癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

入院22日目(術後14日)

2011年04月20日 | 大腸癌日記
                <昨日いただいたお花>

 せっかく明日退院予定だったが、少々延期となってしまった・・・・
 
 昨日判明して処置してもらった創傷部の脂肪融解が原因だ・・・これも合併症の一つなのだろう・・・実は、昨夜その「脂肪融解」で検索してみたら、下記のような記述(一部抜粋)にぶつかった。その中の「創部離開」という言葉に、3年前の悪夢が蘇ってきて、嫌な予感がしていた。

 「皮膚の癒合が進んでいっても、皮下には脂肪融解による液体が貯留し、皮膚癒合が完成していないところから漏れ出て、ポケット状に癒合していない皮下部分に気がつきます。このようにして創部離開がおこると考えます。」

 たしかに、昨日段階では傷の正面は塞がっているように見えたが、内部のその液体が溜まっていたところは塞がっていないわけだ・・・・そんな不安を抱きながら、9時の回診を待った。

 案の定、分厚いガーゼも、昨日開けた穴に入れておいたビニールドレーン(体液を体外に取り出す細いテープ状のビニール)を伝って出てくる分泌物と洗浄液の残り等でかなり汚れていた。今日も、再び針のない注射器で洗浄し、そのビニールドレーンを入れ、ガーゼで覆った・・・この処置が、当分毎日必要なので、数日おきの外来対応ができるまで退院を延期しようということになった・・・。

 しかも、「先生のいらっしゃるうち、うんと甘えようと思います」と言ったら、「僕、来週の月曜日でいなくなります」とのこと・・・ありゃりゃんりゃん!なんとか、すっきりとした形で退院し、I医師にも、心おきなく新任地へ旅立って欲しかったのに・・・・これまた残念! 「今後の別の先生への引き継ぎや、退院後の定期検診計画等については、近日中にお話しします」とのこと。

 それにしても、前回といい、今回といい、原因は違うが傷の塞がりには縁がない・・・?体質的なこともあるのだろうか・・・いずれにしても、今回もまた、傷が塞がらないままの退院となりそうなのが悔しい。しかし、傷全体の上部1/5ほどに限った部分のようだし、腫れも赤みも痛みもほとんど消えたので、苦痛はほとんどなくなった。外出もOKとのこと・・・・この際、不謹慎だが、がん保険の入院見舞金の日数加算分を楽しみに、のんびり療養と階段昇降で体力作りに励むことにしよう・・・!今日は2往復を3回することができた。

 ここへ来て、便にも少し変化が出てきた・・・食事再開後はずっと下痢状態だったが、今朝になって、初めて柔らかいながらも棒状のものがいくつも出て、それが便器の中に漂う状態になった。傷の痛みも軽減されたので、昼食は完食し、夕食も妻の作ってきてくれたおかずにも箸を伸ばした・・・。