鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

原子力発電施設の安全性確保に向けて

2024年05月12日 | 議会活動
令和6年5月12日(日)

 9日に告示となった静岡県知事選挙では、県内に唯一ある中電浜岡原子力発電所の再稼働等について候補者がどのように取り組んでいくのか、注目すべき課題の一つと考えています。

 原子力発電施設の安全性は、東日本大震災を起因として大きな事故になった東電福島第一発電所の教訓を生かし、様々な安全対策を講じながらいくつかの施設の再稼働が実現しています。
 安全性の確保は最も重要ですが、昨今の世界情勢によるエネルギー高騰は、エネルギー資源のない我が国にとって大きなダメージとなり、社会経済活動や国民生活に大きな影響を及ぼしています。また、2050年に向けた脱炭素社会の実現もエネルギー政策の中でベース電源に位置づけられる原子力発電への期待は大きいものがあります。

 過日、中国電力島根原子力発電所を視察する機会がありました。そのきっかけとなったのは、原子力施設のある全国の県議会議長会において、島根県議会議長から、島根原発の安全対策等について貴重な機会となっている現状を見て欲しいとの声掛けがあったことです。

 貴重な機会とは、島根原発には1号機、2号機、3号機があり、1号機は廃炉処理に取り組んでいること。2号機は国の安全基準を満たし年内の再稼働に向けた準備が行われていること。3号機は新設で、東日本大震災が発生した2023年3月の1か月前に施設が完成したものの、一度も稼働したことはなく、燃料棒も挿入されたことがないので、稼働後には見ることができない放射線の強い原子炉本体などの区画を含め全てを見ることができる状況であることをあげています。

 またのない貴重な機会であることから、中国電力の協力を得て、原子力施設の全てと、東日本大震災で事故が起きた背景や、その知見を生かし、安全対策を徹底的に追求して、地震・津波等の自然災害はもちろんのこと、テロ等に対する考え得る全ての安全対策を講じた現物を見ながら解説していただくまたとない機会となりました。

 原子力発電施設のみならず、万が一に備えた国、島根県、鳥取県が連携して住民の安全を確保するための施設や、原子力施設を抱える県議会としての考え方なども意見交換し、冒頭で触れた浜岡原子力発電所の再稼働対応について、更に知見を広げることができる機会となりました。
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