鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

我が町のプロサイクルチーム

2023年11月30日 | 議会活動
令和5年11月30日(木)

 富士市には2020年に設立されたプロサイクルチーム「レバンテフジ静岡」があります。2020年と言えば東京2020オリンピック・パラリンピックの開催(実際にはコロナのために翌年開催)の記念すべき年で、この時の自転車競技における開催会場が本県だったこともあり、その縁があったとも言えます。本県もオリ・パラのレガシーとして「サイクリストの聖地」を目指すなかで、その底上げを図っているともいえます。

 この度は、毎年開催されている1年間のレース結果を振り返る「シーズンエンド報告会」が開催され、選手やそれをサポートするスポンサー、市民ファンなどが集いました。


(報告会の様子)

 4年目となる今年は、多くの大会で好成績を残し、全日本大会でも個人で4位になるなど、また、外国人選手もモンゴルやデンマークなどから来日してチームに加わり、特に自転車王国と言われるEUからの来日選手は、日本の選手に大きな刺激となっているようです。

 年間10回近く開催されるロードレースですが、全国で、あるいは海外でのレース参加もありますが、私がチームの力走を間近で見る機会は1回だけです。今年が2回目となった3月、富士市内の市街地をレース会場に開催された「富士クリテリウムチャンピオンシップ」は、沿道に2万人もの観戦者が全国から集まったという報告もあり、沿道で間近に観戦して自転車が走行する度に「風圧」を感じる臨場感は感動ものです。

 レバンテフジ静岡設立においての活動方針に基づき取り組んできたのが、「自転車文化の普及」であり、県東部から広げていこうというものです。メジャーなスポーツではありませんが、自転車の魅力はスポーツとして、健康増進のため、環境に優しい移動手段としてなど普及は広まっています。もう一つの大きな取組は、まちづくりへの参加で、農業体験や各種イベントに参加し、市民とともにいい汗をかき、まちづくり応援団として活躍しており、マスコミに取り上げられる機会も増えています。

 県内各地では、種目を問わずプロスポーツチームの誘致に大きな関心を示しています。しかしその実現は決して簡単なものではありません。その意味ではプロチームであるレバンテフジ静岡が我が町に存在することは、誇りであると言えます。今後も、市民応援団の1人として、彼らの成長を見守っていきたいと思います。
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農村サステナブルフォーラムの開催

2023年11月29日 | 議会活動
令和5年11月29日(水)

 このほど、静岡市のグランシップにて、「ふじのくに美しく品格のある邑『農村サステナブルフォーラム』」が開催され、国内外の講師を招きその取組についてお話を伺いました。




(フォーラムの様子)

 この催しは、本県が東アジア文化都市2023に指定されていることから、その協働プログラムとして開催され、農村の自然と調和した暮らしや農業等の生産を通じた美しい景観、五穀豊穣を祈る伝統文化等の農村の魅力を国内外に発信し、美しい農村景観や地域づくりに参画を促すことを目的に開催されました。

 本県が進める「ふじのくに美しく品格のある邑づくり」とは、農地や景観、地域に伝わる伝統文化等の地域資源を保全、活用し、次世代に継承する活動等を「美しく品格のある邑」として登録し、情報発信や知事顕彰を行うとともに、「環境」「社会」「経済の持続性が確保された「持続可能な農山漁村づくり」に向けた支援を行う事業です。

 開会式に続いて顕彰式が行われ、県内の3地域での取組が知事顕彰、さらに3地域の取組が連合奨励賞を受賞しています。




(地元「大淵笹場」が知事顕彰を受賞)

 知事顕彰の中には、私の地元富士市大淵地区から、「大淵笹場」が選ばれ、「地域で守り、世界へ発信 日本を代表する『茶園と富士山』の原風景」と題した取組が受賞しました。毎年5月に「大淵笹場茶まつり」が開催され、新茶が芽吹く広大な茶畑と障害物のない富士山との景観は、誰もが一度はどこかで見たことがある、まさに日本を代表する景色です。
 私も毎年、この茶まつりに参加させていただき、この景観を求めて県内外から多くの見学者がカメラを携え訪れており、この様子は私のブログでもお伝えしていました。
 茶まつり以外でも、この景観を求めて海外から訪れる人も多く、インターネットなどを通じ、ここの魅力は世界に広がっています。
 この景観を守り維持するための地元の方々の並々ならぬ努力は、私もこの取組の当初から関わってきた1人として、この受賞を心から喜び、授賞式のために訪れた代表者とも、これまでの努力が報われたことに敬意と感謝を申し上げました。

 基調講演では、公益財団法人地球環境戦略研究機関理事長で本県の「ふじのくに美しく品格のある邑づくり推進委員長の武内和彦氏が、「美しく品格のある邑づくりから見える農村の可能性」についてお話を伺いました。


(基調講演)






(海外事例報告)

 事例発表では、中国、韓国、ケニアからそれぞれ参加した講師が講演し、中国からは「農業遺産の保全が美しい村の建設に貢献:中国の経験」と題して。韓国からは「東アジア文化都市を通じた持続可能な農村景観 韓国における3事例」、ケニアからは「世界農業遺産(GIAHS)の農村:グローバルな美しさ、静謐(せいひつ)さ及び持続可能性」について、それぞれ講演をいただきました。

 農業が目指すべき姿を改めて学ぶ機会でありましたが、現実には農業の衰退や荒廃農地の増加など、厳しいものがあります。さらに農業を継承する担い手の確保など、課題の多い分野でありますが、美しく品格のある邑づくり実現のため、しっかりと取り組んで行きたいと思います。
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看護専門学校の学園祭

2023年11月28日 | 議会活動
令和5年11月28日(火)

 富士市立看護専門学校の学園祭にお声がけをいただき、初めて訪れました。学園祭はコロナ禍により一般公開されていませんでしたが、4年ぶりの開催となったようです。3年教育であるため、在校生は誰も今回のような学園祭を経験した人がいません。準備には大変だったろうと想像がつきます。

 地元にある公立の看護教育施設でありながら、公私ともに訪れたことがありませんでしたが、学園祭を通じて施設内容やそこで学ぶ学生との会話、また訪れた市民の反応などを知る機会となり、有意義な時間を過ごすことができました。

 富士市立看護専門学校は平成5年に設立され、看護師の確保が困難と言われている現状においては、卒業生の多くが富士市立中央病院や共立蒲原病院などに就職していくそうで、地域医療人材育成機関としてその存在意義は大きいと言えます。

 学園祭の受付では、学校関係者が来訪者を丁寧に受け入れ、私にも説明員の学生をつけていただき、会場内を巡りました。説明員の学生は3年生で今年度が最後の年となります。既に就職先は決まり、医療の現場でその責任を果たしていきたい雰囲気が伝わってきます。
 なぜこの道を選んだかについて聞くと、祖父を看病する母親や、献身的に対応してくれる看護師の姿、近所に看護師がいてその関連の情報を得やすかったことなど、小さな時からこれらの環境の中にいたことで迷わず看護の道に入ったということでした。

 学園祭のため、バザーや模擬店などもありますが、看護学校らしく、学修発表や模擬授業、実習施設を使った体験などの特色ある催しが多くありました。また、人体模型なども目を引きました。

 こども連れの家族も多く見かけ、子ども達が赤ちゃん人形の着替えに挑戦する姿や、聴診器を使って心臓の音を聞くコーナーなどに注目が集まっていました。

 私は、県の看護師団体との勉強会に参加し、医療現場における看護師に関わる課題について触れる機会は少なくありません。いわば看護の現場の最先端でありますが、今回は看護職の入り口でのお話や体験に触れることができました。
 来年から看護の現場に入っていく学生のお話やその意気込みなどをお聞きし、夢や希望を持って仕事に就く新人看護師の顔を忘れず、私たち県議会がしっかりと看護の課題に取り組んでいかねばならないことを強く感じました。
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ゲノム編集技術の躍進

2023年11月27日 | 議会活動
令和5年11月27日(月)

 近年、ゲノム編集技術の躍進を伝える報道が増えてきました。ネットでゲノムを調べると「ゲノムとは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)から合成された言葉で、DNAのすべての遺伝情報のこと。」と出てきます。この遺伝情報を解析し、医療や食品の分野など、幅広くその活用が進んでいます。

 食品分野では、特定の遺伝子を改変し、品種改良のように特徴を変えた食品も開発されているようで、販売するためには厚生労働省への届出が必要で、国内では肉質の高い真鯛など6品目が受理されているようです。

 先日の新聞報道では、国立病院機構相模原病院や広島大学などの研究チームが、来年初めにもゲノム編集技術を使って、卵アレルギーを起きにくくした「アレルギー低減卵」の臨床試験を始めることが記載されていました。
 卵アレルギーは食物アレルギーの中でも割合が高いそうで、患者の生活の向上につながるとしています。私の周囲にも卵アレルギーの方がいて、これが実現すれば、食生活が広がることは間違いなく、大きな期待がかかります。

 国立がんセンターがん対策情報センターの推計によると、一生涯のうちに何らかのがんになる割合は、男性で49%、女性で37%とされています。 このため、「日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになる。」 とも言われています。

 静岡県立がんセンターでは、平成26年から最先端のがんゲノム医療の実践を目指し、国内最大手の臨床検査会社と共同で、臨床研究「プロジェクトHOPE」を実施してきました。
 腫瘍摘出手術を受けた患者を対象に、日本人のがんの原因となる遺伝子変化を詳しく調べ、それを臨床情報と結びつけることで、がんの本態を解明し、診断や治療に役立てるものです。
 令和5年9月時点で、遺伝子情報の登録は11,535症例、遺伝子情報の解析11,328症例があり、日本人としては最大のがん遺伝子データーベースとなっています。
 このデーターベースはウェブサイトに公開され、全国のがんゲノム医療中核拠点病院で活用されています。また、静岡県立大学薬学部などの研究機関や抗がん剤開発を進める企業などもこのデータを活用し、創薬の開発にも寄与しています。

 ゲノム編集技術の躍進により、生活の質の向上や困難だった病気の治療などが進むことへの期待は大きく、今後どのような事例が出てくるのか、興味津々です。
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港湾活用に向けて各地で催しを開催

2023年11月26日 | 議会活動
令和5年11月26日(日)

 物流にとって重要なインフラの一つに港湾があります。また、物流だけでなく、港湾の魅力を活用した賑わいづくりなど、港湾活用に積極的に取り組んで行くことが各地で行われています。

 先週は、田子の浦港で「田子の浦ポートフェスタ2023」が開催され、多くの市民がイベントに集まり、海上自衛隊の艦船や帆船などの展示・体験乗船などを楽しみ、快晴に恵まれて港湾内から見る富士山を借景とした素晴らしい環境を堪能していました。
 田子の浦港は、周辺地域の企業関係の荷役を扱う工業港ですが、近年、港に隣接する大きな公園の整備も進み、さらに市民や県内外からの来訪者が楽しめる賑わい環境整備が進められています。


(田子の浦ポートフェスタ2023にて)

 また、21日には浜松市内において、「御前崎港セミナー」が開催され、港湾活用に関係する荷主などを対象として情報交換会が開催されました。






(御前崎港セミナーにて)

 私は、来賓としてあいさつに立ち、その中で港湾の位置付けとして、「県の社会資本整備や交通施策により、県民の安全・安心を確保するとともに、地域経済や産業、雇用の発展を目に見える形で地域の皆様に示していく取組を進めている。その中でも、港湾は物流の拠点であり、地域の産業活動の基盤として活用されている。さらに南海トラフを震源域とする巨大地震等による災害発生時の、支援物資の搬入拠点などその期待される役割は大きい。県内には、国際拠点港の清水港や重要港湾の田子の浦港、御前崎港のほか、12の地方港湾があり、それぞれの特色を生かして発展している。
 御前崎港は、自動車、楽器をはじめとした製造業の生産拠点である県西部地域を背後に擁し、製造業を支える物流拠点として重要な役割を担っている。これを基盤として、さらに港湾につなぐ高規格道路の整備や工業団地の整備。観光面ではクルーズ船の誘致や公園整備。環境に配慮したカーボンニュートラル港へと取組など、その実現に対して県議会もしっかり支援していく。」などをお伝えしました。

 2024年問題として注目される物流関係における働き方改革は、これまでのトラック輸送に大きな環境の変化が訪れ、企業活動や県民生活に大きな影響が出ます。モーダルシフトによる解決手段として、海上輸送には大きな期待があり、港湾機能の充実はさらに高まることが予想され、港活用がこれまで以上に進むよう、県議会としても積極的に関わっていく必要があります。
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