事業計画見直しの説明受ける
一般国道17号浦佐バイパス整備促進期成同盟会(会長=大平悦子魚沼市長)は今年度2回目の総会を6月10日、魚沼市役所で開き国土交通省長岡国道事務所より同バイパス事業計画の見直しについて説明を受けた。
同バイパスは、南魚沼市市野江と魚沼市虫野を結ぶ延長6・6キロ。南魚沼市浦佐地内に整備が予定されている魚沼基幹病院(仮称)や魚沼市が造成している水の郷工業団地への主要アクセス道路として需要な路線であるが、国土交通省は整備効果が費用を下回ったとして事業の一時凍結を公表している。
この日の総会では、同国道事務所の松川武彦調査課長が同バイパス事業計画の見直しについて説明。浦佐地内の魚野川橋梁からJR跨線橋区間について、当初両側に計画されていた歩道を片側にすることや、水無川から三用川までの盛土区間では歩道を本線から側道脇に下げ、側道と兼用することで盛土量を縮減するとともにカルバートボックスの延長縮小を図る見直し内容を説明するとともに、従来は走行時間短縮便益、走行経費減少便益、交通事故減少便益の3つの効果で算定されていた便益に新たな便益を考慮して整備効果を算出中であることが報告された。
期成同盟会では、この見直し案について了承するとともに会員からは「冬期の交通の便益や、経済量の増加の数字化を検討して欲しい」「魚野川沿いの区間の冬期の霧の解消のためのバイパスであることも考慮してほしい」「基幹病院の整備、企業誘致などにより便益を高めてほしい」などの意見が出され、同国道事務所の倉重毅所長は「(整備効果に)今日の意見を追加して、早期の事業再開に務めたい」としていた。