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とつぜんリストラ風雪記 15

とつぜんリストラ風雪記14

第15回中高年のための再就職マニュアル実戦編

 H屋D堂をクビになって、9ヶ月ぶりに無職となる。前回、半年間の求職活動を経験したので、それなりにコツが判ってきた。中高年の再就職活動の要点は、次の2点につきるのではないか。
 
1、求人情報の受信アンテナは可能な限り広くすべし。
2、可能な限り応募書類を発送すべし。可能な限り面接の機会を増やすべし。
 
 1と2は関連している。2を実行するには1が必要。ようするに数をこなすことである。それも、ヘタは鉄砲数撃ちゃ当たる、ではダメ。中途採用者の募集をした企業の人事担当者の机の上は、応募書類の山となる。その中で採用されるのは1人か数人。他はゴミ箱入りか、応募者に返却される。従って、上手な鉄砲を数撃つ必要がある。と、偉そうなことをいっているが、小生もこういうことの専門家ではない。(失業の専門家なんているのかな)通りいっぺんのことが知りたければ、イッターネットで検索すれば、その手のホームページやブログを色々目にすることができる。また関連の書籍もたくさんある。
そういうわけで、これから記すことは小生が体験したり、自ら考えて実行したことである。妻子をかかえた貧乏人という境遇だった(今もそうだが)小生にとっては、ともかく毎月定期的な収入を得ることは絶対に必要なことだった。それだけに必死だった。では、まず情報収集の方法から。

 ハローワーク
 ハローワークが求人情報収集のメインである。ハローワークには足しげく通う必要がある。かといって毎日、同じハローワークに通うのはムダ。ハローワークで提供される情報は、だいたい週に1度更新される。月曜日に更新されるようだ。週の半ばに、今日行っても昨日と同じ情報しか得られない。だからといって、週に1度のハローワークでは少ない。本気で職を探しているのかといいたくなる。だから違うハローワークに通わなくてはならない。かといって、同じ地域のハローワークに通うのは情報が同じだからむだである。神戸の場合、灘、三宮、神戸などのハローワークは情報が同じ。ちなみに小生は次のローテーションでハローワークに通っていた。

月 灘、三宮、神戸を週ごとのローテーションで。
水 西宮、尼崎、伊丹を週ごとのローテーションで。
金 梅田

 神戸地域と阪神間は三つのハローワークに行っていた。一ヶ所に固定してもよかったが、気分を変えるためである。大阪は梅田に固定していた。
 神戸三ヵ所のうち、灘が小生のフランチャイズハローワークという位置づけ。雇用保険の受給手続きもここのハローワーク。三宮は一番すいている。神戸は人材銀行や交流プラザの近く。阪神間三ヶ所はどこも情報は同じ。気分を変えるため。
 これらのハローワークのうち一番情報量が多いのは梅田である。職員の対応は、各ハローワークとも良好で、小生は不愉快な思いをしたことはない。
 ハローワークでの求人検索は各自がパソコンで検索する。その時、希望収入、年齢(本当は年齢を選考基準に入れてはいけないことになっているが)、勤務地などを入力するが、正直に入力することはない。希望するだけの収入、そしてあなたが50を越しているのなら、実年齢を入れたらヒットする件数は大幅に減少する。
 勤務地は出来るだけ広域に、年収はできるだけ少なく、そして年齢は10歳ぐらいサバを読むべし。そしたらヒット件数は大幅に増える。ともかく、この時点では数をあたることが大切。50を越しているのに45歳の案件を出してもむだのように思われるかもしれないが、それにはそれの対応策がある。それは次回で。

人材紹介会社
 人材紹介会社という会社がある。人材を求めている企業が、ハローワークに求人をかけると、玉石混合の応募者がどっとおしかける。総務人事部門はその対応に忙殺される。手間の割りに、有能な人材が採用できる保証はない。こういうことを嫌がる企業が、人材紹介会社にお金をだして人を募集してもらう。求職者は人材紹介会社に登録しておけば、条件にあう案件があれば紹介してくれる。求職者の登録は無料である。だから可能な限り多くの人材紹介会社に登録しておいた方がいい。
 登録方法はインターネットで行う。グーグルで検索すればこの手の会社はたくさんヒットする。どこの会社に登録してもいい。できるだけ多くの会社に登録したほうがいいだろう。小生は30社に登録していた。とはいいつつも、個人情報のかたまりを提供するのだから、それなりに気はつけなければならないだろう。小生の場合、1社だけ、面談に行くと、おかしげな健康器具販売の商売を勧められたことがあった。その話が出た時点で、すぐ、提出した書類を取り戻し、コンピュータのデータの抹消を目の前でやらせて辞去した。その後なにもいってこなかったから、そう悪質な会社ではなかったと思われる。この会社以外は良心的な会社だった。
 登録しっぱなしではダメ。登録だけはインターネットで簡単にできる。人材紹介会社のオフィスに足を運ぶべきである。登録する時に面談を希望すれば応じてくれる。インターネットの応募フォームを使って登録せずに、用紙をダウンロードできるのならば、記入して直接持参した方がいい。
 訪問すれば、担当者が応対に出てきて、じっくりと話を聞いてくれる。その担当者の名刺は必ずもらって帰ること。条件にあった案件があれば、その人から連絡がくる。連絡がなければ、こちらから「どうなりました」と、連絡を入れる。時々は出向いて面談をする。ともかく、担当者の意識に常にあなたが存在ようにすることが肝要である。
 人材紹介会社のホームページを見ると、何件か求人案件が紹介している。これらもまめにチェックして、どんどんリクエストしよう。これらの情報はハローワークに出ていない情報。少しでも気を引く案件があればどしどし応募しよう。
 人材紹介会社はハローワークと違い、商売でやっている。人材を企業に紹介してなんぼ。したがって求職者と企業を結びつけたくてうずうずしている。ところが、採用できない人材を企業に紹介すれば人材のプロとしての信用にかかわる。だから、登録しただけで、ひたすら連絡を待っているような人は相手にしてくれない。こちらからどんどんアクションを起す人はほっておかない。人材紹介会社を使うコツは、ともかくどんどん働きかけること。

求人チラシ
 アイデム、ディースターなどの求人チラシは日曜日の新聞に折り込まれている。ほとんどが派遣、契約、パート、アルバイト。正社員の案件は皆無といっていい。それに若年層が主で中高年の案件は少ない。
 地域に密着した案件が多く。家の近くで、正社員の口を見つけるまでのツナギでどこか働き場所を探すには便利な媒体。フォークリフト、玉掛け、クレーンなどの資格を持っていると、物流関係のアルバイトの口が結構掲載している。小生もアイデムで見つけた、倉庫管理の派遣で2ヶ月働いた。

新聞の求人広告
 日曜日の新聞に多く掲載される。朝日新聞が一番情報量が多いようだ。目にする人が一番多い。当然、ライバルも多い。

 以上、主な求人情報の入手方法を紹介した。これはあくまで小生が使った情報源であり、小生自身が心がけていたことである。小生は4年間に5社渡り歩いた。今の会社に正社員として入社して2年と3ヶ月。もう落ち着いたと自分では思っている。もう少し別の方法で求人情報の収集をしている人ならば、小生のように4年もかからずに落ち着いている人もいるかも知れない。
 さて、こうして集めた情報を元に、具体的にはどう求職活動を展開していくかだが、それは次回。
 


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