若返り因子
2015/12/23
白澤卓二先生の、毎日新聞への投稿文章です。
16世紀に描かれたルーカス・クラナッハ作の「若返りの泉」には、その水を飲むと誰でも若返るとされた伝説上の泉が描かれている。古くはアレクサンドロス大王としもべが若さを取り戻すために「暗黒の土地」に渡った時代から、人類が若さを追求する探検の旅が始まった。
米ハーバート大エイミー・ウェイガース教授は2013年、高齢マウスを若返らせる因子を若いマウスの血漿から固定し、この探索の旅に金字塔を打ち立てた。さらに、米スタンフォード大のトニー・ウィスコレイ博士らの研究チームはこの因子を老齢マウスに注射すると脳が若返り記憶に関する認知機能が向上することを突き止めた。
今回、米カリフォルニア大サンフランシスコ校のピーター・ガンツ博士らの研究チームは、この因子にヒトでも心疾患による死亡率を下げる効果があることを示し、話題を呼んでいる。 研究チームはサンフランシスコ在住の虚血性心疾患の既往症がある高齢者男女928人の血液中の若返り因子の濃度を測定したあと、約9年間追跡調査して心臓病の再発率と死亡率を検討した。
その結果、若返り因子の血中濃度が高かった高齢者は、低かった高齢者に比べ、心臓病の再発率と死亡率は半分以下に抑えられていることが分かった。
更に研究チームは、ノルウェーの高齢者調査研究でも同様の結果を再確認した。
これまでのマウスを用いた実験で、この若返り因子の心臓保護作用は確認されていたが、ガンツ博士ははヒトでも虚血性心疾患の再発や死亡率を抑える作用があるだろうと推察する。 この因子が若返りの薬として使われるようになるには、さらなる研究を要する。だがこの因子の血中濃度を上げる薬物やサプリ、食品も高齢者の肉体の衰えを逆転させる可能性があり、一層の研究が期待されている。
(白澤卓二・元順天堂大大学院教授 毎日新聞10/22 夕刊)
若返りの薬、健康寿命を延ばす薬は、本当に出来そうですね。うれしいことです。
若返り因子と言う概念を、私達は頭に置いて、若い人達と付き合うこと、勉強すること、遊ぶこと、空想すること、討論すること、未来を考えること、が老化防止の対策になるかもしれない。 オキシトシン・セロトニン・メラトニンなど、老齢化すると減少するホルモンなども効果が期待できそうです。
挑戦することが、第一と言う気もします。
若くあろうと、理想を掲げても、何も行動しなければ、変化はありません。若くなるための挑戦行動は、若返り因子を働かす原動力だとして、学んだことを実行することにしています。
現在私は、腰痛・歩行困難・透析治療を行っています。同じようにベッドで横たわっている仲間を見ていると、あまり話もせず、固い表情で、他人を寄せ付けない感じの人も多いです。私は、透析で体内老廃物を排出出来るチャンスをもらったと、喜んでいます。腰痛の位置が変わり、痛みが激しく、自動車運転出来ず、タクシーで通う時もありますが、痛みは好転反応だと喜んでいます。
若さ因子 自分で作る これ大事 挑戦は 若さを作る 行動だ
2015/12/23
白澤卓二先生の、毎日新聞への投稿文章です。
16世紀に描かれたルーカス・クラナッハ作の「若返りの泉」には、その水を飲むと誰でも若返るとされた伝説上の泉が描かれている。古くはアレクサンドロス大王としもべが若さを取り戻すために「暗黒の土地」に渡った時代から、人類が若さを追求する探検の旅が始まった。
米ハーバート大エイミー・ウェイガース教授は2013年、高齢マウスを若返らせる因子を若いマウスの血漿から固定し、この探索の旅に金字塔を打ち立てた。さらに、米スタンフォード大のトニー・ウィスコレイ博士らの研究チームはこの因子を老齢マウスに注射すると脳が若返り記憶に関する認知機能が向上することを突き止めた。
今回、米カリフォルニア大サンフランシスコ校のピーター・ガンツ博士らの研究チームは、この因子にヒトでも心疾患による死亡率を下げる効果があることを示し、話題を呼んでいる。 研究チームはサンフランシスコ在住の虚血性心疾患の既往症がある高齢者男女928人の血液中の若返り因子の濃度を測定したあと、約9年間追跡調査して心臓病の再発率と死亡率を検討した。
その結果、若返り因子の血中濃度が高かった高齢者は、低かった高齢者に比べ、心臓病の再発率と死亡率は半分以下に抑えられていることが分かった。
更に研究チームは、ノルウェーの高齢者調査研究でも同様の結果を再確認した。
これまでのマウスを用いた実験で、この若返り因子の心臓保護作用は確認されていたが、ガンツ博士ははヒトでも虚血性心疾患の再発や死亡率を抑える作用があるだろうと推察する。 この因子が若返りの薬として使われるようになるには、さらなる研究を要する。だがこの因子の血中濃度を上げる薬物やサプリ、食品も高齢者の肉体の衰えを逆転させる可能性があり、一層の研究が期待されている。
(白澤卓二・元順天堂大大学院教授 毎日新聞10/22 夕刊)
若返りの薬、健康寿命を延ばす薬は、本当に出来そうですね。うれしいことです。
若返り因子と言う概念を、私達は頭に置いて、若い人達と付き合うこと、勉強すること、遊ぶこと、空想すること、討論すること、未来を考えること、が老化防止の対策になるかもしれない。 オキシトシン・セロトニン・メラトニンなど、老齢化すると減少するホルモンなども効果が期待できそうです。
挑戦することが、第一と言う気もします。
若くあろうと、理想を掲げても、何も行動しなければ、変化はありません。若くなるための挑戦行動は、若返り因子を働かす原動力だとして、学んだことを実行することにしています。
現在私は、腰痛・歩行困難・透析治療を行っています。同じようにベッドで横たわっている仲間を見ていると、あまり話もせず、固い表情で、他人を寄せ付けない感じの人も多いです。私は、透析で体内老廃物を排出出来るチャンスをもらったと、喜んでいます。腰痛の位置が変わり、痛みが激しく、自動車運転出来ず、タクシーで通う時もありますが、痛みは好転反応だと喜んでいます。
若さ因子 自分で作る これ大事 挑戦は 若さを作る 行動だ