無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

市民農園で、自然農のはじめ方(3)

2009-03-12 00:12:14 | 自然菜園の技術 基本
本日だろう。

二日前、奥歯の親知らずを抜きました。
初日は、大丈夫だったのですが、昨日はつらかった。
あまりに気だるいので、午前中寝て過ごしました。

生えてきた「親知らず」そのままにしておく選択肢もあり、
約7年前には、そのままにしておきました。

しかし、隣の歯を圧迫し、虫歯にもなりました。
そして、抜こうと決意してこう思いました。

ナスの自然に生えてきた枝でも
実を採ろうとすると、剪定が必要な時があります。

今なお、どの枝を残すのが一番いいのか迷いますし、
枝を切らない自然の方がいいと思う時もあります。

今回、自分の歯を抜いてみて、なぜか
ナスの気持ちが少しわかったような気がします。
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【市民農園で、自然農のはじめ方】
≪3≫野良仕事法(栽培&収穫&種まきの三位一体法)

市民農園など、自宅以外の場所に菜園を持つ際に、
身につけておくといいことがあります。
それが、今回紹介する三位一体法です。

1)混作…同じ場所に、相性の良い野菜を同時に植えたり、蒔いたりします。

たとえば、トマトの苗を2本定植する場合、
①トマトと一緒に、九条ネギを同じ場所に植えます。
②そして、支柱を立ててしまいます。
③トマトの周りに、バジル・イタリアンパセリの小さな苗を植えます。
④そして、トマトとトマトの株間に、落花生の種を蒔きます。

同じ日に、同じ場所に、①~④の野良仕事を行います。
一見大変そうですが、後日以下の様に収穫できます。
①トマトの実が青いときに、わき芽をとります。
同時に、バジルの収穫が始まります。落花生も芽がでます。
②トマトが色づいてくる頃、バジルとパセリが収穫でき、
株下は、落花生で覆われてきます。
③トマトの収穫が終わる秋口には、
バジルの種が自家採種でき、
落花生も収穫でき、九条ネギも葉ネギとして何回か収穫できるでしょう。

市民農園のような狭い畑でも、
相性の良い野菜を一緒に植えることで、
様々な野菜が時々に収穫できますし、土も豊かになります。

2)間作…時期をずらして栽培することで、リレー方式で、
様々な野菜が、連続栽培できます。


たとえば、トマト予定地の周りに、
①前年ニンニクを植えます。(トマト定植位置の20cm四方に)
②5月にトマトをその中に定植。
③7月ニンニクを収穫後、キャベツを定植。
④トマトの収穫後、株下でキャベツが収穫できます。

トマトはニンニクのお蔭で、病気を予防でき、
トマトの株下で、キャベツは日陰で育ちます。

3)輪作…野菜の異なる科を交互に栽培することで、
土の疲弊や、連作障害を抑える作付。


たとえば、トマトの輪作体系として
①初年度は、トマトを植えます。
②トマトの収穫後、麦を植えます。
③翌年の7月、麦の収穫後、大豆を植えます。
④3年目にはキャベツを植えます

このように、
トマト(ナス科)→麦(イネ科)→大豆(マメ科)→キャベツ(アブラナ科)
を回すように栽培します。

土にとって、単一の栽培は、不自然なので、
いろいろな科の野菜をうまく組み合わせることで、
土を育て、野菜を栽培することがミソです。

つまり、三位一体法のポイントは、
野菜の混作・間作・輪作をうまく組み合わせ、
野菜同士がケンカせずに、「もちつもたれず」の関係で、
栽培します。

その関係性は、自然草が春にハコベ、オオイヌフグリ、ナズナが共生し、
夏は、チカラシバ、エノコログサ、アカザが切磋琢磨しているような
多様性であり、調和がとれている。

そんな自然草の関係性を、
野菜同士でとれたらと思います。


市民農園は、狭く、規制も多く、草も生やすと嫌がれます。
そこで、様々な野菜や牧草(赤クローバー・エンバク)を生やし、
多様性を自然界にならって作ります。

種を蒔いて、収穫し、自家採種する営みを、
普段(不断)の中で行う。

是非、市民農園をさまざまな野菜が共に育つ
パラダイスにしてみてください。


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家庭菜園をはじめたい人、無農薬栽培を学びたい人、
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『無農薬栽培 プランターで野菜作り』4/25(土)13:30~16:00
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491211.html

『美味しく簡単に無農薬・家庭菜園の法則』4/22~6/10
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491207.html

『無農薬栽培 コンパニオンプランツ』5/23(土)13:30~15:30
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491230.html

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090-1651-5743代表山本まで

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