観察月日 2022 4.22.晴 26.2℃
観察場所 横浜市
庭に長年クロナガアリが住み、私は気に入っている。アリと言うと夏
に活動し、昆虫や甘いものが食べ物と思われがちだが、彼等は秋に
巣穴を出て、冬の間餌である草の種を集めに活動するアリなのだ。
今年の年賀状の写真原稿としてクロナガアリがノコンギクの種を加え
て巣穴に帰る所を使った。その場所は庭の方隅、ノコンギクの小群落。
中には、コメヒシバやミズヒキ等が生え、それらの種子を運ぶ彼等の
様子を写す為、私はその枯れ藪の中に這い伏せて、カメラを覗いた。
所が、ノコンギクが茂り過ぎ、藪状に成ったため、この春形状変行、
耕して畑地にした。畑地にした所で、心配事が起きた。「クロナガアリ
の棲息には、大丈夫だろうか」と言う事だ。
その後、巣穴のあった場所を時折見ていたところ、黒土の表面に穴
が開き、その翌日羽を持った♂のハアリが続々現れたのには、驚いた。
クロナガアリのハネムーン・シイズーンの始まりだ。
♂アリに続いて、働きアリも出て来た。働きアリは♂アリに飛び立つ様
に促している様子が見受けられ、地上は大混乱、大賑わいが出現した。
クロナガアリは“地中4mもの巣を作る”と言うので一安心した。が、引
っ越して行かない様に折るばかりだ。
ノコンギクの種子を運ぶ クロナガアリ。
ノコンギクの枯れた藪の中で撮影中。
クロナガアリの住む藪を この春 畑地にした。
クロナガアリの棲息が心配。 その時!
♂のハアリ が出て来た。
働きアリも 続々と出て来て おお賑わい!
近くのホタルブクロの葉上では、
マミジロハイトリ♀に捕食されたクロナガアリ♂。