足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1762 ~ 庭のクロナガアリ ~

2022年04月28日 | 昆虫

観察月日  2022 4.22.晴 26.2℃

観察場所  横浜市

 庭に長年クロナガアリが住み、私は気に入っている。アリと言うと夏

に活動し、昆虫や甘いものが食べ物と思われがちだが、彼等は秋に

巣穴を出て、冬の間餌である草の種を集めに活動するアリなのだ。

今年の年賀状の写真原稿としてクロナガアリがノコンギクの種を加え

て巣穴に帰る所を使った。その場所は庭の方隅、ノコンギクの小群落。

中には、コメヒシバやミズヒキ等が生え、それらの種子を運ぶ彼等の

様子を写す為、私はその枯れ藪の中に這い伏せて、カメラを覗いた。

 所が、ノコンギクが茂り過ぎ、藪状に成ったため、この春形状変行、

耕して畑地にした。畑地にした所で、心配事が起きた。「クロナガアリ

の棲息には、大丈夫だろうか」と言う事だ。

 その後、巣穴のあった場所を時折見ていたところ、黒土の表面に穴

が開き、その翌日羽を持った♂のハアリが続々現れたのには、驚いた。

 クロナガアリのハネムーン・シイズーンの始まりだ。

 ♂アリに続いて、働きアリも出て来た。働きアリは♂アリに飛び立つ様

に促している様子が見受けられ、地上は大混乱、大賑わいが出現した。

 

 クロナガアリは“地中4mもの巣を作る”と言うので一安心した。が、引

っ越して行かない様に折るばかりだ。

ノコンギクの種子を運ぶ クロナガアリ。

ノコンギクの枯れた藪の中で撮影中。

クロナガアリの住む藪を この春 畑地にした。

クロナガアリの棲息が心配。 その時!

♂のハアリ が出て来た。

働きアリも 続々と出て来て おお賑わい!

近くのホタルブクロの葉上では、

マミジロハイトリ♀に捕食されたクロナガアリ♂。


No. ~ 玄倉だより 4月 ~

2022年04月23日 | クモ

観察月日  2022 4.10.晴 22℃

観察場所  山北町 玄倉

 「元気ですか。今月のブログが見当たらなかったので、何かあった

のかと思って」との、電話を貰った。ブログが私の消息確認に成るら

しい。

 4月2日、やっと3回目のワクチンが終わり、仲間と玄倉で会う事が

出来た。

 今年のサクラは、横浜辺りでは、開花後気温の低い日が続いたの

で満開までの期間が長かった。そこで玄倉ではどうかと思っていたの

だが、ソメイヨシノもオオシマザクラもヤマザクラもオオヤマザクラもシ

ダレザクラ等もほぼ満開、見事であった。そればかりか、バス停前の

山は、サクラの木々で覆われ、これは見応えがあった。

 さて、元センターの林床にあった“フデリンドウ”の消息を、今年も皆

で探したが見つからず落胆。ところが、敷地内で偶然開花している一

株を見付け歓喜。人に踏まれぬ様、岩石で囲む人がいた。その優しさ!

 裏の雑木林に入り、タマゴケの状態を見る。雨が少なかったのか葉が

ちじれ、玉のつきが悪い。東京当たりでは、雨量が多かったと言うのに、

不思議な現象だ。

 林道では、バッタの幼生を捕えたアリグモの♀が、マルバコンロウソ

ウの白い十字花が日陰の地面に目立つ。

 今日の会のまとめをする時、コナラの樹木に立ち止まって動かない

二人がいた。どうしたのかと思ったら、ヤママユの繭に引き付けられ

ていたのだ。

サクラは見頃であった。

センターが廃止され、人がいなくなってから、フデリンドウも見えなくなった。

敷地内で一株発見、仲間は大喜び!!

岩石で 囲む。

タマゴケの状態。

マルバコンロンソウ

高い枝先に下がる ”ヤママユ”の繭。

仲間達