のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

回収任務

2020年08月08日 | 日記・エッセイ・コラム

 曇り空だったので何とか耐え抜ける暑さだったものの30度を超えた。

 昨日追跡調査及び回収をたのまれた鬼滅の刃のコミック本の行方が判明した。私の同級生のところに全巻無事にそろっていた。

 ここにいたっては元々の所有者が誰かが分からないようで、今まで借りてきた順番を逆に戻ることになったかもしれない。それにしても還暦前後の人たちが漫画本の回し読みやっているなんて、半世紀の間進歩していない気がしなくもない。

 1歳になったばかりの孫が来ていて、まだやっと独り歩きできるようになったばかりだが、「ワンワン」を言えるようになり、犬でも猫でも人形でも目につけばみんな「ワンワン」なんだそうだ。

 そんな年齢のじいさん二人が「鬼ってぇのはさぁ。」と漫画について語って、ネット配信のギャオで「かわぐちかいじのジパングのアニメが無料配信しているけど見てるか?」と、太平洋戦争にタイムスリップした最新鋭イージス艦がGPSなどの衛星機能なしでどこまで戦闘可能か?なんてことを議論している。

 あと5年後ならこの子にバカにされてるだろうな?と言うと「5才ならまだ大丈夫じゃねぇか?7-8歳になったらやばいよな。」漫画を楽しめるのも今のうちかもしれない。

 彼の前に鬼滅の刃を読んでいた1年先輩の農家のオヤジさん。このところめっきり痩せて見る影もなくなったと思ったら、昨年の夏に虫垂炎をこじらせて腹膜炎になり大手術になったのだとか。肋骨から骨盤付近まで回復して、内臓を引っ張り出して洗浄する手術だったそうで、二月以上も入院していたんだそうだ。

 内臓洗浄したにもかかわらず腹黒い性格は治らなかったものの一命はとりとめたので良かったにしても、虫垂炎って夏に多いよななんて話題になりました。スイカの種が盲腸に飛び込んで虫垂炎になるんだなんて噂されていたこともあるけど、同級生で虫垂炎の手術をした奴が何人かいたが、暑い時期が多かった。

 「キューさまが死んだのも今頃だったぞ。」キューさまと言うのは我々の2年先輩で、名前がマサユキだから逆に読むとキユサマだったのですが、お江戸の証券会社に勤めていて、虫垂炎で亡くなってしまいました。

 私がお江戸にいた頃で、電車の中でばったり顔を合わせたのですが、昭和63年であの年も梅雨の雨が多い年で、まだ梅雨の最中でした。昔から青白い顔をしてましたが、時代はバブルの頃でしたので、「忙しくて寝ている間がない」と言ってたのを思い出します。お盆休みに帰郷なんかできそうもない。なんてことを話してましたが、骨壺に入って帰ってきました。

 たぶん私が最後に会った村人だったんじゃなかろうかと思いますが、あの時代も異様でした。ジャパニーズビジネスマンは24時間戦わなければならなかった。

 今なら労災適用で、会社はブラック企業になっていたかもしれないが、バブル崩壊後になくなってしまった証券会社だったので、その悲哀は味会わずに済んだのは幸いだったかもしれない。

 鬼滅の刃全巻回収という任務を無事完了。

 昨日、スーパーで半額になっていたキンメダイを圧力なべで煮つけにしてみました。

 骨まで柔らかくなって食べられるのでは?と期待しましたが、味付け同様甘すぎた。

 タイの骨は手ごわい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする