雫石鉄也の
とつぜんブログ
JR さくら夙川
この駅はJR西日本神戸線で最も新しい駅。2007年3月から開業している。まだ2年しか経ってない駅である。
駅には乗降した人の思い出、思い入れがある。別れの駅。出会いの駅。出発の駅。旅の終わりの駅。駅は人々の人生の交差点。だから古い駅は重い。その重さは人の重さ。このさくら夙川は新しい駅。まだ軽い。これから重い駅になっていく。
阪神間を走る三つの鉄道。阪急、JR,阪神。この3鉄道とも夙川に駅を持っている。そのうち阪急夙川、阪神香櫨園は夙川の川の上に駅舎がある。電車を待っている間に、流れる川面をながめることができる。ところがこのJRの、さくら夙川駅だけは地上にある。他の2駅のような川の上ではない。夙川の少し東にこの駅はある。
夙川が流れる西宮市は小生の生まれ故郷。今は神戸に住んでいるが、あんたのクニは、と聞かれれば西宮ということになる。この駅から北に行けば、満地谷の墓地がある。ウチの墓もそこにある。だから小生は西宮で生まれて、西宮で眠ることなる。3歳から神戸市民となり、だぶん終生神戸市民だろう。でも、小生の根っこは西宮にある。
神戸は大好きな街。でも、小生にとって神戸は通り過ぎる街だ。そうだ、神戸は通り過ぎる街だ。日本人も外国人も、実に多くの人たちが、神戸を通り過ぎていった。通り過ぎる街。だから神戸は魅力的な街なのだ。通り過ぎた人たちは良い想いだけを神戸に残していった。だから神戸の空気は澄んでいる。
星群の会ホームページ「SFマガジン思い出帳」が更新されました。どうかご覧になってください。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ペルディード... | かんたん甘酒 » |