癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

近くて遠い北方領土

2006年07月27日 | 登山・旅行
(根室発信)
昨日と今日、こちらでは珍しいほどのスカッ晴れで、国後島や歯舞諸島がはっきりと見えている。特に納沙布岬からは手の届きそうな3.7km先である・・・。(画像)

今、ボランティアの仕事で、函館豆記者交歓会の子供15名を引率して、釧路で沖縄豆記者交歓会40名と合流し、北方領土関係を中心とした3泊4日の取材見学旅行中である。

昨日は、根室市長を表敬訪問し、市長のレクチャーと前もって本やインターネットで下調をしてきた子供たちからの鋭い質問への回答で、充実の1時間があっという間に過ぎた。さらに、地元中学生との交流会が1時間。

かって同じ境遇にあったが故の訪問である沖縄との一番大きな違いは、住民が追い出されての占領である。元島民の半数近くが亡くなり、生存している方もほとんどが70歳を越えている。その方たちの生存中の悲願の実現を心から願いたいが、時間が経てば経つほど返還は難しくなって来ているという印象は免れない。

せめて、住み着いて60年になるロシア人も願っているというもっと自由な人や物資の往来や、漁業以外には手付かずになっているという資源の共同開発などが可能になればと願わずにはいられない。

宿に入ってすぐに新聞作りにとりかかった子供たちは、どのようなことに興味を持ち、どんな印象を持ったのであろうか?

明日は、北海道庁の北方領土対策本部への表敬訪問も残っているが、今回の貴重な経験のお陰で、これまで何度か登る度に知床の山々から眺めた国後島とは別な感慨で眺めることができた。

それにしても、昨夜宿で食べた25年ぶり2回目の特大の花咲ガニは美味かった!