癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

美瑛富士避難小屋で撤退

2016年08月15日 | 登山・旅行
 3年前の縦走時にもガスで山頂部が見えなかった、ベベツ岳の花畑からのオプタテシケの写真撮りが今日の目的だった。

 朝起きたら、オプタテシケも他の十勝連峰の山も暗い雲の下ではあったが、なんとか姿を見せていた。「あわよくば」の期待よりは「ダメもと」の気持ちの方が強かったが、登山口へ向かった。

 登山口の手前にゲートがあったのを忘れていた。番号も思い出せない。しかし、1.5kmほどのはずなので、ゲート前からスタートした。25分で登山口に到着。

 途中、太陽が顔を出したり、平野部の上空に青空が広がったりと、期待を持たせるも、山の方向は暗い雲のまま。


 1時間40分ほどで、かろうじて頂上を見せている美瑛富士が見えた。


 まもなく、ハイマツ帯と岩の織り成す「天然庭園」


 しかし、オプタテシケ方向の山が見える地点からは、石垣山もベベツ岳もオプタテシケも、すっぽり雲に覆われている。この時点で撤退しても良かったが、どうも中途半端だ。そこで、美瑛富士避難小屋(1630m)まで行って戻ることにした。小屋の手前の花畑を楽しみの目的に変更して前進。

 そのうちに雨まで降ってきたが、大した降りでないので、雨具を着けて前進。
 

 やがて、花畑になり、一面チングルマの綿毛が美しかった。


 源頭部の雪が遅くまで残っていたところには、エゾノツガザクラとアオノツガサクラの群生も広がっていた。


 この時期には珍しいエゾコザクラまで。


 ほとんどは綿毛になっているチングルマもまだ花を付けていた。


 源頭部から離れると、この時期のウサギギク


 やはり、この時期ならではのミヤマリンドウ。


この時期から雪が降るまで咲き続けるウメバチソウ。このほかに、多くの花が見られた。


 ガスの中に美瑛富士避難小屋と、先月末に設置されたばかりの携帯トイレ用ブースが見えてきた。
 
 小屋の中には、層雲峡(愛山渓?)から富良野岳の原始ヶ原コースまで縦走中の神奈川の30代と思われる男性が停滞していた。1時間以上山談義をして、下山開始。

 下山途中に、HYML仲間の小樽のきよりんさんが二人の仲間と登って来るのと会った。小屋に泊まって、明日、オプタテシケを往復する予定らしい。

 ダメもと登山だったが、山を歩いているだけで幸せなの性分なので、花も楽しめたし、十分満足だった。いつか山仲間と「どんな山でも、登らなかった方が良かったと思う山は絶対にない」という会話を思い出した。なんとか、紅葉の頃にもう一度トライするつもりだ。

 6:00スタート、登り(ゲートから) 3時間10分。下り2時間30分。12:40ゴール。

 白金温泉は、安い町営温泉は定休日で、ホテルはお盆休みの客が多く、どこも日帰り入浴はお断りだった。美瑛の町の銭湯も定休日。仕方なく、今晩の泊まりを旭川の道の駅に変更して、途中の東神楽町の温泉に入った。