無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

太陽温熱養生処理(太陽熱消毒)

2019-05-30 11:31:43 | 日々の自然菜園
自然菜園スクール2019 開催中~単発体験参加できま~す。 



本日、

いよいよ田植えも終え、今日から本格的な夏野菜の定植準備。

その前に、先日の雨の前に行っていた特殊処理のつづきをやりました。







現在の自然果樹園は、3年前まで重粘土の田んぼでした。
そこで、セスバニア、クロタラリアなど夏の緑肥作物の力を借りて、2年かけてライ麦が1.5mまで育ち、しかも雨の降った後水たまりもできない果樹園改良しました。

5~10年の研究テーマは、元田んぼの
①無農薬田んぼ化
②菜園化
③果樹園化


です。つまり、耕作放棄地ややりきれない田んぼを如何に、無農薬・無化学肥料で自然農法の田畑として継続して行えるように改良できるか研究しております。

一応①~③のセオリーは成功し、他の地域でも成功の報告が来ているので、
今度は、異なる方法で元田んぼを菜園や果樹園にできないか、さらに模索研究中です。

その一環として、今回元田んぼから果樹園になった場所を菜園化「タマネギとニンジンの専用区」にすべく、
春先に教わってきたBLOF理論を実践して、効果の検証をしてみようと思っております。

前処理として、バッドグアノ100g/㎡貝化石200g/㎡、クン炭2ℓ/㎡を鋤きこんでおいてから、落ち葉とワラで造った中熟酸性堆肥を3ℓ/㎡を友人と撒き、そのあと米ぬか2ℓ/㎡を撒いて、鋤き込み、夜間に降った大雨でしっかり潅水しておきました。






雨でたっぷり水分を含んだ畝を整形。

ビニールマルチを張る際は、特にきれいに畝立てする必要があります。
※ビニールマルチをしない不耕起の時も、しっかり畝立てします(笑)




畝の上の土の硬さを見るテストで、平均30㎝位刺さりました。

耕して、畝立てした分だけ刺さった感じで、かなり硬かった印象です。

今回の、太陽温熱養生処理(別名:太陽熱消毒)で、どれくらい団粒構造を発達させ、土を深くまで柔らかくできるか楽しみです。

元田んぼは、硬盤層や鋤き床層など水を貯めれる構造になっており、セスバニアなどで穴は開いていますが、まだ硬く、果樹ならOK。
野菜の場合まだまだといった感じです。





8ℓジョウロ4杯分のえひめAI2希釈液を散布して、さらに水分量を高めつつ、

今回のえひめAI2は、スペシャルで、造ってから3日目の超元気のものを基本に、熟成させたものも配合し、太陽温熱養生処理効果を高めます。




久々の透明ビニールマルチ張り。

実は、先週学研さんの「野菜だより」の夏野菜の水管理、温度管理がラクラク育苗法の取材でもビニール張りをしており、
今年はビニールマルチを久々に買いました。

太陽温熱養生処理のビニールは、穴をあけないので何回も使えるので、大切に使いたいですね。




まずは、隙間なく張って毛細管現象を促す、鏡面張りがビニールマルチの基本なので、一人で工夫しながら、土を置きながら行います。




今回のBLOF理論の「太陽温熱養生処理」の要点は、ビニールマルチで密閉がミソなので、
妥協なくとことん行いました。




長野の本日の最低気温10℃。最高予想温度26℃の状況で、午前10時半、張ってから1時間位で、

中も外も30℃を超えてきました。
土の中は、60~70℃にも達し、積算温度450~900℃にしたいので、30~60日この状態でキープしていきます。

長野の場合、7月のニンジンの種まき、この時期に仕込んで置き、9月のタマネギの定植が待ち遠しいです。

★太陽熱養生処理★
しっかり行えば、期待できる効果
1)土壌団粒形成が促進され、土壌中の根張りが向上する。
2)光合成が盛んに行われることで作物の繊維が強化され、病害虫抵抗性が向上する。
3)また、前作で生き残った病害虫やこれから発生する病害虫をもとから断つことができるため、病気が発生しにくい高品質・高収量の作物を栽培することができる。
4)さらに雑草の種子を死滅させることで作業効率を上げることができる。

久々のマルチ張り1本25mで、農家さんの大変さやビニール資材を使うことに関していろいろ考えてしまう機会でした。

毎回行う処理ではないので、最初で最後になるようにしっかり処理し、その後は、タマネギ、ニンジンたちに自分たちのための土づくりを連作で行って行きたいと思います。




自然菜園スクール2019 募集中~ 


千曲市戸倉創造館で
『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。
★次回6/13(木)テーマは、「草と虫の種類別対策」です。


場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


◆◇◆お知らせ◆◇◆

2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」

毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。

6/ 5(水)-「ピーマンのコンパニオンプランツ」「トウモロコシのコンパニオンプランツ」

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
コメント (8)
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