令和5年5月23日(火)
富士市水防団による水防訓練が富士川左岸雁公園で開催され、数年ぶりに視察させていただきました。
先日のブログでも触れましたが、これから雨期を迎え、同時に気候変動などによる異常気象で豪雨災害の発生する可能性が高まります。近年は短時間に集中的に大量の降雨があるものや、長時間に同じ場所に降る降雨など、結果として大きな災害に発展することが少なくありません。
富士市水防団や市と協定を締結した建設業団体などは、この時期に富士川左岸の雁公園に集合し、水防団等の士気を高めるとともに、水防活動の指揮系統の徹底、および水防技術の向上を図るための水防訓練を行っています。これにより、水防体制の整備を図り、市民の水防に対する理解と協力を求めることを目的としています。
ちなみに県内には水防団が4地域にあるだけと聞いています。また、富士市内でも、沼川や沼川支流、富士川、潤井川など、水害が発生しやすい地域に水防団が設置されています。
今回の訓練では、実施団体として富士市水防団および富士市建設業組合と富士市が。来賓として国土交通省関係者、県、県警、県議、市議、富士市町内会連合会代表などが出席し、訓練内容を視察しました。
(開会式で)
(土嚢づくり)
(川倉づくり)
冒頭、水防団長は、昨年9月に県内を襲った台風15号の際、市内各地で大雨による水害が発生し、水防団が懸命の水防活動を行った結果、被害を最小限に食い止めたことに触れ、国はその活動を評価して富士市水防団を表彰したことを報告しました。今後も、気候変動等による大雨の頻度が増すことが予想され、水防団はその時に備えるために、今回のような訓練を実施することで団員のスキルを高める必要があり、これからも市民の安全・安心のために取り組んでいきたいと述べていました。
また、台風15号の時は、土嚢の運搬に際し、消防団が協力したことに触れ、消防団と水防団の連携についても重要であると説明しています。
訓練内容は、開会の式典、感謝状贈呈などに続き、訓練想定を確認。豪雨による河川の氾濫などを想定し、危険箇所への対処を目的として、木流し工法、五徳縫い工法、月の輪工法、水防マット工法、竹流し工法、大型土のう工法、川倉工法などの一部を行いました。
河川が危険な状況下に身を挺して水防活動に努め、私たちの安全・安心にご尽力いただいている水防団にエールを送るとともに、危険な状況を取り除くための支援、例えば監視カメラの設置など、県議会としての役割をしっかり果たしていきたいと思います。