鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

青年農業者による実績活動発表会(関東ブロック4Hクラブ)

2012年10月27日 | 議会活動

平成24年10月25日(木)

 最初に、このところブログ更新が遅れていますことをお詫び申し上げます。

 今週から静岡県議会決算特別委員会による平成23年度決算審査が連日行われ、1兆数千億円の決算資料と朝から晩までにらめっこ。帰宅後も翌日の決算準備のため決算資料に目を通す日課が続いています。

 途中視察で中断しますが、11月20日までほぼ毎日続きます。少しペースダウンしますがお許しを。

 

 さて、25日の夕方から表題にある青年農業者による実績活動発表会が静岡市内で開催されました。正式名称は「平成24年度関東ブロック農村青少年(4H)クラブプロジェクト実績発表会」といいます。

 この組織については下記を参照して下さい。

 

全国農業青年クラブ連絡協議会

http://www.zenkyo4h.org/

 

関東ブロック農村青少年(4H)クラブ連絡協議会

http://blog.goo.ne.jp/pal-nagano/e/388bf2ec5e7760ff11aaa4962f02d7a4

 

 冒頭で記したように、決算特別委員会の終了後から出席したので、一番楽しみにした発表会の模様は、審査結果の講評と表彰式のみで、その後の懇談会に参加させていただきました。

(発表会の舞台)

 

(それぞれの部門の表彰者講評)

 

(表彰式)

 

 発表会の目的は、「農村経営や農村生活等の改善について、研究実践している関東ブロック(当日の発表資料から、栃木、埼玉、茨城、千葉、長野、静岡の各県)の青年農業者が一堂に会し、プロジェクト活動の成果やグループ活動等に係る意見の発表を通じて、研鑽を積み、会員の農業技術や経営能力の向上を図るとともに、組織活動の一層の活性化を図るものとする。」とされています。

 

 主催は、関東ブロック4Hクラブ連絡協議会、静岡県農業青年クラブ、静岡県農業振興公社、静岡県で、後援に農林水産省関東農政局や農協等が関わっています。

 

 私は、かつてから地元の農業の将来に様々な課題や不安があること、お茶や米なども社会情勢の影響もあり大きな岐路に立たされていると感じていました。そのなかで、「4Hクラブ」という名前で活動している20歳代から30歳代の若い農業者が、お互いに刺激しあって「攻めの農業」を実践していることを5年くらい前から知っていました。ここ数年、彼らの一部と時々意見交換する機会があり、「新しい農業のパイオニア」としての視点から、活動を注視してきました。

 そのような関わりの中、地元を巡回中に稲刈りをしている知り合いの4Hクラブメンバーに声をかけたところ、たまたま、今回の発表会のお誘いをいただいたのがきっかけでした。

 さらに、この発表会の主催者のひとりが静岡県で、私が所属する産業委員会の管轄する部署である経済産業部が事務局を担っており、本来ならば私以外の県議達にもこの会には参加していただいた方が良かったようにも感じました。

 彼らの発表を通じて、その後の懇談会における青年農業者としてのしっかりとした農業への取り組み、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%9A%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E9%80%A3%E6%90%BA%E5%8D%94%E5%AE%9A

課題については以下を参照

http://www.think-tpp.jp/

への対応について、頼もしい意見を多く聞くことができました。

 

 県議会においては「やる気のある農家の支援」という表現を県当局がよく使います。その具体例の一つが彼らなのかもしれません。

 議員は様々な立場での状況把握をして政策に生かさなければなりません。彼らのような考え方や行動が、現在の日本の農業の標準ではないかもしれません。しかし、日本の農業に明るい道筋を見つけた気持ちにさせてくれた若い農業者達に感謝したいと思います。今後の活躍を期待します。

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県議会産業委員会 農林水産業の盛んな鹿児島県視察

2012年10月19日 | 議会活動

平成24年10月16日(火)から18日(木)

 9月議会が終了し、静岡県議会産業委員会の県外視察が2泊3日で実施されました。訪問先は鹿児島県で、商店街の活性化、6次産業化への取り組み、若者就職サポートの現状を視察してきました。

 鹿児島空港へは富士山静岡空港から定期便が飛んでおり、県民空港として利用します。かつては、羽田空港経由でしたから時間的には相当短縮となります。

 視察から戻っての新聞記事によれば、富士山静岡空港と韓国ソウル、中国上海便は領土問題により双方の乗客の往来が激減し、11月は半数に減便したそうで、外交問題が地方経済にも影響しているのが現実的に感じます。

 

(鹿児島といえば桜島、西郷隆盛、大久保利通)

 

 さて、鹿児島県は12年ぶりくらいの訪問で、視察テーマも次回の一般質問の参考になると期待していたので、とても楽しみでした。地域的には鹿児島市内3カ所、最南部の枕崎市2カ所でした。

 せっかく鹿児島県南部まで来たので、行程の途中、知覧にある特攻平和館を見学させていただきました。第二次世界大戦末期、日本陸軍特別攻撃隊の出撃基地の跡地に建つこの施設は、平和を心から願う場所として以前から一度は訪れたいと願っていたところです。

施設について詳しくは、下記を参照して下さい。

http://www.chiran-tokkou.jp/index.html

 

以下、視察先の概要を報告します。

 

<We Love 天文館協議会>

 鹿児島市の中心市街地、天文館地区では、平成19年に「中央地区商店街振興組合連合会」が中心となり、加盟・非加盟の商店会、百貨店や大型商業施設を巻き込んで協議会を立ち上げました。平成23年には協議会が会社を立ち上げ、複合型映画館を開業・運営しています。

 会員には、正会員・賛助会員・一般会員のほか、イベントなどの援助を行う個人会員、動態調査などで支援する大学等の特別会員も含まれています。

 この活動の中心は、若手の商店街後継者。柱とする活動は、1)イベントを通しての販売促進。2)ブランド商品の開発。3)大型施設との共同事業で、いずれも「売り上げ向上の実現」を目指しています。近々商店街に大型商業施設の建設も計画中で、火曜日、水曜日の二日間とも商店街に宿泊しましたが、いわゆる「シャッター通り」を感じさせない、元気な商店街でした。

 

(天文館という名の商店街入口)

 

(説明いただいた天文館協議会の皆様)

 

(協議会が入る商工会議所1階には「芋焼酎」の紹介コーナーが)

 

<枕崎水産加工業協同組合・枕崎市かつお公社>

 かつおの水揚げは焼津港に次ぐ日本第二位の枕崎港。鰹節生産量は日本一です。枕崎市内で生産された「枕崎鰹節」のブランド化を実現するために、産地独自の品質企画委員会を立ち上げ、独自の認証基準を設けることにより、品質向上を目指しています。昨年度は総務省から「ふるさと企業大賞」を受賞し、積極的な地域ブランド化が評価されました。

 鰹節だけでなく生食(さしみ)も、一本釣りにより生きたまま、約マイナス20度の不凍液に浸すことで鮮度を保ち、ブランドとして評価されています。昼食にいただきましたが、さすがという味でした。加工会社から出たかつおの残さ(頭部や内臓、骨、ヒレなど)は全て、飼料や健康食品、油脂などの加工品に生まれ変わり、捨てるところのない魚と説明を受けました。

 魚の普及については、学校給食や食育、体験学習などを展開し、小さな時から魚に親しむこと教えています。販売においては、インターネット販売が相当の効果を生じ、日本列島の最南端というハンディも販売戦略上は不利になっていないとのことでした。もちろん一朝一夕で実現したものでなく、様々な試行錯誤があったものと聞いています。

 6次産業化の事例として大変参考になりました。

 

(会場となった枕崎水産加工業協同組合の建物)

 

(説明いただいた役員の皆様)

 

(かつおの残さを利用した加工品。かつおには残す部位がない)

 

(商標登録や地域ブランドの証明。説明員のシャツにもブランドマークが)

 

(こんな歌が確かあったような。)

 

(枕崎かつお公社内部で鰹節を作る工程を見せていただいた)

 

<かごしま茶流通センター「ちゃぴおん」>

 鹿児島茶の生産は600~700年前からとの説明に驚かされました。日本一の茶所の静岡県人としては、静岡が一番と思いこんでいたのですから。近代においては、鹿児島茶の苗木は静岡産がほとんどだとか。私のまわりでも、鹿児島県に苗木を販売している農家が何軒かあることは知っていましたので、しかも品種は「やぶきた」と聞けば、「静岡が一番」を連想してしまいます。

 さて、そんなふるさとの自慢話とはべつに、茶市場では風向きが変わってきました。静岡県の生産量は日本一ですが、生産者の売り上げは決して多くはありません。むしろ減少方向を向いています。さらに、昨年および今年の原発事故による風評被害も拍車をかけ、静岡茶は大打撃を受けてしまい、将来に黄信号が点ってしまったとも感じています。

 風評被害は別として、静岡茶の課題がいくつか見えていました。第一に茶摘みの時期です。九州地方に比べ静岡は茶摘み時期が遅れますので、茶価に一番期待の掛かる「一番茶」は九州産が市場に出回った後となり、不利となります。その相場事情は決して軽くはないのです。いわゆる「八十八夜」のお茶は、産地によって暦の上では時差があり、茶相場に大きく影響します。

 第二に茶取引の在り方です。静岡では仲買人といわれる方と生産者(荒茶)の関わりが強く、競争原理が少ない取引が行われていますが、鹿児島では、最新の入札システムが導入され、競争原理が積極的に働きます。結果、生産者である農家が得る所得に差が出ることになります。仕組みの課題はわかっていても、古い取引形態が定着している静岡での改善は難しいようです。

 鹿児島県では、茶生産における農薬管理などの生産履歴が徹底され、品質管理に重点を置き、ブランド化が進められています。茶の品質に関しては、荒茶や荒茶の浸出液の画像解析により、外観、色合い、明色等を解析、数値化するなどして、生産者にその情報をフィードバックし、品質向上に努めています。

 また、平坦な広大な土地は、機械化が進み効率の良い茶生産が可能です。

 茶のPRでは、茶祭り、茶の入れ方教室、T-1グランプリ等の他、鹿児島県出身の俳優などを「お茶大使」に任命し、積極的に広報活動に取り組んでいます。今売れっ子の有名アイドルのポスター起用は、決して見逃せません。

 日本一の茶所静岡県人として、大きな刺激を受けました。

 

(かごしま茶流通センターの入口)

 

(説明いただいた役員の皆様)

 

(入札ラインの説明)

 

(入札ライン。ベルトコンベアーで流れてくる)

 

(お茶を入れるのはロボット)

 

(出荷場の全景)

 

(国民的アイドルがトップセールス)

 

 

<鹿児島県若者就職サポートセンター「キャッチワークかごしま」>

 この施設は、県下のジョブカフェ事業とハローワーク機能を集約し、就職に関する情報提供、キャリア・コンサルティング、各種セミナー、就職支援、就業相談など、若者の就職活動に関するサービスをワンストップで提供しています。

 設置主体は鹿児島県ですが、管理運営は鹿児島商工会議所に委託しています。

 

(ヤングハローワークの入口)

 

(観光地だけに関係する資格の案内も)

 

(説明いただいた役員の皆様)

 

 若者を巡る就業環境は基本的にどこも大きくは変わらないと感じますが、鹿児島県は離島が多く、就業する場所やサポート体制も海を隔てて分散しているので大変だろうと想像されます。

 産業別就業者割合は、第一次産業では全国平均が4.2%に対し鹿児島県が10.4%(平成22年国調)と、農林水産業分野の就業環境が多くなっています。農業にチャレンジしたい人には可能性が高い地域です。

 

 沈滞している日本経済の打破に、若い人たちの力をもっと生かせたら変わるだろうにと思うのは私だけでしょうか。引き続き、若者の就職支援に注視していきます。

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静岡県議会9月定例会が閉会 大きな宿題、後処理をしっかり

2012年10月12日 | 議会活動

平成24年10月11日(木)

 静岡県議会9月定例会が終了しました。最終日の本会議では「中部電力浜岡原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票条例」の審議が行われ、原案およびそれに対する修正案も否決されました。これにより、県民投票は実施されません。

 採決は65名の県議による無記名投票が行われ、条例原案では、賛成0、反対65名で全員が否決しました。修正案は一部の議員有志が提出し、原案での問題点を修正したものですが、原案29条中6条が修正を免れましたが、8割を修正したもので、この大幅の修正も署名者の意志に基づくかどうかが争点の一つとなり、結果、賛成17名、反対48名で否決となりました。

 ある報道は、賛否の状況を自民が反対、民主が賛成という構図で結果を解説していましたが、反対48名中、自民は36名でその他12名は民主であり、政党間の見解の相違ではありません。

 今だから言えますが、この条例案が県議会に上程されると決まった頃から、各会派の親しい議員達と意見交換をしましたが、政党にこだわらず、様々な意見があったのは事実です。私の所属する自民改革会議であっても同様で、最初から結論ありきではありませんでした。議員一人ひとりは、それぞれの立場で、様々な視点からこの問題に正面から取り組んでいたと信じています。その様子を県民の皆様とどう共有すべきだったのか、多くの反省を残しました。

 私は、原案、修正案とも反対に投じました。会派で何回も開催された勉強会でもそれに到った意見は申し上げてきました。それらを尊重し集約した上で、会派としての方向性が出されたものと確信しています。

 近々に、会派として否決に到った経緯や、議会としての今後の取り組みについてコメントを発表していきますので、その中で改めて報告します。

 現状認識として、少し付け加えをさせていただくとすれば、浜岡原発は全て停止中です。今ある情報の中で判断するとしたら、「再稼働」は無理です。「安全性」についての科学的根拠を示されておらず確証がないからです。

 私見ですが、エネルギー政策(基本)は国の責任で決めることが望ましく、原子力発電所は当然その中に含まれます。

 福島第一原発事故のような状況は絶対に避けるべきで、そのリスクを回避するために原発廃止は一つの対処方法です。一方で、初期の原発が稼働して約40年経過し、国力を高め支えてきた原発の存在も事実です。福島第一原発事故の影響により、ドイツを始め多くの国が原子力発電の見直しや方向転換をしています。しかし、中国のようにむしろ増設を目指す国もあります。国際競争力において様々な状況に対処しうる可能性を見極めるためには、0か100ではない、余地を残すことも必要で、その余地は地方での判断よりは国が全体を見渡しながら、安全を最優先に考え、どこを残しどこを廃止するのか、科学的な根拠を元に選択することが現実的ではないでしょうか。そのような判断と責任を地方の住民に負わせることが最善とは思えません。

 しかし、エネルギー転換は国だけで実現できるものでなく、国民の理解と実行が必要不可欠です。そのためには国民がエネルギー政策にどう関わっていくのか、国民の意見を求めていくことは重要です。その意見の元になる情報を解りやすく伝え、判断いただくことが基本であると考えます。

 再稼働の是非について議員はもちろん、県民の皆様が判断できる状況、環境が整う時期が来れば、今回のような手続きを含め、何らかの手段で県民の理解できる手法で、方向性を決めていければと考えています。

 今議会で、この条例を直接請求された市民団体と署名された16万余の県民の皆様の行動は、否決されたとはいえ多くの課題を県議会に投げかけた、大変貴重なものであったと心に刻んでいます。

 今回の経験を生かし、一県議会議員として、県議会として県民の皆様に随時、適切な情報発信と意見収集に努め、改めて県民代表である自覚と謙虚さを実現する、スタートとしなければなりません。

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9月議会開催中 忙中閑あり 秋のイベントでリフレッシュ 

2012年10月07日 | 議会活動

平成24年10月7日(日)

 静岡県議会9月定例会も終盤に入りました。前半は、代表質問と一般質問、後半は常任委員会が開催され、残すところ11日に開催される本会議にける最終採決となります。

 今議会では、「中部電力浜岡原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票条例」の審議が行われ、多くの県民はもとより全国からの注目を集めています。申請者である市民団体は約16万人の署名を集め直接請求されたもので、静岡県知事は「賛成の意」を付して、県議会に諮りました。

 この件に関して、9月議会における手続きの流れは、本会議初日に請求者である市民団体から5人の代表者が意見陳述、その後、常任委員会の一つである総務委員会が所管となり、10月4日、5日に集中審議が行われました。

 審議結果は全会一致で「条例原案について否決」となりました。否決の理由は、条例内容が法的にも執行する上でも不備があること。原発施設における防災対策の途中であることや、国における安全基準などが明確になっていないこと、使用済み核燃料処理が明確になっていないなど、是非の判断をする時期として疑義があることなどを挙げています。

 私もほぼ全ての審議を傍聴しましたが、委員と参考人である申請代表者、法や原子力技術等の専門家の意見、県の原子力防災の担当者とのやりとりには、納得しています。

 今後は、議員の中には「条例修正」を求める意見もあり、賛同者が修正に向け準備をしています。11日の本会議最終日には、修正案が上程される可能性が大きく、その場合は再審議もあり得ます。

 私も本会議における議決権を得ていますので、16万人余の署名者の心情は理解しつつも、慎重に判断をしてまいりたいと思います。

 なお、本件については、審議中でもあり途中での意志表示は避けますが、本会議での議決後において、説明責任を果たしていくつもりです。

 

 さて、このような状況下ではありますが、世間一般には秋の地域行事が続きます。想い出せば、夏から終末は何かとイベントが続き、11月頃まで予定が入っています。忙しい中にあって、気分のリフレッシュと普段なかなか顔を合わせる機会が少ない市民の皆様と意見交換できる良い機会だと思い、可能な限り出席させていただいています。

 この週末に、多くの市民の皆様から聞かれたことは、「浜岡原発住民投票条例」についてで、関心の高さを伺い知ることができました。同時に、皆様のご意見も多く頂戴しましたので、参考とさせていただきます。

 

 訪問先は、「吉原三日市地域複合地区で開催されたお日待ち(秋まつり)」、「富士見台地区オータムフェア」、「かりがね祭り」(以上は後半で写真による報告あり)、「富士市悠容クラブ(老人会)吉永地区演芸大会」、「間門地区カラオケ大会」、市内5ライオンズクラブ共催の吉原商店街クリーン作戦など、盛りたくさんの休日でした。

 

<吉原三日市地域のお日待ち>

 初めて参加させていただきました。三日市浅間神社氏子の皆さんが主催で、私は餅つきで応援。市内各地で行われる餅つきイベントには、「助っ人」で参上します。

 

<富士見台オータムフェア>

 富士見台は市内最大の団地で、住民も高齢化が進みます。祭り会場では民生児童委員が中心となり、高齢者の皆さんが地域の子どもたちに紙飛行機づくりを教えていました。「地域で子育て」と「高齢者の生きがいづくり」を合わせた企画です。

 

<かりがね祭り>

 富士川左岸の岩松地区を中心に、富士川の氾濫を防止するための施設「雁がね堤」を、私財をなげうって完成させた古郡親子三代の偉業に感謝し、観光、まちづくりに寄与するイベントです。

詳しくは、下記を参照。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%AD%E7%A5%AD%E3%82%8A

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静岡県知事広聴「平太さんと語ろう」 in 富士市

2012年10月02日 | 議会活動

平成24年10月1日(月)

 川勝平太静岡県知事の主催する、知事広聴「平太さんと語ろう」が富士市交流プラザで開催されました。広聴とは広く県民の意見に耳を傾けることで、広報が県の情報を県民に伝えることの反対の意味になります。

 出席者は川勝平太静岡県知事と、予め富士地域の課題についてご意見をお持ちの市民6名、司会進行役は静岡県東部総局長が務めました。

 また、私を含めた富士地域選出の県議会議員5名が、さらに一般市民約110名が、地域代表と知事のやりとりに耳を傾けました。議員だけでこのような企画をしようと思っても、実現が難しく、大変参考になりました。

 

(控え室で軽い会話で参加者をリラックスさせる知事)

 

(配付資料)

 

 そのやりとりを概要としてお伝えします。

 

(会場舞台全景)

 

(熱心に応える知事)

 

 最初は、富士市大淵で4年前から実家の農業を継承、事実上は新規就農し、ブルーベリー農園や茶の生産を手がけ、かつ外部からの農業体験事業を立ち上げている豊田さん。いわゆる第6次産業化に取り組む女性です。

 

(豊田さん)

 

 質問内容は、農業の高齢化と後継者不足の現状が進む一方で、若い人で農業体験のない人が農業に取り組みたいが、その実現にはいくつかの課題がある。その実現に向けて支援を願いたい。また、ビジネス化を進めるための支援をお願いしたい。

 知事は、静岡県が「食の都」であり農業への取り組みは大変重要である。豊田さん達のような活動を支援するために、行政や農協、市民が一緒になって取り組んでいきたい。

 

 次は、製紙会社役員を務める佐野さん。紙のまち富士市の製紙業が大きな岐路に立たされている。紙製品の3%が地元で消費し、残りはトラック輸送で全国の市場に配送しなければならない。大手企業は全国各地に工場を持ち、その統廃合で条件のいいところで事業展開できるが、中小企業はそういうわけにはいかない。県事業であるファルマバレー構想もいいが、地場産業育成にも力を入れて欲しい。企業存続のために、県の支援をお願いしたい。

 

(佐野さん)

 

 知事は、県議である私が昨年の9月議会一般質問で取り上げた、工業用水の二部料金制導入による値下げの成果を例に、知事が県として地元に協力したがどう感じるかという問いに、佐野さんは30点と厳しい評価を下し、地元の要望にはまだ十分応えていない現状を、現場の意見として聞くことができました。

 その他、電気料金の値上げ対策、産業廃棄物処理における行政対応への不満が伝えられ、知事は、地場産業発展のためには、規制緩和や効率化に積極的に取り組むと回答しました。

 

 次に、知事広聴事業では最年少の女子大生、勝山さん。地元の私鉄、岳南鉄道存続に向け仲間達と活動している市民活動団体「SAVE ! 岳鉄レンジャー」の隊長を務めています。

 鉄道存続のための支援はもちろん、社会人でない市民グループへの行政支援を求めました。

 

(勝山さん)

 

 知事は、活動支援については、実績を積み重ねることで支援策が見えてくるかもしれない。鉄道の存続については「みんなに愛されること」が一番大切なこと。県内には天浜線など同じような苦労されてきた鉄道もあり、それらと連携し、ネットワークを組むことで力を合わせ乗り越えることができるかもしれない。是非、交流を。

 

 次に、NPO法人富士市子育てサークルネットワーク「ふじママネット」代表理事の深澤さん。市内で、幼稚園に上がる前の子どもたちを対象とした子育てサークルのネットワークを開催しています。地域で子育てし、その母親達の相談相手にもなることで、親子で成長することを目的にしています。このような子育てサークルを各地につくりたい、そのための支援をお願いしたい。

 

(深澤さん)

 

 知事は、この取り組みに絶賛すると同時に、「顔の見える関係を広げて欲しい」その活動が行政に届けば、全面的に支援していく。

 

 富士青年会議所理事長の西原さんは、青年会議所主催の「わんぱく相撲全国大会」で地元の小学生が日本一になったが、市内の中学校には相撲部がなく、優勝した子どもが将来、上を目指す環境が整っていないので協力して欲しい。また、青年会議所が五年ほど前に提唱した、新東名高速道のハイウェイオアシス構想のその後について経過を知りたい。

 

(西原さん)

 

 知事は、相撲については課外事業やクラブ活動でできないか、教育長と相談してみる。ハイウェイオアシス構想については、数カ所の適地について道路管理者である中日本高速に伝えてあり、検討していただけるだろう。

 

 富士市町内会連合会の杉山さんは、医科大学誘致についてと日本製紙鈴川工場の跡地利用について意見を求めました。

 

(杉山さん)

 

 知事は、医科大学については、候補地と誘致する大学候補について、具体的な案があるが今は言えない。

 日本製紙の跡地利用については、企業側には具体的な案がないようだ。知事から鉄道関係の候補地として提案はしたことがある。

 

 会場からも新々富士川橋、静岡空港などについて質問が出され、知事は真摯に応えていました。

 

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