玄倉林道を行く
玄倉川は広い河原に
対岸の山にクマタカが!
観 察 月 日 2012.12.9.晴 5℃
観 察 場 所 山北町 玄倉林道
「クマタカがでましたよ。ほら、山の稜線のすぐ上です」W氏が見
上げた。
ここは丹沢ダムに灌ぐ玄倉川添いの林道で、山を削って流れる
玄倉川に高い砂防堤が現われると、その上は広い河原になってい
る。数年前河原にテントを張っていた数家族が、豪雨のため流され
痛ましい事故が起こった場所だ。
クマタカが現われたのはその対岸にある山並みで、葉を落とした
山腹を旋回し、山頂へと飛び出したのである。
ところが、クマタカ一羽ではなく、「ガアー、ガアー」の声が被る様に
ハシボソガラスがクマタカを追尾して現われたのである。
翼幅は広く、翼開長165cmもあろうクマタカを,翼開長99cm程の
カラスが上方より体をひねって降下し、クマタカに挑んでいた。
ハシボソガラスは、ワシ・タカ類がいると周辺から集まって騒ぎたて
る習性はよく知られている。今日はカラスの集団ではなく只一羽だ。
カラスは単独で何度か挑みかかったが、クマタカは負けてはいなかっ
た。逃げずにカラスに立ち向かっていった。
カラスが攻撃を緩めると、逆にクマタカが攻撃に廻り、逃げるカラス
を追尾しながら両者共に稜線を越して見えなくなった。
“クマタカとハシボソガラスの争いは、5~6分は続いたのだろう”と
私の頭に記録されていたが、カメラの記録を確かめてみると、22秒
であった。
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