足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1770 ~ 猛暑だ!アシナガバチが水を運ぶ ~

2022年07月26日 | クモ

観察月日  2022 7.25.晴 35℃

観察場所  YOKOHAMA

 ここのところ3日間は晴天が続き、庭ではヤマユリが、西洋帰

りのカサブランカが咲き、夏の空気が一気にやって来た。

 ナミアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハが軽快に庭へと飛び

込んでは、一回り二回りしては、中木に囲まれた庭から外へと

飛び出して行く。その時アゲハの仲間は、ユリの花に目もくれ

ない。アゲハにとって、吸蜜植物のリストに入ってないのだろ

うか。

 朝7時、寂しげなカサブランカの花に目をやると、シロテンハ

ナムグリが歩いている。花弁に付着する蜜を刷毛の口で嘗め

ている。「ああ良かった」絣模様に似たクチクラが艶やかに見

えた。

 朝11時。太陽も高くなり、暑い。温度計を見ると、37℃。

庭の植物に散水する。最後にツワブキが暑さに耐えかね、生

気に欠けて見えたので、たっぷり散水する。

 するとどうだろう!何時もは草の間を潜りながら、”幼虫達に

急かれている肉団子を作る為”その原料の”イモムシ”探しに

懸命な”セグロアシナガバチの女王蜂がそのツワブキの葉上

に飛び込んで来た。そして、水を口に含むと前の家の屋根を

越え飛び去った。カメラを構えて再来を待つと、来た。処が葉

上に着陸せず葉の下に潜った。下の葉の方が水量多く、水温

も低い。巣の冷房に使うには有効だ。アシナガバチは頭が

切れる!

* 昨年は8月6日晴36℃。バケツの汲み水を運んだ。

朝7時 カサブランカにシロテンハナムグリ

朝11時 ツワブキに散水

セグロアシナガバチ女王蜂がやって来た

昨年は 8月6日36℃。 汲置きのバケツの水から


No. 1769 ~ オオバギボウシが 咲いた ~

2022年07月12日 | クモ

観察月日  2022 7.09 晴 32℃

観察場所  YOKOHAMA

 6月24日早朝、「オオバギボウシの花が咲きましたよ」の声がした。

 私は庭にある野草の花の開花日を手帳に記録している。そこで先

ずはガラス戸から菜園越しに眺めて見ると、まだ蕾さえ上がってい

ない。

 オオバギボウシは地面近くに、立派な葉を何枚も広げ、そこから

4~50cmにもなる花茎を何本も伸ばし、その先に「花が咲きました

よ」と見える部品が揃っているのだ。

 庭に降りてオオバギボウシに近寄って見ると、花弁に見える尖っ

たものは“舟形の苞”であり、その苞の付け根には、まだ小さく“け

し粒大”の蕾が用意されていた。そして、”舟形の苞“が集まる中心

には、橋の飾りに使われる”擬宝珠“を作り上げている。

「花が咲き始めた」どころか花はまだまだ小さな蕾状態である。

 7月2日、オオバギボウシの花茎は“花と誤認”した部分が“擬宝珠”

を押し上げる様に伸び、花弁に見えた“舟形の苞”はそれぞれ距離

を置き、その付け根から先の尖った蕾が出来ていた。

 7月4日筒状ラッパ型の花が咲いた。去年の開花日は6月28日だ

。今年の夏は猛暑だが、彼の暦は何を数えて居るのだろうか。

 オオバギボウシは、1日花だから沢山の蕾を用意し、擬宝珠を押し

上げる様に、毎日、毎日花を咲かせて行くのだ。

オオバギボウシの 花が咲きましたよ!!

庭におりてよく見ると 花は咲いていない。

舟形の苞の 集まりだ。 その付け根から蕾が伸びた。

7月4日初めて花が咲いた。

オオバギボウシは 1日花だから 花を次々と咲かせる。

擬宝秼を押し上げる様に花は咲く。

夏を 謳歌する。

 


No. 1768 ~ クマバチが ホトルブクロの花に来た ~

2022年07月01日 | 昆虫

観察月日  2022 7.01 快晴 36℃

観察場所  YOKOHAMA

 「ホタルブクロが咲いたので、見に来ませんか」町内の2世帯の

方に“誘いの手紙“を出した。

「写真より花が多いですね」「ここへ越して来た頃、幼い頃を思い出

して、市民の森へ行って見たが、ありませんでした。」等々。2夫妻

の方々が来てくれて、うれしかった。

ホタルブクロには、ヨウシュミツバチの集団が連日吸蜜に飛来それ

は賑やかであった。それに対して、同じエリアで花の束を咲かすカ

メバヒキオコシの花には、吸蜜に立ち寄るハチの姿がない。

6月12日の事。「花は上唇と下唇の唇形花で、ハナバチの着地に

は向いているし、蜜もありそうだし、・・・・ハナバチに特化した植物

だと思うのだが・・・・」ぼんやり考えていると、羽音が感じられ、振

り向くと、いつもの”クマバチ“が表われカメバヒキオコシの花に止

まり吸蜜を始めた。

小さな花筒に大きな頭を近付け、太い口吻で蜜を吸う。時にはク

マバチの重さに耐えかね、茎が曲がることもあった。

「大きな、力のあるクマバチ、何故、形が大きく、蜜も花粉も豊富

にある、ホタルブクロの花に行かない」私の口からこぼれた。

6月24日“クマバチ”がホタルブクロを訪花、頑強な口吻を蜜のあ

る位置を目掛け、花弁を突き破って盗蜜。その当時は蜜が枯渇

して来たのか、ミツバチの集団の姿はなかった。

ホタルブクロが花いっぱい。

ヨウシュミツバチ 集団で蜜集め

同じエリアの カメバヒキオコシには ハチが来ない。

6月12日 例のクマバチが来た。

小さな花に 大きなハチ

クマバチの体重で  茎がしなう

6月24日 ホタルブクロの花に クマバチが 糖蜜。