朝、近くの農家の方から電話があった。「ちょっと相談したいことがある」と。なんだろう、不動産のことかと思ったが、少し不安になった。そして何かを持って来られた。持ってきたのは瓶に入ったトマトジュースだった。500ccと180ccの瓶に入った無塩、無添加の、中身はニセコの産の贅沢トマトという種類のトマトを使った100%のトマトジュースだ。以前からトマトを加工し、ジュースをつくって売り出すことはなんとなく知っていた。
「このトマトジュースを置いて販売してくれるところを探している」とのことだった。お安い御用だった。何もすることはない一日だったので早速支配人を知っているニセコのホテルを二人で廻った。ヒルトンホテル内の販売店、新しく出来たレストラン、グリーンリーフホテル、ホテルニセコ杢の抄、甘露の森ホテルの5箇所を回る。皆さん、置いてくれるかどうかは分からないが好意的に対応して頂く。ありがたい。
農家の方がこういったトマトを栽培することは得意だ、というよりプロだ。だが、畑に関わりっきりで加工し、販売する手段は正直持ちあわせていない、得意ではない、やったことがない。ホテルなど販売してもらうところに知り合いもいない。俺は逆でトマトは作れないがホテルなどに知り合いの方が多い。上手くコラボできたのだ。
農家の方が新しいことにチャレンジしている。生産、加工、販売、いわゆる農業の六次産業化だ。今までは捨てていたり、農協に安く卸していたものが変身する。上手く行くといい。
確かにアスパラなどを見ていても出荷するときには長さを23,24センチほどに揃えて出荷する。余った根本の3,4センチは甘くて美味しいところだが捨てている。人参だって収穫中の畑ではないのかと見間違うほど捨てられている。大きすぎるジャガイモも二束三文で売られている。これらを集めて製品化するのは手間暇がかかるのか、そのまま捨てたり、安く売り払ったほうが楽なのだろう。
でもこれからはそれらを利用しないとモッタイナイ。利用しないてはないということだ。新しい未知のものにチャレンジする。俺にとっては響きがいい言葉だ。
12月23日朝。サンプルのトマトジュースを飲んだら癖がなく正直美味しい。トマト嫌いな人でも飲める。今除雪車が通った。
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