足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1692 ~ 玄倉だより1月 ~

2020年01月31日 | 日記

観察月日  2020.1.12.曇 12℃

観察場所  山北町 玄倉

 また、新しい年がやって来た。玄倉につどうわたしたち、

どんな正月を過ごしたのか、自然の情報も交えて語り合

ってみた。

 「男の子と女の子の孫を連れた、息子夫婦が里

帰り?孫の女の子が何でもよく解って可愛くて、いいお正

月でした」とはMさん。草や虫や自然もろもろを、体験さ

せたいのでしょうね。

 「朝早く近くを散歩した時の事、ふと気が付いて見たら

眼下に雲海が漂い、“こんな景色初めて“と嬉しくなりまし

た」富士山麓にお住まいのOさん。話を聞いたみんなの

うらやましそうな顔、いい話でした。

 「お正月、群馬の家へ帰り、近くの公園を散策した時の

事、池へ寄って見たら、オナガガモが100羽以上泳いで

いたので〝びっくり“しました。」

とはGさん。“野鳥がいない、少ない、”の話ばかりなのに、

いる所にはいるもので、〝野鳥達の、オナガガモの勝手

でしょ“と言う事なのでしょうか。後日談。「1週間後、池へ

行って見たら、オナガガモの姿は消え、ヒドリガモが少々」

で寂しかったそうです。

 「横浜の遊水池でオオジュリンが、アシの茎の中にいる

幼虫をつつき出し食べている様を記録出来た。他」とはW

さん。毎年出している野鳥のレポートはすばらしい。

 「毎年、正月3日は観察始め。今年も娘を連れて清川村

の林道を歩いた」とはSさん。実は、私と林道でばったり出

会って、3人びっくり。

* メモを取り忘れ、書いた人にも、書かなかった人にも、

ごめんなさい。

お正月の様子や、自然情報の交換。

静かな ダム。 

遥か対岸で 泳ぐマガモ

オシドリを探す。

乾いた落ち葉の おなまえは?

これは 誰が 何を食べた。

今年も 楽しく 頑張ろう!

 

 

 

 

 


No. 1691 ~ 野鳥 いろいろ ~

2020年01月27日 | 野鳥

観察月日  2020.1.9.晴 12℃

観察場所  清川村 宮が瀬

 今日も快晴に近い天気だ。だが鳥の声が聞こえず静かだ。

 ダム対岸の杉林には、アオサギの群れが見られる。いつ

もの事なのだが何故なのだろうか。雛を育てている所には

見えないのだが、コロニーなのだろうか。遠方なので双眼

鏡で見ると、どのサギも寒そうに灰色の羽をつぼめている。

 「そうです」つい、羽の色が“灰色”と言ってしまいましたが、

和名を付けた人には〝青灰色“に感じたのでしょうか。一寸

気になって、英名を見たら”グレイ、ヘロン“となっていました。

英語圏の人には”灰色“に見えるのでしょうか。”和名”や“英

名“にこだわる事はないのでしょうが。

 今日もダムに浮く家型のパイプの棟に“オスプレイ”が休ん

でいました。 ここのところTVや紙面を賑わす”オスプレイ“、

嫌な上にも頭の中に入ってしまった。私が子供の頃には考

えられない航空機の構造。米軍の次世代的?輸送機、そ

の名称を“ミサゴ”とは。水面を鋭い足で叩き大型の魚を鷲

掴みにして跳び行く“オスプレイ”を連想させられ、上手い

名前を付けたものだ。

 林道を行くと、3~4人長いレンズを林の中に向けている。

双眼鏡で探査しているRさん。「ベニマシコの♂が、ほら、

そこに」と支指してくれる。

 次は、女性が真上を指さす。”ウソ“だ。逆光だと鳥の色

が潰れる。背景に光量の合う緑の林を持って行きたい。

ダム対岸の林の中に アオサギの群れが。

今日も ミサゴが休んでいる。

金沢橋を、過ぎた所で。

ベニマシコが。

ウソが 逆光だ。

林を背景に 探して写した。

 

 


  No. 1690 ~ 正月3日 の 野鳥 ~

2020年01月24日 | 野鳥

観察月日  2020.1.3.快晴 10℃

観察場所  清川村 宮ケ瀬

  正月3日宮ケ瀬行きのバスに乗る。乗客は私以外、熟年

の女性一人だけ。山歩きの服装だが何処を歩くのだろうか。

 私は800㎜のレンズを下げて宮ケ瀬の林道へ入る。ダム

を管理している財団は正月休みで、広い駐車場は閉鎖中

だ。野鳥の写真を写す人、観察をする人の多くは車で来

るので、生憎だ。

 林道の山側ほぼ半分は落ち葉が積もり、道路の舗装が

隠れていて気分いい。今年の冬は暖かいが、ダムからの

湿度の為か、茶色に染まった落ち葉の上に霜が降りてい

る。歩き始めたが、野鳥の声が全く聞こえず、静寂そのも

のだ。

 昨年も野鳥に出会う事が少なかった。ベテランの“鳥屋

さん”に出会うごとに、「鳥の様子どうですか」と尋ねたが、

いつも「少ないねえ、何処に行ったのかね」と返って来た。

今年の冬もまだ始まったばかりだが、少ない感じだ。

 林道はダムに沿うように造られているので曲がりくねり

、日向と日陰が出来る。陽のよく当たるヌルデの木に、ダ

ム方向からジョウビタキが上ってきた。そしてたわわに下

がる実をつまみ始めた。次に飛んできたのが、ツグミだ。

確りした嘴にスリムな体。ジョウビタキを追い払った。そし

て、30分程領有した。その後は、来ては消えしていたの

が、ルリビタキ雌とメジロ、小さい嘴に実の幾つかを頬張

る様に吹き出しそうになる。

 正月3日。TVでの箱根駅伝複路の賑わいをよそに、自

然を求めて林道を歩く人の多いこと! 私の親しいSさん

も、今年成人式の娘さんと歩いているのに、ばったり直面、

驚いた。素晴らしい!!

「近年の地球はおかしい、心配だ」自然の仕事、自然の

ボランティアをしている者は、“宇宙船地球号“の行く先を、

考えたい。

正月のバスはすっきり。

林道は、落ち葉で埋まる。

日当たりのいい、ヌルデの木。

ジョウビタキ♂がやって来た。

ツグミ追い払い、実を食べ始める。

しばらく ツグミの独り占め。

その後 ルリビタキ♀がやって来た。

メジロ やって来た。

林道は 自然を感じる人で 賑やかだ!

 

 

 

 

 

 


No. 1689 ~ 年賀状に寄せて ~

2020年01月05日 | 植物

観察月日  2019.10.20.晴 21.5°

観察場所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 今年の年賀状には、“ミゾソバの花に来たホソヒラタアブ”を取

り上げました。

 ミゾソバは湿地に生える野の草で、田んぼや水辺でよく見られ

る。草丈は0.3m~1m程で、よく群生し、保全センターの湿地に

はそれが見られ、見事だ。

 和名は、江戸時代には付いていたらしく、暮らしに重要な“そば

の花”と似て、溝に生えている事から付いたのだろう。この他”ウ

シノヒタイ(葉の形から)、カイルグサ(カエルが住んでいるから)、

コンペートー(花の形から)、等よく目にする名前だ。

 日本植物方言集成を開き、全国各地の方言名を数えて見たら

100以上に登り、農村の大人や子供に、日常的に親しみのあった

植物であった事が伺い知れる。

 花は小さく花弁状の蕚片は5裂し、先を紅色に染め、集合花で

目を引く。

 ところが開花の様子を見ると、雄蕊雌蕊を出しているのは1~2

花で、寂しい。訪れる昆虫を見ると、もの静かなホソヒラタアブで、

静かに飛来し、静かに止まり、静かに花粉を食べる。花を全開し、

元気なマルハナバチが訪れ、花の上を賑やかに走り回るそれとは、

対称的だ。

 長い時間と歴史の中で、花も虫もそれぞれの個性を生かし、命

を繋ぐのに最良の方法を見付けだした様に思えるのだが、どうだ

ろうか。

今年の年賀状の原画。

ミゾソバの群生。

アブの仲間は、花粉を舐める・・・・・・!

ヒラタアブは静かだ。