goo

とつぜんSFノート 第93回


 1982年、星群の会は創立10周年を迎えた。この時、会員数150名。本誌「星群」50冊を発行。平均すれば隔月刊のペースで発行していたことになる。児島冬樹、菅浩江といった同人が商業誌デビューを果たしている。イベント「星群祭」毎年欠かさず、この年で9回目となった。また、50号目は204ページという特大の号となった。星群の最盛期はいつかと、思い浮かべるに、このころだったかも知れない。
 その特大50号の次の号51号は、第9回星群祭特集であった。同人の創作が1本も載ってない。異例の号であった。
 第9回星群祭は星群創立10周年ということで、特大バージョン、2日間に渡って開催された。星群祭は通常1日だけである。
 1982年7月24日25日の会期で、会場はいつもの京大会館。2日間の会期なので途中に合宿を設けた。合宿は毎年星群祭の前日に行っていた。この例年の合宿は、いわば星群会員のための前泊の意味合いのモノで、星群会員だけの合宿であった。この第9回の合宿は本会が2日間だから、星群非会員も受け付けるオープンなモノとした。
 星群の会員だけの合宿なら、酒とアテだけ用意すればよかった。ところが非会員の人たちも泊まるわけだから、ほっておくわけにはいけない。クイズなどそれなりの合宿企画が用意された。なにをやったかというと「宇宙横断SFクイズ」大昔日本テレビでやっていた「アメリカ横断ウルトラクイズ」のパロディである。映像(もちろん当時のことだから静止画)とナレーションでドラマ仕立てにしたクイズ。ちなみにシナリオを書いて司会をやったのは当時星群の若手同人だった山本弘。51号のレポートも山本氏が書いている。このころの山本弘は「とんでも」ではなかった(その気はあったが)。
 さて、第9回星群祭本会である。テーマは「書くことの意義」ゲストは、柴野拓美、桐山芳男、横田順彌、堀晃、巽孝之、谷甲州、風見潤、新井素子、高井信、安田均、豊田有恒、荒巻義雄、眉村卓の各氏。なんとも、にぎやかかつ豪華な陣容になった。
 本会の紹介は、また次回。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 選択肢があらへん カレーつけだ... »