雫石鉄也の
とつぜんブログ
ベン・ハー
監督 ウィリアム・ワイラー
出演 チャールトン・ヘストン、スティーブン・ボイド、ハイヤ・ハラリート
「午前10時の映画祭」にて鑑賞。ハリウッド全盛期にハリウッドが総力をかけて製作した、ハリウッド超大作の代表的な映画。
いやあ、たいそうな映画である。たいそうな前奏から始まって、オープニングはミケランジェロのフレスコ画。たいそうである。なおかつ主演がたいそうなおっさん(この当時はにいちゃんか)チャールトン・ヘストン。たいそうな俳優である。
映像は非常に良くできている。まるでミケランジェロの絵画が動き出したよう。CGのない時代によくぞこれだけの映像を創り出したものよ。お話は有名な映画だからご存知のムキも多かろう。
ジュダ=ベン・ハーはユダヤの有力者の御曹司。彼が生まれた時とほぼ同じころ「あの男」も生まれた。
ユダヤはローマの支配下にあった。ローマ軍の司令官メッサーラはジュダと幼なじみであるが、支配者と被支配者、ほどなく絶好する。ローマの総督が赴任した時、ジュダの妹が総督の頭の上に瓦を落とす。不幸な事故である。母と妹は地下牢に、ジュダはガレー船送りになる。ガレー船に送られる途中、乾きで半死半生になったジュダは「あの男」に助けてもらう。
ガレー船の漕ぎ手となったジュダは、海戦で船が沈没、海に落ちた司令官アリウスを助ける。(拙作「101個目の首」はこの映画のガレー船のシーンからイメージした)アリウスにローマに連れて行かれたジュダは戦車競走の騎手といて名を上げていく。そしてアリウスに見込まれ養子になる。
ユダヤに戻ったジュダは母と妹を探す。かっての召使の娘エスターから二人は死んだと聞かされ、メッサーラに復讐を誓う。
そしてエルサレムで大戦車競走が開催される。最有力選手はメッサーラ。ジュダは族長イルデリムの4頭の駿馬の戦車に乗って出場。結果、ジュダ優勝。メッサーラ死亡。
母と妹は生きていた。業病にかかり「死の谷」にいる。エスターとともに二人を救い出したジュダは十字架を背負わされた「あの男」と再会する。倒れた「あの男」にジュダは水を差し出す。母と妹の病気が完治する。
小生はクリスチャンではないが最後まで観たが、クリスチャンでないのなら、戦車競走のシーンまで観ればいいだろう。さすがにこの映画の戦車競走のシーンは大迫力。後にルーカスが「スターウォーズ エピソードⅠファントム・メナス」のポット・レースのお手本にしたが、本家の迫力は数段上だ。この戦車競走以後は、完全にキリスト教の宣伝宗教映画となる。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« いも煮(味噌) | 5年前の12月 » |
西洋の映画は、素晴しいですが歴史は、日本のものとちがいます。なんだか解らないと思うこのごろです。
音楽の作品Dが完成しました。画像は惑星の真実の量子さんのです。宜しければお聴きください。
作品D、聞きました。なんだな不思議な感じの音楽ですね。
いつも不思議なんでさが、サスペンションもなく、シャフトにグリースを詰める技術もない時代に、あのスピードで戦車を走らせるのは、どんなドライブテクが必要だったのだろう?
戦車と言うくらいなので、戦争にもちいていたのでしょうが、
チャールトン・ヘストンの扮するベンハーと、メッサラのそれみたいなバトルを
整地されてない競技場の祖とでやったら、
一発で浮き石を踏んで、吹っ飛んだと思うのですね。
戦車は競技用で、あまし戦争には役立たなかったような気がします。
しかし…凄いシーンだったなあ。
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