鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

住宅及び世帯に関する基本集計から

2019年10月31日 | 議会活動

令和元年10月31日(木)

 

 平成30年度住宅・土地統計調査から、静岡県の住宅及び世帯に関する基本集計結果の概要が明らかになりました。調査は5年ごとに行われており、前回は平成25年に実施されました。

 

 総住宅数は171万4,700戸で前回と比べ5万5,400戸(3.3%)の増加、総世帯数は143万6,700世帯で4万4,600世帯(3.2%)の増加となり、1世帯あたりの住宅数は1.19戸となっています。

 

 居住世帯の有無では、総住宅数171万4,700戸のうち「居住世帯のある住宅」(ふだん人が住んでいる住宅)は、142万5,100戸で、総住宅数の83.1%に人が住んでいますが、28万1,600戸(16.4%)は空き家となっています。これは過去最高の数字となり、社会問題化している空き家対策が急務であることがうかがえます。

 

 住宅の所有の関係では、持ち家は95万5,300戸で持ち家住宅率は67.0%、借家は42万8,600戸で30.1%となっています。5年前と比べると、持ち家は2万500戸の増加、借家は8,400戸の増加となっています。

 

 住宅の規模は、住宅のうち居住専用に建築された専用住宅では、1住宅あたりの住宅の規模は、居住室数が4.77室、居住室の畳数は35.97畳、延べ面積は102.02㎡で、1人あたりの居住室の畳数は14.23畳、1室あたりの人員数は0.53人となっています。

 1住宅あたりの延べ面積について、平成5年以降の推移では、一戸建ては平成25年までは増加が続いていましたが、平成30年は128.50㎡で、平成25年と比べ2.13㎡減少となる一方で、共同住宅について平成30年は48.51㎡で、平成25年度と比べ2.09㎡増加しています。

 1室あたりの人員では、平成5年以降の推移では、一戸建て、共同住宅ともに減少傾向が続いており、平成30年までの25年間に、一戸建ては0.11人、共同住宅は0.1人のそれぞれ減少になっています。

 

 以上は静岡県内の状況であり、住宅の数が増えているもののその世帯に住む人の数が減少し、県内人口の減少が進んでいることが示されました。

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平成30年度静岡県決算審査結果

2019年10月30日 | 議会活動

令和元年10月30日(水)

 

 静岡県の平成30年度決算審査のうち、私が担当する厚生委員会関係(健康福祉部、静岡県がんセンター)の審査が終了しました。11月5日までに全ての審査が終了する予定です。

 

 県政全体では、一般会計の歳入額が、1兆1,924億7,779万1千円で前年度比97.1%、歳出額は1兆1,794億8,167万2千円で前年度比97.1%となりました。

 平成30年度に新設された国民健康保健事業特別会計を加えた12の特別会計の歳入額は、8,138億9,830万7千円で前年度比172.7%、歳出額は8,049億4,773万9千円で前年度比172.0%となりました。

 一般会計と特別会計間相互の繰入・繰出金は2,115億2,286万4千円が含まれています。従って、上記の数字は純計決算額としては変化することになり、一般会計歳入決算額は1兆1,870億1,721万8千円、歳出決算額は9,734億1,938万1千円で、特別会計は歳入決算額が6,078億3,601万6千円、歳出決算額は7,994億8,716万6千円となりました。

 

 気になる借金ですが、平成30年度末における一般会計の通常債の県債残高は、1兆5,667億3,985万9千円で、前年度と比べ250億8,803万2千円減少しました。また国が後で補填するとしている臨時財政対策債は、1兆1,353億7,452万8千円(前年度比+346億725万6千円)、病院債は438億978万2千円(前年度比+11億3,971万2千円)で、県債全体では2兆7,459億2,416万9千円となりました。通常債は、上限を1兆6千万円に設定しており、平成21年度以降は減少を続けています。しかし、臨時財政対策債と病院債は増え続けており、県債全体では、平成21年度以降も若干ですが増加傾向にあります。

 

 緊急的あるいは計画的に支出できる基金(貯金)には、財政調整基金、県債管理基金、庁舎建設基金、大規模地震災害対策基金があり、平成30年度残高は、5,660億2,766万4千円となり、前年度比+375億1,812万7千円でした。

 

 決算審査では、財政の運営状況、予算執行の適性など、事務の適正な執行であるかなどを確認しました。

 

 所管した健康福祉部や県がんセンター関係の審査内容については、後日、改めて触れたいと思います。

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かるたで郷土愛醸成

2019年10月29日 | 議会活動

令和元年10月29日(火)

 

 このところ「かるた」に注目が集まっています。子どもの頃は、かるた遊びでいろいろなことを覚えましたが、郷土愛を醸成するために、このかるたが活用されています。

 

 先日訪れた富士市松野地区の文化祭で、「松野歴史かるた」があることを知り、早速そのガイド本を購入しました。いわゆる郷土史とそれにまつわる場所がどこにあるかをかるたで示したものですが、郷土史のようなどっしりとしたものではなく、誰もが気軽に読むことができます。

 ガイド本は1枚のかるたが2ページ構成になっており、1ページ目には、かるたの図柄とその相手方の説明。その下には郷土史に出ているような詳細な説明があり、さらに2ページ目には関連する写真や地図などのイラストも載っています。これ一冊あれば、地域の散策に出掛けることができ、大変興味が湧きました。

(入手したかるたのガイド本)

 

 今、地域への関心は遠のき、自分たちが住んでいる街のことはほとんど知られていないというのが実情です。かるたという古典的な遊びを通じて、いつの間にか郷土を学ぶ取り組みは、地域を知るだけでなく、記憶力を高める学習能力の向上と、遊びを通じて複数の人たちとのコミュニケーションを図ることができ、さらにその知識を携えて関係する各地に出向けば、家の中に閉じこもる機会も減り、健康的な生活につながります。何よりも、郷土愛の醸成には大きく貢献できます。

 

 以前、田子の浦地区でもかるたを通じた同様の取り組みがあることを紹介され、かるたに載せる地域の名勝探しのお手伝いをしたことがありました。りっぱなかるたが作成され、私も所有していますが、それ自体が貴重な地域の宝物のように思えました。

 

 さて、後はこの素晴らしいかるた(本)を多くの方に知っていただき、活用していただきたいと思い、ブログに掲載させていただきました。発行は、富士市の松野まちづくり協議会で、興味のある方はお問い合わせください。

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各地で文化祭始まる

2019年10月28日 | 議会活動

令和元年10月28日(月)

 

 市内各地で文化祭が始まりました。時間を調整しながらできるだけ多くの会場に足を運び、皆様の力作や練習の成果を拝見するとともに会話を楽しんでいます。よく見回すと地域ごとの特色や工夫を凝らし、その多様性も感じられました。




(各地の文化祭会場)

 

 さて、ラグビーワールドカップが日本で初めて開催され、決勝戦の顔ぶれが決まりました。44日間の大会がもう間もなく終わります。日本チームの奮闘により大変盛り上がりましたが、エコパスタジアムのように多くの地方会場で開催されたことにより、世界中から訪れた多くの観戦客は、試合観戦の合間に各地の日本文化を堪能したといいます。エコパスタジアムでは、「ふれあいゾーン」などで県内各地の郷土芸能の鑑賞や郷土食を楽しむなど、大変賑わっていました。

 その原点となる、地域文化を発信する文化祭や地域の祭典は、地区住民の日頃における研鑽の成果を一堂に集め、展示・発表を通じて生涯学習の振興を図り、地域文化を高め継承する意義深い催しと考えています。

 

 人口減少社会の流れに歯止めがかからず、特に若い人達の都会への流出などが大きな社会問題となっています。若い世代が結婚し、子どもを安心して生み育てる環境は、経済的な支えはもちろんですが、地域が皆で力を合わせ、見守り、もしもの時には助け合う社会です。その礎となるのは、魅力ある郷土づくりであり、人の絆でもあります。小さな時から郷土愛を育むことが重要であり、地域を知る、地域を愛する、地域を誇りに思う機会は、今回のような地域行事が大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

 

 その地域固有の風土・気候などをもとに、先人達が生み育てたこの魅力ある文化を、次世代へ引き継ぐことは私達の責任と感じています。

 今回開催されたラグビーワールドカップ2019の次には、来年、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、本県内は自転車競技が行われます。内外から多くの観戦者が訪れ、私たちの郷土を知っていただく良い機会となります。

 

 改めて、私たちの郷土を知る、体験する、発信する、地域で開催される文化祭に寄せる期待は大きいといえます。

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富士山紙フェアで紙のまち再生の兆しを感じた

2019年10月27日 | 議会活動

令和元年10月27日(日)

 

 第6回富士山紙フェアが富士市の「ふじさんめっせ」を会場に、26日、27日の二日間に渡り開催されています。初日の開会式に参加し展示を見て回りました。

(テープカットで開会)

 

 開催当初は、製紙会社の紙製品展示が中心で、商品紹介や即売会といったイメージがありましたが、このところ「紙のアート展」の様相が高まっており、一般市民に、特に子どもたちには是非見せたい内容となっています。

 

 プログラム内容を紹介すると、段ボールクリエーター大野萌菜美氏作品展。(富士市初)。新聞紙等を材料に、リアルな動物立体作品を展開する一ツ山チエ作品展。特種東海製紙の紙わざ大賞作品展。紙の魅力を知ろうというテーマで、子どもたち向けの体験コーナー。参加者全員で作り上げる巨大モザイクアート。マンガ小説教室。巨大紙キャンバスに描く富士高生と第六天太鼓競演によるパフォーマンス。トイレットペーパー積み上げコンテスト。紙リサイクルコーナー。製紙会社による紙製品展示と即売会などがあります。

(一ツ山チエ氏の作品)


(紙の工芸品展示)


(家庭紙メーカーの展示即売)


(ダルマに色をつけてオリジナルダルマづくりの体験コーナー)


(ハローウィンに合わせて、紙で作った空飛ぶコウモリ)


(富士高生のパフォーマンス)


(紙を学ぶ紙芝居)


(大きな紙の筒で遊ぶ)

 

 製紙・紙加工業の盛んな、全国有数の紙のまちとして歩んできた富士市ですが、時代の流れにより、紙需要の低迷や海外からの安価な製品が国内に流れ込み、その経済効果は大きく変化し、経営が厳しい産業と言われています。

 しかし、中身をよく見てみると、コピー用紙や箱の材料となる板紙、新聞紙等の伸びが減少しているものの、古紙を利用した再生紙による家庭紙(トイレットペーパーなど)は、全国生産の1/3が当市内で製造されていることから、紙産業全てが衰退しているということではありません。

 さらに、最近はプラスチックによる海洋汚染問題が深刻になっており、包装などの代替製品として紙が注目され、市内の製紙会社が紙製ストローの製品開発に成功し、市場に流れるようになりました。

 素材としての紙が見直され、多様な使われ方をされるようになり、その需要は、アイデア次第で伸びていくことは間違いありません。

 

 今回のような紙に関わる展示会を通じて、紙の魅力が消費者にも伝わり、紙のまちの再生につながることを心から願っています。

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