鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

新社会人の意識調査から

2018年04月04日 | 議会活動

平成30年4月4日(水)

 

 史上最高の就職率といわれ、新卒者にとっては売り手市場の就職環境で、新社会人となった皆さんは、現在どのような思いでお過ごしでしょうか。

 どのような時代でも、全てが満足いくような就職はあり得ないことでしょうが、売り手市場と聞けば、多くの新人が期待通りかそれに近い就職先に就いたのではと羨ましくさえ思えます。

 

 今朝、朝食の時に視ていたワイドショーで、「就職先の満足度は」という、入社式が済んだばかりの新社会人への街頭インタビューが紹介されていました。その結果は、満足度では30%台が多く、いずれ転職の可能性についても意見を述べるなど、予想外の反応に驚きました。

 そのほかにも、私にとっては理解しにくい意見も見受けられ、ワイドショーなのか、多くの社会人がそうであるかのように強調された演出内容に、戸惑いを隠せませんでした。

 

 私が社会に出た当時のことは余り参考にならないと思い触れませんが、最近、どのような新社会人の意識調査が行われているか、ネット上ではありますが、信頼のおけそうな調査がないか調べてみました。

 

 その中から、KDDI(株)が3月1日に発表したニュースリリースのなかから紹介したいと思います。タイトルは、「新社会人の不安と起床に関する意識調査」です。

 今年度に新社会人を迎える男女400人を対象として、新社会人が抱える「社会に出るにあたっての不安」や、「新生活を迎える準備」について調査したもので、同じ質問を社会に出て10年以上経過した400人の男女に質問して得られた回答とを比較しています。

 「社会人になると今より68分早く起きないといけない!? 新社会人の3人に2人が『早起きに不安』と回答」と特記され、今朝のワイドショーのインタビューでも同じような不安を訴えていたのを思い出しました。

 

主な調査結果は以下の通りです。

1.昔の新社会人に比べて今の新社会人は、新生活に全ての項目において「不安なこと」が多い傾向。

2.新社会人の約3人に2人が「毎朝しっかり早く起きられるかどうか」を不安に思っている。

3.新社会人は、社会に出たら今より1時間以上早く起床しないといけないことが発覚。

4.入社前の3月は「早起きの練習期間」、新社会人の約7割が「早起きの練習が必要」と回答。

5.約6割のベテラン社会人が「仕事ができる人ほど、朝も規則正しく出社」と思っている。

6.スマホで起床している新社会人が約8割。ベテラン社会人も7割がスマホに頼っている。

7.やはり、「起こしのプロ」は「母親」だった。

 

 ひがみっぽい見方と思われるかも知れませんが、就職氷河期といわれた時代に就職した人に同じ質問をしたら、どのような結果になるのか興味津々です。

 終身雇用制度は崩壊し、生涯に複数の職に就くことが当たり前の時代となりつつあります。しかし、転職時は案外厳しい環境になるのではと予想しています。それは、現在が好景気にあって新卒者の売り手市場であるにもかかわらず、転職には本人も企業も要因は様々で大変苦労しているように思えるからです。

 人材不足が深刻な時代となり、新社会人とベテラン社会人の就職状況を見ていると、何か複雑な思いがします。

 

 なお、社会人の不安について問う質問の回答結果にも興味深いものがありますので、詳しくは、下記を参照して下さい。

  http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/03/01/2981.html

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