部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



旧キットの1/24ダンバイン完成しました。
11月初に大阪で開催されたモデスポ2014エキシビジョンにランドマーク的な作品として参加したものになります。
期間中は多数の来場者の方にご感想やコメントをいただき本当にありがとうごさいました。

30cm級の大型キットになります。
今回初めて大型キットの本格作製でもあり、また展示会の納期にも迫られて作製は結構大変でしたが、大型キットの作製の楽しみを十二分に味わえた作品となりました。


■オーラバトラー ダンバイン





















■作製

まずはパケ絵から。
デカい箱にこの迫力のある絵がドドンと!もう買いなさいと言わんばかりのオーラを発するパケ絵です。カッコいい!!!


仮組をしないまま切り貼りの作業に入ったので、全身素組の画像はありません。
箱の完成写真から全身画像は流用です。
ドン!


もう一丁、ドン!


う~ん...旧キットのダンバインの中では決定版と言われるだけあって、上手く特徴をとらえたキットだと思います。
...思いますが、やはり胴体の太さと手のデカさは許容仕切れないかと...
後姿はホントカッコいいですよね。あと顔もイケメンだし、アニメ劇中のイメージをうまく再現してて、個人的にはある意味MGの頭より好きだったりします。

もともとは、このままサクっと組んでモデスポにランドマークとして持ち込む予定でした。今考えると改修しておいて良かった(汗) そのまま持ち込んだ日にはどうなったことやら...(大汗)

1.頭部
 まずは頭部ですが、基本良くできたキットです。そのままでも十分カッコいい。ただ目が大きすぎかなー
 

 もう少し目つきを悪くしたかったので、ヘルメット側のラインをプラ板とエポパテで変更。
 
 正直、下側は設定と異なるラインです。大幅な変更をして改悪したくなかったので、ちょっと違うラインですが画像のようにまとめてみました。

 あと頭頂部のVマークあたりから先端までのラインを少し削って、ちょっとだけ細身にしてます。

 それと口の部分を1mm程、上方向と前方に大型化しました。あと、前面から見たときにヘルメットと内部構造との隙間が目立つので、そこをプラ板で塞ぐような加工もしてます(下の画像で下部の横に貼ってあるプラ板のこと)
 
 目の下部にあたる部分も薄くなるように現物合わせて削り込んでます。キットのままでは少し厚めで目の下のラインが目立ち過ぎなので。

 今回一応LED電飾で目が光るようにしてます。頭部にはもともとムギ球を仕込む構造になっているので、それを流用してチップLEDを仕込んでます。
 さらに画像はありませんが次に記載している首と頭のジョイントのために、頭側にボールジョイント基部を組み込んでます。
 これにより首を固定しても多少の頭の回転とあご引きが出来るようにしてます(キットは首の中心で左右回転するようになっているので) また、あごを大目に引けるように下部裏側の首と干渉する部分を削って調整をしています。

2.首
 キットパーツにもオーラマルスっぽいモールドが入ってますが、ちょっと弱すぎるのでエポパテでオーラマルスを新造しました。
 事前にエポパテで太さの違う紐状のものを作っておき、頃合いに硬化してきたところで首のベースにエポパテを塗りつけて、その上にひも状のパテを張り付けることでそれらしく見えるように作製しました。
 

3.胴体
 元のキットの状態です。これが素組の雰囲気を出している唯一の画像です(笑)
 
 この画像でも、頭部比較でかなり胴体が太いことが分かっていただけると思います。
 とてもこのまま許容するわけにいかないと、ばさっとノコギリを入れたのが泥沼の始まりでした(笑)

 まずは胴体の分断です。胸部と腰に分けました。
 
 ABはどうしても胴体と腰の幅詰め量が異なるので、いったん腰は分離した方が作業がしやすいです。 

 背中側の幅詰めのための分断です。
 腕の取り付け機構などは活用したかったので、かなり複雑な分断をしました。
 
 最外側と中央ブロックで幅詰め量をコントロールしてます。

 未改修の前面側パーツとの比較です。幅詰め量をつかんでもらえると思います。左右各10mm、全体で20mm程を幅詰めしてます。
 

 続いて前面パーツですが、いったん肩側のブロックを切り離しました。
 
 この状態で中央部分とこの切り離した肩側のパーツの内側で幅詰めしてます。

 中央分を分断し、背中側に合わせて幅詰め。さらに肩側のパーツが斜めになるように調整。
 
 上記画像は何度も詰めなおした作業の途中の画像です。最終的にはもう少し横っ腹が斜めになるように調整してます。

 襟もとの調整です。襟が開き過ぎだったので中央に寄せる作業をしました。分かり難いのですが、襟もとは幅詰めの際に切り取らず、下側に切れ込みを入れて、グイッと強引に曲げて中央に寄せてます。これにより出来た胴体側の隙間はプラ板で塞いでます。
 

 9月に開催されたNaGoMo3で、オーラバトラーの模型雑誌作例を手がけられている只野☆慶さんから色々とこのダンバインに対してありがたいアドバイスをいただきました。その中でまず一番にご指摘をもらったのが襟の形状。
 頭部ラインとの一体化を意識するようにとのアドバイス。 確かに頭と襟のラインはバラバラでした。
 そこで襟は最終的に数mmかさ上げしながら、後頭部のラインと自然につながるようにしました。
 
 画像で襟のグレーの部分が作業位置となります。プラ板とエポパテでかさ上げ+ライン変更しています。

 胸部のハッチパーツは開閉をオミットしました。ハッチ開閉とコクピット内部を再現しながらの幅詰めは私の技量では無理(笑)
 開閉機構の部分を切り離し。
 

 切り離したサイド部分はプラ板でカバー
 
 ここは胴体幅の微調ために何度か作り変えてます。

 腹部ハッチパーツも中央部で幅詰め。
 
 画像の向かって右の量だけ切り出してます。

 胴体は何度やっても気に入らず、たしか4回ほど幅詰めの調整で手を入れています。
 胸部のサイドが斜めになるように微調したことと、腰に向かって腹部がすっと細くなるように何度か調整しました。


4.腰
 腰も胴体に合わせて幅詰め。幅詰め量は10mm強でしょうか...胴体の幅調整に合わせて腰も何回か再調整しているので、最終的な詰め量はもう少し多いかもしれません。
 
 腰の前パーツ。
 脚の取り付け機構を生かすために3つに分断し、中央部と左右パーツの切断面で幅詰め。
 

 腰の後ろパーツ。
 ここも脚部の取り付け確保と腰裏のオーラ吸引器(orオーラコンバータ)の構造を生かすために複雑なカットを行い、幅詰め量の分散を図りました。
 もっと簡単に出来たかもしれません。
 

 腰の前垂れ(?)を少し持ち上げるようにライン変更しました。
 
 
 あとは全体に表面で削り込みを行い、ラインが自然に見えるように加工+ダイエットを行っています。

 脚部股関節のオーラマルスには悩みました。今回100%固定ポーズではなく、て多少は可動を残したかったこと(固定ポーズのイメージが固まらなかったため)と、搬送のやり易さを考えて脚部は分離できる様にしたかったことなどから、オーラマルスは従来の1/72のように固定のエポパテでなく、ある程度柔軟な素材での作製を念頭に置いてました。
 色々と素材屋を回ったあげく、ほとんど時間切れでエイヤァーで決めたのが、電気配線保護用のチューブの使用です。脚部との兼ね合いから腰部にオーラマルスを設置し、中空にして脚部の固定軸が通るような取り付けをしました。
 
 画像は作業途中のものです。
 上の隙間はプラ板とエポパテで塞いでいます。


5.脚部
 脚部の問題点は大きく2つ。
 膝の部分がとってつけたようなパーツの組合せになっていて、太もも→膝→脛へのラインが分断しているように見えること。
 もう一つは太ももがやたら太く見えること。

 まずはラインの流れを自然にするために、太ももの膝部分と脛の膝部分を膝の丸みに合わせてプラ板でライン変更しました。
 
 向かって右が実施後。アップの画像ではないので分かり難いですね...

 続いて太もものダイエット。
 段落ちになっている中央の凹みラインを保持しながら全体を幅詰めするため、外側のパーツの貼り付け面で1mm幅詰め。
 あとは内腿にパテを裏打ちして、ひたすら削り込み。
 
 画像の向かって右が幅詰め加工後です。分かり難いですねー このあとも内腿の削り込みはさらに行っています。

 脚の裾ですが、元のキットのままだとこんな感じです。
 
 ちょっと単純なラインで寂しいー

 そこでラインに変化を持たせました。
 
 削り込みでラインを変えてます。また裏からも削り込みをして縁が薄くなるようにもしてます。

 足首は基本的にキットのままですが、脚との接続部分を3mmのアルミ線に置き換えてます。これにより接続軸が外側になるようにシフトさせ、脚を開いたときに足首、爪先の接地性を高めています。


6.腕部
 腕部の問題は大きく2点。2点だけですが、かなり深刻な問題。
 とにかく前腕が太い&手がデカい。
 ダンバインはもともと末端肥大のデザインですが、それにしてもこれは行きすぎだろうと思うレベル(汗)
 
 途中のパーツバランス確認時点。
 
 もう太いのが気になって気になって...

 途中の改修中画像。
 
 斜めから見ても相当太い!!! この太さはキット実物をご覧いただければ良くわかります。ホント太いー(笑)

 表面からの削り込みでどうにかなるレベルでもないので、前腕のてっぺんを切り取って、裏から張り付けることでプラの厚みの2倍程度を短縮することを意図しました。それでもまだ太さは解消せずにそのあと裏打ちして削り込んでるですが...
 
 
 ダンバインの作製の際の思い出は?と聞かれると、多分、胴体の幅詰めと前腕のやすり掛けと答えるくらいに、一時は暇さえあれば前腕に180番でペーパ掛けしてました。
 
 さらに手の裾のラインがキットのままだと単純でパッとしないので、プラ板とエポパテでラインを変更しました。
 
 向かって右が加工後です。


 続いて二の腕ですが、これも太い!
 上部のくびれが出るようにひたすらペーパ掛けを行いました。
 それと、只野さんから力こぶの位置がおかしいので変更した方が良いとアドバイをいただいていたので、いったん力こぶを切り取ったあとで位置変更してます。
 
 まずは切り取り。
 
 
 前方向へ位置移動。
 
 前面から見ても力強さが出るようになりました。 
 
 続いて爪。
 劇中でも活躍する爪ですが、キットはオーラショットの固定に走りすぎて明らかにおかしい形状でした。
 
 鉤状になり過ぎ。

 別パーツを使ったり、プラ板から自作するのも大変なので、爪のパーツそのものを部材として鉤状を改修しました。
 鉤状の部分を画像の下のパーツに入れてあるラインで分断し、上のパーツのように角度を変えて取り付け。
 
 隙間をプラ板とパテで埋めてます。

 こんな感じになります。
 
 
 
 最後に手。これも手こずりました。
 1/60のガンプラの手を持ってくるとゴツゴツし過ぎですし、他に適当なものも無いという状況下で、最終的にはキットの平手を改修して使うことにしました。
 冒頭画像を見ていただければわかりますが、とにかく平手はデカいです。これをバラバラに分解して小型化も含めて改修しました。

 まずは右手。左手に比べて比較的マシな右手(あくまで左手に比べて、です..笑)
 剣を握れる状態で再構築しました。
 関節等々でとにかく分断。
 
 指先は各節で輪切りにして、角度を変えてアルミ線を通してから接着してます。
 親指の付け根も小型化しながら再構築。手のひら、手の甲も小型化のために削り込み。
 

 右手よりさらにデカい左手。同じように各関節、節でバラバラに。
 手のひら側から、手の厚みが半分程度になるくらいに削り込んでます。
 
 指は右手と同じように関節でバラバラにして、アルミ線を通して位置を仮決めして接着。そのあとでエポパテで関節を作りました。
 

 
7.肩
 これも只野さんからいただいたアドバイスで、腕の開口側のラインを変えました。
 キットのままだと凸部分と外周ラインが近すぎて変な感じでした。
 
 プラ板で裏貼りしてエポパテでライン変更してます。
 向かって左が改修後。

 さらに凸モールドのまわりの部分を削り込みしました。これでグッと雰囲気が良くなります。
 
 向かって右がが改修後。


8.オーラコンバーター
 元のコンバーターはとにかくでかい(笑) もとの広い肩幅に合わせてコンバーターの幅も広い!
 

 そのままでは幅詰めした胴体に対して幅が広すぎるので、コンバーターも幅詰めしました。
 
 まずは上部パーツ。
 
 中央の凹モールドはそのまま使いたかったので、真ん中で分担ではなく凹モールドの左右で幅詰めしてます。左右で約10mm強。

 下のパーツ。
 中央のブロックをいったん切り離し、コンバーターを先の幅詰め後の上部パーツに固定したあとで、現物合わせで中央のブロックを幅詰めしてます。
 

 コンバーター取り付け基部はキットのままだとあまりにも貧弱なモールドだったので、市販の丸モールドパーツを組み合わせ、そのまわりをプラ板で覆うことで何となくオーラコンバーター基部に見えるようにしてみました。
 


9.関節のオーラマルス
 腕と脚のオーラマルスはキットのビニールチューブを使いました。
 それだけだと関節の内部機構を隠し切れないので、一回り細いビニール線を持ってきて、取り付けパーツを作製し、脚と腕に仕込みました。
 時間に追われていて画像がありません(汗) 


10.全体
 改修の終わりごろの全体像です。あまり改修部分が目立ちませんねー(汗)

 

 


11.サフ
 


12.塗装
 下地はジャーマングレー。胸部・腹部ハッチと爪はミットナイトブルー。つや消しか光沢かで下地を使い分けました。
 本体の薄い青を最初に作ってます。
 ガイアのホワイトにクレオスの紫を少量、同じくクレオスの色の源のシアンを少量で適当(!)に調色。
 コンバーターの濃い青は、その薄い青に紫とシアンを追加して色味を濃くしています。
 肩と脚凸モールドは同じく本体の薄い青に色の源のマゼンダを投入し、赤紫(というかピンク系?)にしてます。
 胴体の緑はクレオスの緑。ハッチは同じく緑をいったん塗った後で光沢コート。その上からパール系の塗料を吹いて、さらに光沢コート重ねて吹いてます。
 手と足はオリーブドラブとカーキーグリーンを下地のジャーマングレーとの様子を見ながら適当に塗り重ね。
 爪はミッドナイトブルーの下地にガイアのニュートラルグレーⅡを根本を残す感じでグラデーション吹きし、いったん光沢コート。その上からパール系を吹いて、さらに光沢コートを重ね吹き。

 本体の塗装時に太もも、脛、腰など特に下半身のグラデーションを強めにして、パーツの途中に筋が入るようにし、その上から薄めた同色を様子を見ながら吹いて、最後には塗装の切り返しがうっすら見えるようにしてみました。
 本当は、RRメカニクス05号の毒島さんのダンバインの作例(素晴らしい!!!)での塗装関連記事を参考にして、色々な色を置いてから上吹きしたかったのですが、時間が押しているため失敗が出来ないことと、かなりチキンなため、結局は無難な吹き方になってしまいました。
 本人として、下半身のあちこちにうっすらと影が残っているところが血管のように見えるのが気に入っており、やはり毒島さんの手法をとればもっといい表現になったのにとちょっと後悔してます。


■あとがき
 長文になり申し訳ございません。
 もともとはランドマーク的にさっくり作る予定だったメガバインですが、思いのほか気合を入れた作製になりました。
 モデスポ2014のエキシビジョンでは多数の方にこのダンバインを見ていただき、嬉しいご感想、コメントを沢山いただく事ができました。
 本当に作った甲斐がありました。

 30cmクラスの大型モデルは10年ほど前にPGストライクをパチ組した切りですので、本格作製は今回が初めてでした。
 普段はSDや1/72ABなど、10cm級の作品しか作らないので、今回で大型キットの大変さを身に染みて感じてます。体積換算で9倍ですので、表面処理や塗装の大変さは当初の想像をはるかに超えるものでした。 メガモデルをさくっと作られるモデラーさんをホント尊敬します。
 ただ、大変でしたが作製しているときの手ごたえ、出来たときの満足感、見ていただく時のインパクトなど、大型モデルでしか味わえない楽しみも十二分に満喫出来た作製となりました。大型モデルって楽しいなぁー!

 次の機会があるかどうかはわかりませんが、機会あればまた大型モデルにチャレンジしてみたいと思います。

 長文、最後までご覧いただきありがとうございました!

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
Unknown (さまにゃん)
2014-11-30 09:58:40
大型モデルは全体のバランスとるのが非常に難しいと思うけど
見事なベストプロポーションですね  感動です


以前もコメしたけど
逆光の画像がすごく雰囲気出てて好きです
 
 
 
ありがとうございます (ti0719)
2014-11-30 18:52:48
さまさん

コメントありがとうございます!
お褒めいただき嬉しいです。
初の大型モデルでしたが、元のキットの優秀さに助けられてなんとか形に出来ました。
大型のABも楽しいですね。実力と技術があればサーバインにしたてて見たいですねー今は無理だけどw
逆光の写真、自分でも気に入ってます。
 
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