主に青森市で流行して広まっているというのは何故だろう?色々興味深いですね。
(11/11/25)
たかはし中華そば店/青森県弘前市撫牛子1-3-6
←この立ち位置でもう煮干しの香りがプンプンします(笑)