『マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫)』

水見稜、2011、『マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫)』、東京創元社
オーストラリア出張の間、寝本にしていて、帰路の眠れぬ機上で読み上げた。
本書は、長編ではなく、著者の「マインド・イーター」モノの中編短編を書かれた順に並べた物(1980年代らしい)で、それで、「完全版」をうたっている。主人公は本書中「M・E」と書かれる「マインド・イーター」という超越的な存在と言えるだろう。M・Eものは全くこれまで読んだことがなかったので、結構はまったかも。真っ暗な部屋で一人で読んでいたとき、M・Eが不意に飛び込んできそうに思えて、鳥肌が立った。
私は、本書を読みながらホーガンの「巨人の星」シリーズを思い出していた。まあ、SF読者としての私の好きな部類に属するということになるだろう。人類誕生、人類の意識の起源、月の起源、小惑星の起源、人間に取っての宇宙などといった伏線を絡ませる描き方が好きな部類に入れる理由でもある。著者は、このシリーズ後、筆を断っていて、この辺り、どうしたのかを知りたいところだが、とりあえず、思いつけることは、先のホーガンの匂いがするということとも関連して、一世代前のスタイルを踏襲しているでということではないかということだ。くわえて、このM・Eの存在が、ある種完成されていて、書かれた以上の展開が難しいのかもしれない。
オーストラリア出張の間、寝本にしていて、帰路の眠れぬ機上で読み上げた。
本書は、長編ではなく、著者の「マインド・イーター」モノの中編短編を書かれた順に並べた物(1980年代らしい)で、それで、「完全版」をうたっている。主人公は本書中「M・E」と書かれる「マインド・イーター」という超越的な存在と言えるだろう。M・Eものは全くこれまで読んだことがなかったので、結構はまったかも。真っ暗な部屋で一人で読んでいたとき、M・Eが不意に飛び込んできそうに思えて、鳥肌が立った。
私は、本書を読みながらホーガンの「巨人の星」シリーズを思い出していた。まあ、SF読者としての私の好きな部類に属するということになるだろう。人類誕生、人類の意識の起源、月の起源、小惑星の起源、人間に取っての宇宙などといった伏線を絡ませる描き方が好きな部類に入れる理由でもある。著者は、このシリーズ後、筆を断っていて、この辺り、どうしたのかを知りたいところだが、とりあえず、思いつけることは、先のホーガンの匂いがするということとも関連して、一世代前のスタイルを踏襲しているでということではないかということだ。くわえて、このM・Eの存在が、ある種完成されていて、書かれた以上の展開が難しいのかもしれない。
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