無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

土壌分析に基づいた「苦土石灰」で荒治療。

2011-03-07 11:36:30 | 自然菜園スクール
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本日、


昨日のうちに、野良仕事しておいてよかったです。

今日起きたら、一面真っ白。15cm位は一晩で積りました。


昨日(雪が降る前)、非常に珍しく苦土石灰を使った荒治療に入りました。
自然観察を基本に自然農法を勉強してきましたが、最近土壌分析も勉強し始めました。
というのは、全く畑でなかった場所を農地にした際に、いきなり自然農法でやってもなかなか育ちが悪く、
科学的な視点からも土というものを勉強しようと思ったからです。

去年完熟堆肥を入れ、緑肥を育て鋤きこんでから、大豆を育て実なりが悪かった畑があります。

草の生え方から、野菜を育てるのにいまひとつでした。
調べてみると、去年よりはカルシウム、マグネシウムの値が倍になっていました。
ところが、強酸性pH(H2O):5.08で、

塩基飽和度:38.5
カルシウムmg/100g:150
マグネシウムmg/100g:24

と野菜を栽培するには極端にカルシウムやマグネシウムなど不足しているため今回荒治療をすることにしました。

土壌診断に基づいた緩衝能直線をまず調べてもらい、
1㎡で深さ10cmの土壌のpH(KCl)を5.6にするのに必要な石灰苦土の量は530g/㎡必要だとわかりました。


苦土石灰は、有機JAS認証の取れる有機資材です。

主にマグネシウム、カルシウムを含んだ穏やかな石灰で、入れる量は、土壌診断に基づいた緩衝能直線があるとある程度正確に予測できます。

今回のような強酸性土壌で、塩基飽和度が極めて低い農地では、
まず、土壌を中性し、塩基飽和度を満たしてあげる必要があります。

強い酸性土壌で、塩基飽和度が低いと野菜が育たないだけでなく、有機肥料を投入しても効果が低くなってしまうからです。

今回のように、土壌診断に基づいた緩衝能直線から苦土石灰の量を予想し、一回ドカッと投入した後は、
5年~10年ほど苦土石灰を用いなくても土は落ち着いてくれます。

人間でいえば、基礎体力をつけるために最低限の基礎的な筋トレをするようなものです。
人間同様、無茶な筋トレ(苦土石灰)はお勧めできません。



20㎏の苦土石灰を均一に撒くために、袋を畑に配置します。


風向きを考えて、均一になるように撒きます。
今回は、粉末の苦土石灰を使いました。


全面真っ白です。
これだけ見たら、本当に大丈夫かな~と思ってしまいます。


トラクターを使い、撒いた日に深さ10㎝程度苦土石灰を鋤き込みます。

もともと造成畑で、山土を入れて生け花用の桜の木を育てていただけあってまだまだ畑とはいえないので、
今回のような荒治療をしました。

土壌診断数値が悪いからといって、足りない分を補えば、すぐに自然農法できるわけではありませんが、
これから土壌診断を参考にしながら、野菜が素直に育ってくれる良い畑(野良)にしていきたいと思います。

1週間後には、有機肥料を鋤き込み、改めて3月末に土壌診断してみるつもりです。
勘と経験、そして土壌診断を学び、未だ未熟な自分をこの土と共に育てていきたいです。


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8 コメント

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土壌診断やりたいです。 (モリアオ41)
2011-04-23 08:37:16
こんにちは。
今年、田んぼを借りて、肥料設計をどうしようかな、と思ってたところです。
一度、土壌診断やって考えたいです。

どこに頼めばいいか教えてもらえませんか?

そこの田んぼは穂高のど真ん中にありながら、20年以上、無農薬有機農法で作っていた田んぼなので、大事にしたいと思ってます。ますみ
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2011-04-23 10:32:14
モリアオ41さんへ

よい田んぼをお借りできてよかったですね。

田んぼの土壌設計ですか。

簡単なものであれば、近くの(K)ホームセンターで、500円のものもあります。

田んぼの土壌分析は、畑とかなり違い私も勉強中です。

一ついえるのは、田んぼは水と太陽が一番のご飯です。

20年以上有機農業でやっている田んぼであれば、今年無肥料で栽培してみて、

様子を探ってみるといいと思います。

今からヘタに、肥料などを施すと、全て草に流れ、草を増やすことになるからです。

今まで田んぼをやっていた方にいろいろ聞けると一番です。
返信する
ありがとうございます。 (モリアオ41)
2011-04-23 20:48:26
お返事、ありがとうございます。

簡単なキットで測定しといて、来年のと比べたりできるといいなぁ、と楽しみになりました。

また、報告したいとおもいます。 ますみ
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2011-04-24 00:13:14
ますみさんへ

そうですね。
お米の葉の色と、食味の変化も同時に見ていくと面白いですよ。

報告楽しみにしております。
返信する
苦土石灰どこで買えますか? (チェリー)
2014-03-24 18:39:40
こんにちは。
有機農法でも使える苦土石灰を調べていて竹内さんのブログにたどり着きました。

粉状の苦土石灰はどこで買いましたか?
私は松本に住んでいます。近くで買えるといいのですが。

ネットでも買えるのでしょうか?

質問に答えていただけるとうれしいです。
よろしくお願いします。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2014-03-25 04:01:31
チェリーさんへ

そうでしたか。
意外と身近で、カインズというホームセンターに、売っていました。

粉の方が、粒に比べ即効性があるので、用途に合わせて選ぶといいと思います。

うちの土の場合、土壌診断に基づいた緩衝能直線をまず調べてもらい、
1㎡で深さ10cmの土壌のpH(KCl)を5.6にするのに必要な石灰苦土の量は530g/㎡必要だとわかりました。

平均的には、PH1上げるのに、石灰苦土の量は100~300g/㎡と言われていますので、いきなり最大値入れるのではなく、少しずつ投入し、実際にPHなどを計って、足りなければまた足すようにしてください。

PH7を超えると、土がアルカリ化してしまいかえって野菜が育てにくくなったり、ジャガイモのそうか病など病気の発生を高めてしまい、一度上げてしまったPHを元に戻す方が大変なので、気をつけてください。
返信する
カインズですか! (チェリー)
2014-03-25 06:46:56
竹内さん

さっそく質問に答えていただきありがとうございます。

カインズで売っているんですね。
よく行くホームセンターです。本当に意外に身近なところにあるんですね。

緩衝能で必要な苦土石灰の量は調べてもらいました。
確かに多く投入してしまうほうが大変ですね。
注意して作業をします!

悩みがスッキリしました。
本当にありがとうございます。

カインズに行ってきます!

返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2014-03-25 07:31:46
チェリーさんへ

どういたしまして。最近ご指導させていただいている生徒さんの多くは、pHが高すぎる傾向にあります。

必ず、使用する前の土壌分析と使用後の経緯を調べる必要があると思います。

また何かございましたら、ご質問お願いいたします。
返信する

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