部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



SDZZ完成しました。
作製を開始したので6月の中旬ですから、ほぼ4ヶ月の作製期間となります。
だいたい4ヶ月で1体というペースが標準のようですね。

最初のZの作製から始まった”ガンダムチームコンプリート”ですが、ZZ完成で、なべて約1年半での達成となりました。



このSDガンダムチーム、先日の名古屋で開催されたモデラーズサミットに「Team GUNDAM」として出品。
なんと望外の入賞をいただきました(いまだ冷や汗が出ます)

  



このZZは”マスターピースダブルゼータガンダム”に強く触発・影響されて作製を開始しました。
マスターピースを見るまではZZって正直あまり好きな機体ではなかったのですが、書店でマスターピースの表紙のZZを見たときにガーンと頭を殴られたような衝撃が走りました。

   コイツハ、カッコイイ

「マスターピースの雰囲気をSDに移植したい」という、自分の技術も省みない大それた思いで取り組んだ悪戦苦闘の4ヶ月でしたが、なんとか雰囲気のサワリだけはSDに写せたのではないかと思っています(自画自賛ですが...)



さらに今回のZZは、いつもネットでお世話になっているヨンコラさんyasutomoさん がコラボで開催されているSDコンぺにも参加させていただいています。

「I SD」 - I LOVE SD







■ MSZ-010  SD ZZガンダム






































■作製記

いつもに増して作業が行ったり来たりのため、画像の進捗関連性がまったくありません。
ある工程の説明では既に他の工程が進んでたり、その逆に改修されていない状態だったりとバラバラで見難いですが、ご容赦ください。

作製には、キットとして
 ・BB戦士 ZZ
 ・HG ZZ
 ・旧1/144 ZZ
 ・BB戦士三国伝 張飛
 ・BB戦士 フリーダム
を使用しています。

そして作製に当っては常に「マスタピース ダブルゼータガンダム」「マスタピース ロールアウト ダブルゼータガンダム」の2冊を手元において、首っ引きで作業していました。


1.BB戦士
 
 素組みのBB戦士です。
 ここから始まります。
 
 BB戦士から使用したパーツは、頭部(アンテナ含む)、胸部、胴体です。
 



2.頭部

 顔が命のSDですから、頭部・フェイスには結構手を入れました。

 まずは恒例のヘルメットとフェイスマスクの分離。



 頬のダクト形状がマスターピースと大きく異なるので、下部の曲面変更、ダクトのくり抜きを行っています。
 この写真には無いですがこの工程の後で、内側と下部にプラパンで壁を作り直しています(次の写真参照)。



 アンテナもマスターピースにあわせて、基部の部分をプラパンで追加。
 ツインアイの作製(取り付け位置などは何度も見直しました)
 ヘルメットの庇の部分をエポパテでライン修正。  
 フェイスラインの修正-フェイスの頬から鼻にかけてのラインが少しなだらかになるように少しずつペーパがけしています(この写真の後も、何度となくフェイスにペーパがけしました)
舌(?)も少しバランス見て延長しています。この写真の後も長さ調整しています。




ダクトスリットはマスターピースにあわせて2枚にしています(その後のロールアウトではスリット枚数が増えていますが...)




3.胸部・ハッチ

 UC系の従来の3機体(Z、MK-Ⅱ、百式)はHGUCをSDサイズにダウンサイズして作製しましたが、今回のZZはHGキットと比較の結果、胸部と胴体はBB戦士を流用することにしました。
 上の写真がHGの場合、下の写真がBB戦士の場合です。
 共に大差無しという感じであること、HGキットの胴体はコアファイターなので、SDバランスにするには手間がかかり過ぎることから、今回は素直にBB戦士を使用しました。





 胸部の上部に突き出ているダクトはHGの胸部パーツから切り出してパーツ化しています。またこれを受けるBB戦士胸部パーツにはダクト周りの凹みが無いため、少し掘りこんで凹みをつけています。
 肩との接続軸は市販のボールジョントの軸を使い、少しだけ上下左右に肩が振れるようにしています。 (肩側に軸受けを新設)
 またハッチ上部の開閉機構を、プラパンで簡単にデコレートしています。



 胸部は前記の通りBB戦士のパーツを使用していますが、コクピットハッチがずいぶんと奥に引っ込んでいるため、黄色の胸部ダクトが飛び出して見えてバランスがおかしいので、改修しました。
 黄色いダクト辺りまで胸部ハッチ周辺装甲をプラパンで拡大。コクピットハッチを前に引き出しています(ハッチは塗装後接着しています-可動無し)。 



4.肩

 肩はHGパーツを使用しています。
 取り付け軸は前述の通り、胸部とボールジョントを使用。
 肩の内側にプロサポによる軸受けを作っています。
 肩の胸部側にはプラパン(1.2mm?)を最終的一枚貼って、厚みを持たせるとともに軸受けの目隠しをしています(このあたり、プラパンを2枚にしてみたり、1枚に戻したり、全体バランスで相当悩みました)。
 上腕部の肩パーツに入り込む部分は適当に削って、軸受けパーツに干渉しないようにしています。
 また肩の羽はHGパーツを使用し、プラパンで厚みを付けると共に多少デコレーションしています。



 肩の羽受け兼肩ダクトのパーツは、HGではPCだったのと、あまりにしょぼいので作り直しました。
 写真ではわかり難いですが、市販のバーニアパーツとプロサポをエポパテで固めています。



 肩ブロック表面には薄いプラパンを一枚貼り、凹み部分を削り込んでディテールを多少強調。スジ彫り含め、作業が粗く、完成後も粗さがかなり目立ちます。ちょっと後悔している点です。




5.腕

 腕には上腕部はHGパーツ、前腕部は1/144旧キットパーツを使用しています。

 上腕は肩部分での記載の通り、肩の内部部分は干渉しないように削っています。
 前腕部と上腕部の接続は、前腕部にプロサポを使用した軸BOXを取り付け、上腕部のPCにはめる構造にしました。
 (写真は肩部分解説の最初の写真を参照下さい)
 前腕部の長さはバランス見て適当に短縮しています(下記の写真の上下を比較して下さい)
 
 





肩の軸受け、上腕、前腕の接続は下の写真のような感じです。
前腕の隙間はエポパテで埋めています。




6.サイドアーマー

 サイドアーマーはHGからのパーツ流用。
 HGは可変を前提にしているので、非可変と考えるとクリアランスに無駄が多いです。切り詰めて無駄をなくします。
 


 サイドアーマーの前部の黄色いバーニアは非常に目立つ腰のポイントになるところですが、HGのままではモールド他が甘すぎるため、市販のバーニアパーツを使用して置き換えています。
 適当な市販バーニアパーツをサイドアーマーに幅を合わせて切断し、反対側にプラパンをはり、細身のバーニアにしています。




7.腰・胴体

 腰にはBB戦士フリーダムを芯に使用しています。
 フリーダムの前後のスカートを切り離し、できるだけ薄くした後、脚部固定のPC周辺強度をエポパテで補強して使用(補強は大事です。補強無しだとあとで脚部の抜き差し時に脚部取り付けPC固定部が折れます)
 
 この腰の芯にフロントスカート取り付け部品、フンドシ取り付け穴を作るのですが、フロントスカートとフンドシを腰からどれだけ浮かせるかはカット&トライ。この部分は何度も調整しています。

 フロントスカートはHGから流用。1.2mmプラパン1枚分幅増し。凸部分はマスターピースに合わせてプラパンで修正しています。
 フンドシもHGから流用。上下の青いバーニアを削り落として、市販のバーニアパーツを底上げしたモノに置き換えています。



 胴体はBB戦士パーツを使用。
 内部にフリーダムの腰の軸をうけるPCをプロサポを使用して仕込み、腰と接続出来るようにしています。
 



8.脚部

 さて、頭部に続いてZZの特徴となっている脚部。
 悩みましたが、ベースは1/144旧キットを切り切り刻んで使用しています。

 旧キットの脚部からパーツを切り出し(膝下のパーツをメインに使用します)。

 下記写真の中で一番下のフレア部分を基部に使用。胸部、胴体、腰とのバランスを見ながら幅詰めして使用しています。



 基部だけだとこんな感じ。
 膝のアーマーとレッグアーマーはHGパーツを流用。レッグアーマーはこの写真の後に長さを詰めてます。



 脚部バーニアの基部はプラパンで新造。
 マスターピースにあわせて六角形にしました。
 バーニアは市販パーツを細く切断して作製。膝のバーニアも同様。また膝バーニア受けもプラパンで新造。



 組み付けるとこんな感じ(左)。
 右は当初案の旧キットパーツ流用の設定画通りの丸バーニア基部の場合。
 
 脚部の芯はBB戦士の脚部を上下に切断して、八の字立ちが決まるように軸角度と位置を調整して固定。
 この工程が非常に重要です。
 SDは八の字立ちが決まらないと他がどんなに良くてもダメになりますので。



 レッグアーマの軸作り。上下左右に僅かですが稼動できるようにしました。
 この写真の後、脚部前面に細い上下仕切りをつけたりしてデコレート。




9.足

 足はZと同じく三国伝の張飛のソールを流用しました。
 これにHGの足パーツから切り出したソールバーニアを移植。
 上面を均すとともにつま先を少し削り、ZZ雰囲気に合わせました。
 (このあたり、設定画ともマスターピースとも異なる、雰囲気だけ合わせた手抜きです)




10.羽

 旧キットからまんま流用。
 少しスジ彫りを入れました。
 (このスジ彫りが今後の課題。ニードルで入れてましたが汚い。タガネが良いとモデサミで教わりましたので、今後はそれでトライしてみます)




11.バックパック

 左から旧キット、HG、BB戦士です。
 HGを選択。取り付け軸だけ背中にあうように加工して、他はノーマルで使用しています。




13.全体

 全体の改修場所はマテリアルの違いなどでご判断していただけるかと思います。
 不明点は作製途中のブログ記事を追っていただけるとわかるかと思います。





■サフ

 表面処理が汚くて、何度もやり直しました。





■塗装

基本はZと同じにしました。

白:ガンダムカラーNo.9
赤:モザンレッド(クレオス)
青:ガンダムカラーN0.17
黄:キャラクターイエロー(クレオス)
関節グレー:ニュートラルグレー(クレオス)
バックパックグレー:ガンダムカラーファントムグレー 

トップコートはスーパークリアつや消し(クレオス)です。



■あとがき

また調子にのって画像をたくさん貼り付けてしまいました。
重くて見づらいかもしれません。すみません。


マスターピースダブルゼータとの出会いを契機に作製。途中これはやっぱり無理だったかなぁと何度となく悩むこと悩むこと。ほんと完成するのかしらと胃が痛くなったことを思い出しました。
コメントなどで皆さんの励ましがあって、何とか完成できた上に、はてはモデサミで入賞をいただけるなど、未だ信じがたいところですが、ここまでこれたのは日頃暖かく応援していただいている皆様のお蔭と思っています。
完成までおつき合いいただき、本当にありがとうございました!



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モデラーズサミット(モデサミ)が終わって、はや1週間。
時間の過ぎるのが相変わらず早いなぁと感じる今日この頃。

先週はあまりに濃密な3日間を過ごしたため、週明けの仕事は力の入らない事と言ったら...
月曜日なんか、仕事を定時で逃げ出してしまいました。
(気分がずっとモデサミなので-汗)
一週間経ってようやく気分が落ち着いてきたところです。


あちこちのブログやサイトにモデサミネタが次々UPされ、それを見ながら当日を思い返していた毎日でした。
掲載される作品の写真を見ては、この作品はもっと見ておくべきだったとか、この人ともっと話しておけば良かったとか、かなり後悔。

また、皆で参加したSNS「模型大好き」の関係の方々や、直接は面識無い方にも私の作品をサイトにUPしていただけて、ありがたいなぁと思っています。


さて、当ブログは作製ネタがSDメインって事もあり、「模型大好き」のメンバー作品からSD関係をチョイス。


まずは「とと。。。さん」の三国伝「呂蒙ディジェ&当隊長」。



檄三国伝コンペで拝見していましたが、当然実物を見るのは初めて。
丁寧にディテールを彫り直され、塗り分け、色使いがメチャメチャ綺麗でした。
(三国伝の塗り分け難易度の高さは超絶。マスキング量の多さがその特徴)
細かな作業を丁寧に積み重ねると、最終的にこれほど品質が向上するのかという良い見本だと思います。

とと。。。さんには、SNSのネームプレートの準備+個人的な名刺のデザインまでしていただき、ホントありがとうございます。(前夜祭の幹事もありがとうございました)


続いて、ゲルググ改にて12位の入賞された「がんだまーさん」(入賞おめでとうございます!)の参考出品「アッガイ」。



これ、めっちゃ可愛いんです。写真を見せたうちの奥さんにも大うけでした。

可愛いだけでなく、その作製内容は超絶。
BB戦士やGFのSDパーツを一切使わず、HGUCパーツの切りつめとHGUC内のパーツ流用(腕部分を脚にまわしたりとか)で作製されています(ビックリ)。
入賞したメインのゲルググ改は改めて語る必要も無く超絶作品ですが、その技量をSDに転用されると凄いモノが出来るんだと改めてビビったしだい。

がんだまーさんだけでなく、憧れのスーパーモデラー様達が時々作製されるSDが通常SDと次元が異なる超絶のレベルになるのは、日ごろ絶えず切磋琢磨されているその確かな技量と着眼点から来るのではないかと密かに確信したしだいです。


このがんだまーさんのアッガイとZZの記念撮影をしました
(がんだまーさん、ありがとうございました!)




ほんと、楽しい時間でした。
またこんな機会があると良いですね-



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