KOfyの「倍行く」人生

バイクで人生を“2倍”楽しみたい。勝手気ままな日記代わりの備忘録。

どうしたスズキ!

2013年05月14日 | バイクあれこれ
スズキが2012年度の決算を発表しました。
会社全体は、車の販売が国内外で好調のために、過去最高の利益を生み出し、
配当も3%アップして、18%配当をするのだそうです。
2013年度も最高利益の更新の見込みとか。

ところが、二輪部門は、昨年の24億円の赤字がさらに119億円まで拡大し、
5年連続で部門の赤字が続いているそうです。
4月に人事を刷新し、2013年度はインドを中心に二輪の増産対応の設備投資をし、
赤字解消まであと2年はかかるとのこと。


人事を全面的に刷新したことで、今後に期待が持てるところですが、
そもそもスズキの二輪部門がおかしくなり赤字が出だした時期と、
ラインナップを縮小しだした時期が重なります。
2008年に排ガス規制の影響でジェベル250の生産を終了し、
唯一250のオフロードをラインナップしてない国内メーカーに成り下がってしまい、
その後も、何も手を打っていないことが、スズキの衰退の象徴です。
また、モーターサイクルショーでも他メーカーに比べて元気のなさが目立っています。

スズキの良さは、スーパーバイク「ハヤブサ」を市場に投入したり、スカブー650を開発したり、
50ccのチョイノリにチャレンジしたり、アバンギャルドなやんちゃ坊主的な存在であって、
優等生的、教科書的に経営をしたら、ホンダやヤマハに負けてしまうでしょう。


スズキ会長兼社長は、どこの地域でもシェアーが10%を割ったら滅びると言明しているそうです。
日本の市場から、スズキがいなくなるのはぜひとも避けて、頑張ってもらいたいものです。

最近、ホンダが世界戦略を明確にし、エンジンのタイプを整理し、逆にラインナップを拡充させることで、
新型車をどんどん市場に投入してきており、一番元気でしょう。
ヤマハも企業スローガンを明確にし、反転攻勢をかけてきています。
カワサキも元気がないですが、バイク市場が活性化することを願っています。


■参考
ヤマハの新ブランドスローガン、「Revs Your Heart」 - KOfyの「倍行く」人生 2013年4月6日
ホンダが海外で2輪事業が好調 - KOfyの「倍行く」人生 2011年10月18日
カワサキが欧米で苦戦 - KOfyの「倍行く」人生 2009年7月25日



★2013年5月26日追記

■2013.5.24 産経新聞
 「川重、二輪事業の営業利益を2015年度に150億円へ」
川崎重工業は24日、二輪車などを手がける「モーターサイクル&エンジンカンパニー」の中期経営計画を発表した。
先進国での収益性改善と新興国での事業拡大で、2013年3月期に23億円だった同事業の営業利益を
16年3月期に150億円まで拡大する方針を示した。
売上高は、2518億円から3000億円まで引き上げる。
 先進国では、ブランド力の向上を図り、価格競争とは一線を画した販売戦略で、収益力を高める。
新興国では、インドネシア、タイの生産能力をそれぞれ1・5倍に増強するなどして、拡大する需要を取り込む方針。
 

■2013.5.23 日経新聞
 「川崎重工、中型二輪生産を国内移管 円安で採算改善」
川崎重工業は二輪車の組み立て工程をタイから日本へ移管する。
米国と日本に輸出していた中型二輪車が対象で、約1万4千台分の組み立て工程を
今秋から明石工場(兵庫県明石市)に順次移す。
円安で日本からの輸出採算が改善。国内工場の稼働率を高める一方、タイ工場の余力は
新興国向け二輪車の増産に振り向けるなど世界で最適な生産体制を築く。
自動車業界では日産自動車が主力車の生産を日本から米国工場に移管する計画を延期した。
円安の進行で国内生産の縮小に歯止めがかかる可能性がある。
川重はタイ工場で2012年度に16万7千台を生産。このうち約1割を国内に移す。
主に排気量250ccから300ccのスポーツタイプの二輪車で、日米での売れ筋モデルが移管の対象となる。
移管先の明石工場の昨年の生産台数は年間約6万5千台。かつては20万台規模を生産していたが、
国内販売の低迷で人件費など固定費負担が重くなり規模を縮小。海外に生産をシフトしていた。
今回、タイ工場から部品を輸入し明石工場で組み立てる。既存の生産設備を活用し、
組み立て工程の移管に伴う投資額は1億円以内に抑える。
タイでは主に新興国向けの高価格帯車種と先進国向け車種を生産している。
日米向けモデルの組み立て工程を日本に移管することで生じる余力で新興国モデルの生産を拡大。
13年度は日本への移管後も約19万台に生産台数を引き上げる。
川重は日本とタイを含む海外工場で二輪車を柔軟に生産する体制を構築し、
為替変動に対する抵抗力を強める。
12年度の川重の二輪車世界生産台数は前年度比18.6%増の51万台だった。
世界最大手のホンダ(約1550万台)やヤマハ発動機(約610万台)と比較すると規模は小さいが、
大型車やスポーツタイプなど利益幅が多いモデルを中心に手掛けている。
13年度はインドやインドネシアなどでも生産台数を引き上げる計画で、
全世界で12年度比23.5%増の63万台の生産を見込む。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« suzukiファンRIDEフェスタin舞洲 | トップ | 常磐道から東名高速への乗り継ぎ »
最新の画像もっと見る

バイクあれこれ」カテゴリの最新記事