大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ読書感想“AKB48論”

2017-01-07 06:25:26 | 映画評
タキさんの押しつけ読書感想
小林よしのり“AKB48論”



昨年の春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ

これは悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している書評ですが、もったいないので転載したものです。


ゴーマニズム宣言SPECIAL最新刊です。

 ゴー宣といえば、ご存知の向きには説明不要……ながら、ちょいと説明すると、小林よしのりは私と同い年、誕生日も同じ8月で、ヨシリンの方が10日早い。20歳の時に「東大一直線」でデビュー、「おぼっちゃま君」も小林作。ギャグ漫画家が二本以上ヒットを出すのは極めて稀、赤塚不二夫くらいしか前例がない。
 ゴー宣を始めたのが92年だから、もう20年以上このシリーズを描いている。当初、左翼寄り論調で始まったが「差別論(95年)」から左翼イデオロギーから飛び出し始め、薬害エイズの運動ボランティアが既制左翼に取り込まれる事に警鐘を鳴らした、96年「脱正義論」から左翼と決別、98年「戦争論1」からは右翼視されている。
 小林よしのりその人は、保守的論者ではあるが、その立場はイデオロギーに捕らわれる事なく“太古からの日本人とは何者か”“そのからだにはいかなる血が流れているのか”にこだわり続け、今や右であろうが左であろうが納得いかない人間には容赦ない非難を浴びせる。一頃ほどの影響力は無くなったようだが、未だに政治/思想論壇からは恐れられる存在ではある。

 その小林が大真面目にAKB48を論じているのが本書。本人は「エエ歳したアイドルヲタ」と言ってはいるが(まぁ、確かに“ヲタ”ではあるが)立派に社会文明論になっている。 最近、敵が増えたので、“小林が描いている、主張している”ってだけで、端から聞く耳持たないっちゅう人が増えているが、そりゃあ狭量っちゅうもんでしょう。私も一頃ほど諸手を挙げて賛成と言いかねる論調もあるが、まずは全部読んでみる。
 ものの20年前、日本人の良識は朝日新聞(人民日報倭国版)論調とイコールだった。保守論壇など無視か蛇蝎のように嫌われた、そこに風穴を開けたのは小林よしのりである。
 ゴー宣初期には左翼だってお世話に成ったでしょ? 薬害エイズ闘争があれだけの規模の大衆運動たりえたのは誰のおかげ?
「護国論」やら「修身論」辺りから???と思う所が出だしている「天皇論」の1/3は賛同しかねる。しかし、小林の論調はほぼ首肯できる。今回の「AKB論」は珍しく、ほぼ100%同意する。“ほぼ”っていうのは、小林が本書中で指摘する“NMBの誰某”“HKTの誰某”ってのが解らんからです。この爺ヲタクが、ええ加減にしなさい(大爆)〓〓〓


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