無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

タマネギの自家採種(人工交配)

2017-07-01 06:45:59 | 自然菜園スクール
本日1日、の予報。




今日は、自然菜園スクールの自然菜園入門コースの開催日のため、前泊で安曇野地球宿さんに泊まっております。

ときどきバケツをこぼしたような雨で、朝方目が覚めました。


4日前は、雨が全く降らないこと10日以上だったので、エダマメを中心に、どうしても水が欲しい野菜たちにたっぷりと水をあげたのが嘘のようです。

青いホースには、無数の穴がいており、灌水ができる優れモノで、家庭菜園用の物なので、現在使用して、最小限の水やり出最大限の効果が出る有効活用の方法などを検討しております。




写真のようにエダマメは、花が咲いている時期から、水を異常に好む野菜なので、この時期に干ばつだと空莢など実の太り期待できなくなので、水やりをやる時はたっぷり1週間分という補いを行ったほどです。

5年前までの自然菜園スクールでは、原則むやみな水やりは禁止事項だったのに、
現在では、水のやり方を丁寧に教える必要が出ているほどの天候異常です。

人が無暗に地球で現代的な暮らしを行ったツケともいえるので、今後の生き方が孫の世をつくるでしょう。心して生きなければと思います。




先日雨が降る前に、岩津系ネギの自家採種用にネギ坊主を収穫し、現在陰干ししております。





リンゴの苗を育てている雨よけ支柱の脇に、
実は、タマネギの自家採種用の株が育っております。


タマネギの開花は本来原産地では、乾季なのですが、
日本はその時期、梅雨にあたるので、そのままでは雨にぬれて種採りができません。

そこで、雨よけが必要になるんです。




開花中の晴れた日に、優しくタマネギの花を触ると手に花粉がつきます。


その花粉を次々に他のタマネギに付けていくことでいくことで、受粉を助けてあげます。

タマネギは基本他家受粉で、虫が花粉を運んでくれるのですが、梅雨時期なので、虫が来れないことが多く、手による人工授粉が効果が高いです。

タマネギの自家採種は、その点でも難しく、ここ5年でようやく安定して採れるようになってきました。

最近の交配種(F1)のタマネギは、不稔(雄花が咲かない)による交配が多く、タマネギの球根を植えても花が咲きにくいは、ニンジンのF1同様です。


うちでは、試行錯誤しながらタマネギの自家採種を行ってきました。
まだまだ課題は多いのですが、少しずつ進歩してきております。

今日はこれから午前中入門コース、午後入門・実践共通の小麦刈りの予定ですが、天気次第といった感じです。
天気に左右されず、天気を味方にできることをやるのも大切なことですので、今日はその点を伝えたいと思います。



2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25

18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」

7/5(水)― 梅雨の草対策、夏野菜の種まき、ニンジンの種まき
8/2(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ

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8 コメント

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いつもお世話になっております。 (石黒匠)
2017-07-02 13:33:39
タマネギの採種とは関係ない質問をしますが。

① 1㎡から始める自然菜園著書にある、サツマイモ・エダマメ・ゴマの2度目の栽培中ですが、約1.5ケ月前にそれぞれ定植・播種し、サツマイモ・エダマメは順調ですが、案の定、ゴマの発芽は見られず、前作の大麦が新たにどんどん再生しています。
このゴマの成長を阻害?していると感じる大麦の処置は、単に生えては刈りその場に草マルチとして利用し続ければ良いのでしょうか?
ゴマは発芽しずらいと聞いていますので、トレーで芽だししたものは、準備出来ております。取り合えず、まだまだ生えて来る大麦を、ゴマを定植する前に深めに鎌を差し込む様にして除去し、ゴマを植える場所を確保してみようと、考えてはいます。

もう一つは、
② 1㎡での、エダマメを混植するパターン、いろいろありますが、例えば中央にエダマメ両脇に二十日大根・コカブの場合などの場合でも、勿論、中央の草マルチは欠かさず積み上げていかなければならないのでしょうか?
此方の、勘違いかも知れませんが、田んぼ畦などでエダマメを育てる時には、しっかりと草マルチをし続け(大量に栽培する場合)、1㎡の他の野菜を主として生育させる為の脇役としての混植エダマメの場合は、徹底的な草マルチはしなくても良い! と言ったイメージを持っています。
今は、手が回らない事を、こじつけにして^^! 表面が乾燥しない程度の2回くらいの草マルチしか施してありません。
全、15種類ほどに根粒菌の働きを期待してかなり多くの畝にエダマメを利用しています。現実的には、全てのコンパニオンプランツの草マルチを敷き詰める事を月2~3回としても、かなり草・緑肥の量を使い果たしてしまいますね。


以下、現状報告になります。

実際の野良仕事の中身は、半分近くは畝に開いた穴埋めに費やして来てます。3か月間は、続けていましたが、今月に入り育っているものには影響は少ないと判断し、穴埋めはこれで止めています。

自然な環境に近づきつつある中、ネズミを退治する直接的な行動は、もう、止めます。

あとは、ヘビ塚で飼いならし始めているヘビの存在・働きに期待します。💦 ^^!
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ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-07-03 06:56:18
石黒匠さんへ

そうですね。

①大麦(タネ)を収穫すれば、再生はないのですが、中途半端な時期に生長点よりも高い位置で刈り取ると、再生します。

若いうちに絶やすために刈るのであれば、地際ギリギリで刈れば、さすがにこの時期絶えると思います。

ゴマの直播は、確かに難しいかもしれませんね。ゴマが出るような種まきができるようになると、種まきの基本はマスターしたといってもいいかもしれませんね。

菜園プランは、次の作物とスムーズに移行(間作)するのが、上作です。

となると、次回は、大麦の位置もゴマを植える、播くことを考えてその場所を空けて準備して、大麦を育ててみてください。

②4月の見学会で申し上げた通り、「作業」と「野良仕事」の違いを考えてみてください。

草を敷いていくことは、「作業」ですね。
作業効率でいえば、野菜や草を無視してでも、如何に効率的に、少ない回数で楽にするのかが、考えの根本になります。

それに対して、「野良仕事」は、「野を良くすることに仕えること」ですので、野菜と草のバランスを観て感じながら、野菜の気持ちになって行う仕事です。

そうなると、野菜の生育と草の生育を見ながら、野菜の周辺に生えている草をどのように刈って敷いてあげれば、野菜の根が葉が良く育つかイメージしながら行い、

今野菜は、どうしてほしいか、野菜の生育を見ながら、もし草が周囲(畦や緑肥mixなど)にまだあれば、どの野菜が今一番草マルチで応援(補って)欲しいかを考えて行います。

例えば、エダマメであれば、花が咲く時期には、たくさんの水が欲しいものですから、それまでに草マルチをしっかりして、あげることで、エダマメの生育が良くなり、根粒菌などもよく働き、その結果、周囲の野菜もよく育つようになります。

コンパニオンプランツとは、共栄植物であり、一緒に育つ学友、パートナーといった存在なので、お互いによく育つような関係ができるような草マルチがあります。

お金(草マルチ、養分)があれば、パートナー(コンパニオンプランツ)ともよく育つのではなく、お互いが良く育つような関係になるような、草の刈り方、水のあげ方、お世話の仕方があり、その上で草マルチ(お金)もあればなおいいというもので、草マルチ(お金)だけで解決しようとすると大変ですよ。

本当の野良仕事をマスターすると、草をむやみに刈って敷かず、野菜の根を育てながら、草も余地で育てながら、身近な草で十分野菜が育つので、余った草は、通路にでも敷くと、さらに通路の緑肥mixも再生が速く、結果的に、緑肥mixの草マルチもでき、結果的にすべてがうまく行きます。

③ご報告ありがとうございます。
穴埋め御苦労様でした。穴埋めしてもネズミは賢くなるばかりかと思います。

例え話ですが2人の胃が痛い方がいて、
1人は、「胃が痛い⇒胃薬を飲む、それでも胃が痛い⇒消化しやすい食べ物を食べる⇒結果胃も弱くなり、胃薬も効かなくなり、もっと強い薬が必要になり、⇒その副作用で腰が痛い」という話を思い出しました。

2人目は、「胃が痛い本当の原因(ストレス)で、暴飲暴食に走り、その結果胃が痛くなっていることに気づき、生き方(働き方)や自分自身の器を大きくして、ストレスにならない自分や、もっと自分らしい生き方をすることによって、人生楽しくなって、その結果、ストレスを感じていた時代に感謝できるようになった」

ネズミは、野菜がある限り、それをエサに、草マルチが巣穴を隠し、隠れ蓑に、夜な夜な暗躍することでしょう。

ネズミとは、根に住む(ねすみ)からきている言葉で、暗躍が得意です。

自然界ではヘビは、ネズミを絶対に絶やしません。なぜなら、ネズミを絶やしてしまうと自らのエサをなくし、自滅する道だと知っているからです。

ネズミを直接的に退治(殺鼠剤など)しても、本当の原因がなくならない限り、残念ながらその結果は見えております。

見学会の時点でお話ししたことが伝わらず残念ですが、予想が外れ、ネズミの被害が周囲に広がらないことを祈っております。
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回答ありがとうございました。 (石黒匠)
2017-07-04 10:44:25
まだまだ、しっかりと野菜の生育と向えていない様です。痛感!

このコメント欄には書ききれないないですが、あらゆる手立てを試しながらネズミ対策を施して来たので、ある程度は、ネズミが拡大し続けている可能性は低くなっている様に感じ、夏・秋野菜が終わるまで様子を見てみます。

その後は、畑の設計図?野菜の配置が良いとは言えないので、本格的な冬を迎える前に、広範囲に深耕も含めチャレンジする予定ではあります。

ご指導ありがとうございました。
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コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-07-05 07:11:16
石黒匠さんへ

そうですか。私は色々な経験や先輩たちの話から、鉄は熱いうちに打てと申しまして、ネズミ対策は、ネズミの被害が出ない内に行うことで、被害が拡大中には抜本的な行動と3年後を見据えた体制にすることが望ましいと思っております。

被害が拡大中に無暗に野菜を育てると、取り返しの効かない結果になることを知っているだけに、申したまでです。

その「あらゆる手立てを試しながらネズミ対策」で、もし結果が良くなったら、包み隠さず是非公表してくださいね。

一番良くないのは、自分勝手に増やしたネズミたちを殖えてから耕して、自分のところは一時的によくなったけど、そのネズミの群が周囲に移動しただけで、周囲の被害が出たり、また翌年帰ってきたりすることですので、大きな視野でやってみてください。
殖やしたくて殖やしてはいないはずのネズミたち、だが地下で殖えているだろうネズミたち。

無事越冬したネズミは、春殖え、夏秋は野菜以外にもエサが多いので、野菜の被害が少なく、その間殖えつづけ、晩秋から冬にかけて被害が顕著になって、また越冬します。

農業はタイミングが命です。自分のタイミングも大切ですが、自然の流れ、野菜や草、そこに住む流れに合わせることが何よりです。

結果がすべてなので。

ハタネズミの生態の一部をご紹介するのでご参考までに
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%8F%E3%82%BF%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F
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感謝しています (福島県在住主婦)
2017-07-05 10:18:16
無農薬無化学肥料の菜園2年目です。竹内先生のスクール行ってみたいのですが、介護もしているため遠くていけません。本とブログをバイブルにして日々励んでいます。そういう者もいるということで今後も情報提供楽しみにしています。
うちの畑だけ草ぼうぼうで、これで良いのかと思っていましたが竹内先生のピーマンたちの周りもぼうぼうしていて安心しました。
これからも、野菜や自然の気持ちを感じられるよう日々頑張りたいと思っています。草マルチひとつとっても、やり過ぎては行けないんですね!どおりで腐るみたいになってしまう時といい感じに発酵する時がありました。奥が深くてまだまだまだです。頑張ります。情報いつもありがとうございますm(_ _)m
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コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-07-05 23:49:44
福島県在住主婦さんへ

そうですか、お役に立てて良かったです。

草ぼうぼう、月一の教室なので(笑)

基本の草マルチから、実際に伸びてしまった草の対応(お世話の仕方)を生徒さんと一緒に学んでおります。

8月になり、本格的な暑く乾燥する時期に、野菜の株下や周囲の草が余り伸びなく、野菜が生き生きしていたら草マルチは成功だったといえます。

遠いですが、このブログや雑誌、書籍など是非参考してみてください。
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回答ありがとうございます。 (石黒匠)
2017-07-10 12:34:50
ハタネズミの件ありがとうございました。

まだまだ脇が甘いですが、もっと突き詰めて野菜に害を与えるものについて学んで行きます。

ある程度の共存も含め、自然環境を崩さない方向でコツコツと野菜を育ててみます。
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コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-07-11 07:01:35
石黒匠さんへ

そうですね。難しいところですね。

草もネズミも自然なもので、増えるときは増え、数年後に安定しますが、放任では野菜が育つ環境で安定はまずないと思います。

野菜は育てたいと人間が思っているものなので、手を貸す(栽培、お世話、野良仕事)が必要で、どの程度行うと、自然と共生できるかが腕の見せ所です。

私は、草とネズミとはすみ分け、野菜が自然に育つ環境を育て、共存するにはどうしたらいいのか腐心しております。
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