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20世紀少年 第1章


監督 堤幸彦
出演 唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 香川照之 石塚英彦 宇梶剛士

 浦沢直樹の原作は3巻まで読んで中断している。この映画は3部作で、この作品は1作目。映画の80%は小生が読んだ原作だった。だから、おおむね判ったが、原作を読んでいない人が観ればどうだろう。判り難いのではないか。
 1970年代初頭、少年たち(少女も一人いる)は、草むらに「秘密基地」を作って遊んでいた。その「秘密基地」で書かれた「よげんの書」には、20世紀の終わりに世界は滅亡するとの不気味な予言が。
 30年後、草むらの少年たちは大人になっていた。コンビニを経営する者。うだつの上がらないサラリーマン。税関職員。文房具屋。などなど。
 20世紀の世紀末、「ともだち」という教祖を頂く、新興宗教が勢力を広げつつあった。このカルト教団は、あの草むらでの「よげんの書」の通りに世界征服を企んでいるようだ。サンフランシスコでロンドンで、謎の疫病が発生。そして、20世紀最後の大晦日、巨大ロボットが東京に出現。この野望に立ち向かうのは7人の勇士たち。そして「ともだち」とはだれ。
 お茶の水工業、敷島博士、金田正太郎、T・レックスのロック、えんどうけんじ、ヤン坊マン坊、などといった、団塊の世代の懐かし心をくすぐりながら映画は中途で終わる。第2章、第3章も観ろということか。
 面白かったのは、俳優たちが原作の漫画のキャラクターにそっくり。原作漫画のファンなら喜ぶだろう。しかし原作を読んでない人が観ればどうだろうか。
どうも、この映画、客が原作を読んでいるという前提で製作されたように思う。原作と映画は全く違う独立した作品。原作を読んでいない人も楽しめる映画を作るべきだろう。
 オウム真理教をどうしても思い浮かべてしまう。「ともだち」がやりたいことは、麻原彰晃がやりたかったことではないのか。
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